がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

ローマ人の物語-1 ~グラディエーター (ひ)

2011-03-05 00:00:48 | books
先日話題にした「赤プリ」のTVプログラムサービスは、東京地上波7局とBS-NHK、
中国ドラマ(そういうニーズですね!:字幕なし)・スポーツチャンネル(サッカーとかね:字幕なし)、
それにシネマチャンネル(字幕あり)でした。でも今回は「赤プリ」建築ネタではなく、横道へ。

シネマチャンネルで始まったのが「グラディエーター(古代ローマの剣闘士)」。
時代はA.D180くらいね。マルクス・アウレリウス帝からコモドゥス帝のお話。
映画やドラマは史実と違うので、これらで古代ローマのイメージを固めちゃうとまずいでしょう。


塩野七生さんの「ローマ人の物語」、古代ローマの盛衰史小説。
とてもおもしろくて、読み応えあります。
私は電車の中などでも読みやすいので文庫本派です。
毎年秋に出る文庫本を楽しみにしています。今年が最後かな。

塩野さんご本人も「ローマ人の物語」を歴史書ではないと述べているようですが、
文庫本「30-終わりの始まり[中]」p126 から「映画と歴史」の章でいろいろ検証?、
特に「グラディエーター」のことは詳しく語っています。
映画やドラマと「ローマ人の物語」比べをするのも、また楽しみのひとつ。
HBO+BBCの大作ドラマ「ROME」なんかもね。
この「ROME」、私はミステリーチャンネルで"つまみ観"しました。
マンションにケーブルが引かれていて、契約していなくても、
たまにスクランブルが掛からなかったので・・・

結局「グラディエーター」は観ませんでしたが、機会あればDVDでも借りよっと。


で、「ローマ人の物語」、衰弱期がなんともまぁ今の日本と被ってしまう・・・
このあたりは続編ででもと考えております。

テトラスクロール (ひ)

2010-12-09 01:01:52 | books


フラー、バックミンスター・フラー 幻の書籍です。
めるくまーる出版”の本。
Oさんとは呑み友達で、ここでもよく呑んだ仲なのに、
今年とうとう雑司が谷を離れ、出版界の聖地、神保町へ行っちゃいました。


(旧晶文社さん建物はどうなったのか、Oさんからお話は伺えていないままですけど・・・)

帯書は細野氏!

1975年版はちょっと難解なんですけど、1982年版はご親切。

コレクターの間ではとても評価が高く、これは新品状態なので、
思わず私、内容解読に必要ならコピーしたものを手にしています。

(ば)帯付きが珍しいんだ・・・
  こんなのもあるみたいよ。

悪人 (ば)

2010-08-30 00:35:14 | books


悪人を読みました。主人公(祐一)の生い立ちを彼に関わる人たちの証言で話しは進んでいき、
登場人物がとても丁寧に描かれていて、誰が本当の悪人なのか? と思う。

~何処かに必ず自分のことを大切に思ってくれる人はいる、救われるけれど悲しみも増していく~

出会い系サイトで出会って一緒に逃亡する光代の、祐一への一途な行動がすごかった。
警察に捕まって祐一が初めて自分のことを語る場面は本心なのか?
光代が祐一のことを最後に「悪人なんでしょうね?」というところが悲しい。
映画は原作者が脚本にかかわっているとのことなので、
映像で語られる祐一像にも興味が湧く。と、ちょっと見たい気持ちにもなりました。
小説は小説、映画は映画でしょうけど。

妻夫木くんは小説を読んで自分で出演を申し出たそうですが、
私のイメージの祐一はもっとぎすぎすした感じ・・・
映像は贅沢ですね。妻夫木聡と深津絵里、美しい主演の2人です。

シンメトリー (ひ)

2010-02-28 00:06:25 | books


東京に単身赴任中の大学時代の先輩から電話。
「今新宿駅なんだけど、この辺に図書館ないか?」
聞けばお気楽に読める本を探していて、
図書館を有効利用しようかとハタと思いついた、と。

図書館は以外と駅前にない、分館すら。
かつて豊島図書館の分館が千登世橋教育文化センター内にあったのですが、
今は副都心線雑司が谷駅からの通路部分になってしまいました・・・
駅前(一体)図書館なんてすごく魅力的なのに、
駅前はお金が儲かる施設じゃないと入れない経済至上主義。

さて先輩との話の結末は、ブックオフなどの新古書店での購入。
そこそこ利便性のよいところにあり、安い!
「じゃぁなんかオススメは?」に竹内久美子さんを。
動物行動学を専攻された方で、動物界におけるシンメトリーの重要性を解説。
人にあてはめて考えても、なるほどと苦笑するようなことばかり。
我々の社会でも女性が男性を吟味している構造が、
おもしろおかしく納得させられてしまいました。

ちょっと古い本なので紹介されている学説は
すでに耳にされている方もおられるかと思いますが、
竹内さん解説で一読の価値アリと思います。

<新古書店での引き合いにして竹内さんに失礼だったかな。
 勿論一般書店のうほが各著揃っているでしょう、興味ある方はどうぞ。>

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