がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

フランフラン青山店(ば)

2011-06-30 00:37:41 | デザイン

昨日の続き、スパイラルを後に外苑西通りをめざす途中
フランフラン青山店の前を通った。
大地真央さんの旦那さんでも有名なインテリアデザイナー森田泰通さんが
デザインしたフランフランの旗艦店でオープンは去年の5月とのこと。
ド派手なインテリアはカラフルで楽しいちょっとジャンクな雑貨や家具に馴染んでいた。

外観は仮設のライブハウスのよう、この店はもしかして期間限定の建物だったり
して・・・

ヒラタアキオノボウシ (ば)

2011-06-29 00:12:54 | デザイン

先週末友達と青山スパイラルで待ち合わせて岡本太郎記念館に行った。
目的は太郎なのだが青山は誘惑が多い。記念館にたどり着くまでに
青山界隈をあちこち歩いた。
待ち合わせたスパイラルで帽子デザイナーの平田暁夫さんの展覧会があって
これがとても良かった。
白い不織布で作られた無数の帽子が雲のようにふわふわと空間を漂い
その中に転々と平田暁夫の帽子が展示されている。
帽子に使う素材はよく見ると絞りの布だったり草の繊維だったりプラスチックの
紐だったり、だが彼の手にかかるとエレガントで極上の帽子となる。
販売コーナーもあり被ってみると見た目よりしっくり馴染む。
7月3日まで。

被災地人夫さんの日当 (ひ)

2011-06-28 00:47:12 | 311
昨日は weblog 原稿を投稿予約して、地場のお寿司屋さんに呑みに行ってました。
                
そこでお会いした、土木建設会社のボスのお話し。
 被災地への求人話しがあったが、元請けの請け値が 5万円/人・日。
 職人の宿泊費とか、現場までの送迎等の名目で2万円が引かれて 3万円/人・日。
 元請けは現地の業者じゃないので、職人を確保して現場に乗り込むコトとなる。
 そこで仲介業者の登場、仲介業者の取り分が 1万円/人・日。
 だから下請け値は 2万円/人・日。でもそれは会社の請け値だから、
 そのまま全てを職人に払うわけにはいかない。
 1.3~1.4万円/人・日がギリギリの線。
 そんなん誰も行きゃぁせん、行かせられん!
とのことでした。う~ん、リアルに数字が出てきた。
バブルが弾けようが、リーマンショックの余波を受けようが、
根本的な体質改善に全く手を付けずにきた建設業界。
都市の壊滅という非常事態を目前にしても、それは変わることはない。
っていうか「待ってました !」のノリ・・・
津波に流されるべきは “古き悪しき慣習” であるべきでした。

仮設住宅は誰が建てているの? (ひ)

2011-06-27 00:25:59 | 311
仮設住宅の建設ひとつとっても問題はたくさんありそうです。

web検索してみると・・・
“ 仮設住宅の建設発注、大半が都内の業者に。地元業者が悲鳴 ”
という記事はよく目にした。そして、
“ 地元自治体に出向いても・・・ラチが明かないから直接現場に行くと、
 聞き慣れない関西弁がバンバン飛び交っていて、
 とても『下請け工事をやらせてほしい』と言える雰囲気じゃない。”
という地元業者への取材があったかと思うと、
“ ・・・私の知り合いの建設業者が被災地に行った時に、
 地元建設業者が出て来て、仕事は全部地元建設業者を通して、
 尚且つ10%~20%は私たちの仲介料として頂きます。
 と言われたのでとんぼ返りしてきた・・・ ” という書き込みもあった。

それじゃぁ阪神・淡路大震災のときはどうだったんだろうって、
神戸弁護士会 1997年3月 発行の
“ 阪神・淡路大震災と応急仮設住宅 -調査報告と提言- ”
がヒットしたのでざっと見たのですが、建設業者の問題は目に入らなかった。
             
