がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

合掌・・・ そして (ひ)

2012-03-11 14:46:00 | 311
一年が経ちました・・・

TVプログラムはきっと特番ばかりのことだと思います。
今なお悲惨な爪痕が残る被災地、厳しい生活を強いられている被災者、
復興への高いハードル・・・ そしてなんといっても原発事故!

惨劇に対し日本のテレビ番組は、被害者目線という言葉を大義名分に、
いわゆる劇場型、 “お涙ちょうだい” 的につくられることが多いと感じています。
もちろんこの震災は、今後も被災者・地の実情を
記録していく使命は大きいと思いますが。



やはり客観的な視点は重要なんだと思います。
そこんトコ、海外メディアはしがらみが薄そう。私は英語力に乏しく、
ましてや “ナガラ見” ではとても内容理解はできませんでしたが、
日本の番組にはない “切り口” であることは判ります。
番組に出てくる証言者は当然日本人。
衝撃が強過ぎて今まだ日本のメディアは控えているのか?
でも、誰もが「やっぱりそういうことだったんでしょ」と、
その内容には驚かないと思います。

証言者のコトバを一元的に流すのではなく、
そのウラをとらないと報道できない
といったスタンスの問題もあるのだと思いますが、
今や海外番組もネットで見ることができちゃいます。
日本の報道産業も国際競争力が求められだした時代ってことでしょうか。
日本語というコトバの壁を盾に
“浪花節報道” (日本文化なので完全否定するものでありませんが)だけ
に頼ってはいられないと思います。

その分、聴視者である我々に求められる判断力のレベルは高くなるでしょうが・・・

被災地人夫さんの日当 (ひ)

2011-06-28 00:47:12 | 311
昨日は weblog 原稿を投稿予約して、地場のお寿司屋さんに呑みに行ってました。
                
そこでお会いした、土木建設会社のボスのお話し。
 被災地への求人話しがあったが、元請けの請け値が 5万円/人・日。
 職人の宿泊費とか、現場までの送迎等の名目で2万円が引かれて 3万円/人・日。
 元請けは現地の業者じゃないので、職人を確保して現場に乗り込むコトとなる。
 そこで仲介業者の登場、仲介業者の取り分が 1万円/人・日。
 だから下請け値は 2万円/人・日。でもそれは会社の請け値だから、
 そのまま全てを職人に払うわけにはいかない。
 1.3~1.4万円/人・日がギリギリの線。
 そんなん誰も行きゃぁせん、行かせられん!
とのことでした。う~ん、リアルに数字が出てきた。
バブルが弾けようが、リーマンショックの余波を受けようが、
根本的な体質改善に全く手を付けずにきた建設業界。
都市の壊滅という非常事態を目前にしても、それは変わることはない。
っていうか「待ってました !」のノリ・・・
津波に流されるべきは “古き悪しき慣習” であるべきでした。

仮設住宅は誰が建てているの? (ひ)

2011-06-27 00:25:59 | 311
仮設住宅の建設ひとつとっても問題はたくさんありそうです。

web検索してみると・・・
“ 仮設住宅の建設発注、大半が都内の業者に。地元業者が悲鳴 ”
という記事はよく目にした。そして、
“ 地元自治体に出向いても・・・ラチが明かないから直接現場に行くと、
 聞き慣れない関西弁がバンバン飛び交っていて、
 とても『下請け工事をやらせてほしい』と言える雰囲気じゃない。”
という地元業者への取材があったかと思うと、
“ ・・・私の知り合いの建設業者が被災地に行った時に、
 地元建設業者が出て来て、仕事は全部地元建設業者を通して、
 尚且つ10%~20%は私たちの仲介料として頂きます。
 と言われたのでとんぼ返りしてきた・・・ ” という書き込みもあった。

それじゃぁ阪神・淡路大震災のときはどうだったんだろうって、
神戸弁護士会 1997年3月 発行の
“ 阪神・淡路大震災と応急仮設住宅 -調査報告と提言- ”
がヒットしたのでざっと見たのですが、建設業者の問題は目に入らなかった。
             
(弁護士会とかじゃなくて、国交省あたりの資料がないといかんな)

義援・寄付金やボランティアと被災者/地を支援をされる方々が大勢いる一方、
この状況を「金儲け」のチャンスと捉えている人々もたくさんいます。
仮設住宅建設の流れは、
(社)プレハブ建築協会(大手住宅メーカーで構成される天下り団体)から、
大手建設業者>地元大手建設業者>地元業者>地元職人  ・・・(1)
      >地方大手建設業者>出稼ぎ職人      ・・・(2)
韓国建設業者>韓国人職人(実現しているかは私は知らない) ・・・(3)
などのルートがあるみたい。当然末端にいくほど “ハネ” られる。
(2)や(3)は元請けとしての経費負担は増えるけど、手にするパイが大きいので、
“美味しいところ” はそこそこ残りそうですな。
(3)の話があるくらいなのだから、「地元職人に技術指導している余裕がない」
っていう地元排除の理由は全くもって成立しないね。