(弁護士会とかじゃなくて、国交省あたりの資料がないといかんな)

義援・寄付金やボランティアと被災者/地を支援をされる方々が大勢いる一方、
この状況を「金儲け」のチャンスと捉えている人々もたくさんいます。
仮設住宅建設の流れは、
(社)プレハブ建築協会(大手住宅メーカーで構成される天下り団体)から、
大手建設業者>地元大手建設業者>地元業者>地元職人  ・・・(1)
      >地方大手建設業者>出稼ぎ職人      ・・・(2)
韓国建設業者>韓国人職人(実現しているかは私は知らない) ・・・(3)
などのルートがあるみたい。当然末端にいくほど “ハネ” られる。
(2)や(3)は元請けとしての経費負担は増えるけど、手にするパイが大きいので、
“美味しいところ” はそこそこ残りそうですな。
(3)の話があるくらいなのだから、「地元職人に技術指導している余裕がない」
っていう地元排除の理由は全くもって成立しないね。

そこんところ、平時にちゃんと請負ルールつくっておかないと、
いくら一国の総理が「急げ!急げ! とっとと造れ!!」と指示だけ出したって、
造る側は被災者/地じゃなくて我が利を見ているんだから、うまくいきっこない。
残念ながらそこには「被災者/地支援」の思想はなさそうです。

今後施工請負の実態調査を、ちゃんとしなければなりません。
いくらでどこが請けて、どれだけ “ハネ” て、地元や出稼ぎ職人の手元には
どれだけ廻ったかまで突っ込まなきゃダメです。
そして被災者/地自立に繋がるシステムを、建設まで含めて整備し、
今後に備えていく必要がありそうです。

もともと土建業は常に根強く利権が絡んできた業界。特に今回の被災地は、
建設業界にハバを利かせた代議士先生がおみえになるんですけれど、
圧力とかあるのかなぁ? このテの問題に踏み込んだ報道を未だ目にしていない。

介護保険の住宅改修 (ひ)

2011-06-26 18:50:02 | 建築

震災関連の “がれき” ではありません。
住宅整理で出た廃品です。

高齢者介護保険で手摺とかを取り付ける場合、
わずかながらの助成金が出るシステムがあります。
こういった改修工事に設計事務所が絡むことはあまりないと思いますが、
実は意義深い側面があります。


介護保険の助成は対象工事と限度額が決まっています。
その範囲内だけ(工事内容も予算も)で考えるなら、
役所も工務店を紹介してくれるので(ある意味とてもアブナイシステムですが)、
工務店に一括依頼することが一般的なんじゃないでしょうか。

一応役所が工事内容や工事費のチェックをしますが、
適切な工事が妥当な工事費でおこなわれたか管理しきれていませんし、
そもそも保険対象範囲しか感心もなければ対応もしてくれません。

なにをするにも「マスター プラン」が重要なのです。
被保険者にとって「どのような改修」が「どんな優先順位」で必要なのか、
そして中・長期的にそのニーズがどのように変化しうるか想定して、
「どの程度フレキシビリティを持たせておくか」を資金計画を含めて検討します。
そのうえで助成金は有効に使いましょう。
そういったところまで踏み込んで考えてくれるのが “建築家” です。


当初相談を受けたときは「おしごと」ではなく、諸手続きへのアドバイス等、
助言するだけのサービスになるだろうと思っていたのですが、
「マスター プラン」の重要性にご理解がある方で「おしごと」になった次第。

これをキッカケに、思い切って大量に家具類の処分もしました。
「思い出の品」まで捨てる必要はありません。
ただしボロでなくても使わないモノは所詮不要品。
これからは「思い出の品」もすぐ取り出せるところに、
日常頻繁に使用するモノは手の届く範囲に機能的に収納できるようにします。

                                        さよなら廃品。

ご案内

こちらのアドレス http://blog.goo.ne.jp/gaya-gaya で最新ブログもご覧ください。       ブックマークもよろしく。