そこんところ、平時にちゃんと請負ルールつくっておかないと、
いくら一国の総理が「急げ!急げ! とっとと造れ!!」と指示だけ出したって、
造る側は被災者/地じゃなくて我が利を見ているんだから、うまくいきっこない。
残念ながらそこには「被災者/地支援」の思想はなさそうです。

今後施工請負の実態調査を、ちゃんとしなければなりません。
いくらでどこが請けて、どれだけ “ハネ” て、地元や出稼ぎ職人の手元には
どれだけ廻ったかまで突っ込まなきゃダメです。
そして被災者/地自立に繋がるシステムを、建設まで含めて整備し、
今後に備えていく必要がありそうです。

もともと土建業は常に根強く利権が絡んできた業界。特に今回の被災地は、
建設業界にハバを利かせた代議士先生がおみえになるんですけれど、
圧力とかあるのかなぁ? このテの問題に踏み込んだ報道を未だ目にしていない。

あれでは・・・ (ひ)

2011-04-12 00:16:06 | 311
夕方の結構大きな余震からTVを付け、NHKの臨時ニュース見てました。
19:00も過ぎると首都圏は落ち着いたのですが、
そのまま各局のTV番組を廻し観ていると・・・

テレビ朝日がおもいっきり「震災あおり番組」を放映していた。
単に数字だけがとれれば良い客寄TVショーをいいことに、
他人の話を下品に大声でさえぎって、
むちゃくちゃな持論ををまくしたてるだけの ”おばかキャラ” を集めた番組。
数字になると思っているんでしょうね、ひたすら煽ってました!
”ヒール芸能人” といったお約束の芸人演技でもないのに、本人は”おばかキャラ”
としてお呼びがかかっていることに気がついていないのでしょうかね?
単に出演料が欲しいだけなのかしら・・・

一方、他局では旬の ”池上” 氏が解説番組を。
今やあらゆる局で同じような番組を持っている彼ですから、
局の意向というより、彼の主張が通っているんでしょうね。
それでもさすがに原稿内容全ては消化しきれていないとみえて、
いっぱいいっぱいでやっているように見受けられますが、
被災者目線での復興に向けての ”明るい兆し探し” もちゃんとフォローするなど、
先の番組のように、覧ていて不愉快になることはなかった。


で、圧巻はテレビ東京の ”ワールド・ビジネス・サテライト”!
番組自体はお気に入りなんですが・・・ 東電副社長 ”藤本 孝” 氏が・・・
かなり視聴者の印象悪かったんじゃないだろうか?
特に被災者、原発事故被害者の心情を逆撫でするような態度で、
他人事のような発言多し、と私には映ったのですが・・・

復興支援を考える -1 (ひ)

2011-04-08 10:16:17 | 311
法明寺の桜もきれいだ。

例年桜の季節に屋台はなかったが・・・
そこになにやら立て看板。
どうやら屋台の売上の「一部」を震災復興のため、
赤十字に寄付するらしい。

すばらしいことだと思う。だが・・・

「一部」ってどれだけ?
そもそもお寺の境内で屋台を出す ”業界ルール” を私は知らないんだけど。
いわゆる ”ショバ代” ってヤツとかね。
ヤッちゃん業界じゃないんだから、汚れた上納金じゃなくて、
キレイな奉納金なんだろうけど。
( ”キレイ” と言うか ”絵にも描けない美しさ=よく判らない” ってイメージが・・・)
テキ屋さんたちも利益の「一部」を寄付するの?
それとも、お寺が得る出店料(テキ屋さんからの奉納金)の「一部」ってこと?
つまりは「一部」って 誰がどのくらい寄付するの~ ???
そこのところが全く判らない・・・

< ここからは法明寺さんのイベントの話ではありません >
例えば、通常500円で売っていた「たこ焼き」を、
「チャリティ代込みなので600円なんです」って売っちゃうこと、できますよね。
買う方も「んじゃぁしょうがない、私も寄付することになるのなら・・・」と。
その実、寄付に廻る額面は数円程度だったりして・・・


このテの義援手法をとやかく言う以前に、
「何をもって震災復興に貢献できるか、各々ちゃんと考えてみましょう」
ってコトのほうが、重要だと思っています。
今、多くの方々が震災復興を支援したいと思っているハズ。
でも悲しいかな、この状況に便乗した詐欺など「悪事」を考えている輩はいます。
また悪意はなくとも、システムが不透明な「義援金」集めとかも。
各々が考え、参加する「復興支援」がどのようなものなのか、
しっかり認識していくことが「便乗集金」「便乗詐欺」を阻止できる、
唯一の手段となるのではないでしょうか。


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