がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

コートの試行錯誤 (ひ)

2016-08-31 00:13:38 | つくってみました
去年の春に衿の試作に着手したコートづくり、
テーラーカラーにも挑戦いたしましたが、
結局スタンドカラーに決定。

上の写真ではよく判りませんが、実は継ぎ接ぎだらけです。

衿廻り学習の際は参考書に出ている寸法をアレンジすればよかったのですが、
コート全体となるとベースになりそうな “型紙” がみつかりません。
それに接着縫製では限界が・・・

ミシン踏みから教えてもらわなければ何もできないところに、
パターン引きもなんとかしなければならないことに気づいたのです!
コートをつくってあげると言い出した(ば)がなかなか手をつけなかったのは、
“織り” の問題ではなく、 “パターン” をどうするかだったんですな。
もちろんパターンも採寸の知識も私にゃぁ無いので当然といやぁ当然の展開、
試作一号はズタズタにしながらの悪戦苦闘です。
それでもドラえもん体型なのと手織り布の布幅の有効活用という言い訳のもと、
更にはCAD作図によってなんとか素人パターンが完成!

試作二号は “調整パターン” の確認です。
それに実際の縫製をお願いする(ば)の試し縫いのチャンスでもあるので、
布の切り出しをしたところでバトンタッチ。

「身頃」とか「袖」の「前・後」や「左・右」といった書き込みが生々しい(笑)
でも実はココまでの作業、去年の夏前に終わっていたのですけれどもね・・・

テンション チェア 張替-中 (ひ)

2016-06-29 22:35:22 | つくってみました
まずは「座」から着手、緯糸から。

ね、前の写真と見比べると「背」の延びが判るでしょ。
「座」なんて私が座ると、
下に透けて見えてるH型留付金物に触れるまで垂れちゃうから、
座り心地以前の問題、痛くて腰を降ろせない(笑)
この段階で、どの程度テンションを掛けておくべきか、
やってみなくちゃぁ判らない・・・ 試作のつもりでまずは一脚。


ペーパーコードの椅子といえば、Yチェアが有名ですな。

完成度がめちゃくちゃ高く、ウェブ上でも様々な張り方が紹介されております。
四方枠なら私も迷わずパクッたでしょう。
でも今回の課題といたしましては、
2本のバーの間に張っていかなければならないのです。
ミーティングチェアのマルトスタムS34との統一性からもそこは譲りたくない。

ミースのラタンチェアなんかどうなってるんでしょうね?
同じようなフレームシステムだけれど・・・

やっぱりというか、四方枠を構成していることは間違いないようです。
これはこれで綺麗なんだけれど、
これだって革張り品と混在していたらちょっと違うような気がする。

知り合いにラタンの造形作家さんもいるのですが、ラタンは高いし・・・
大御所に相談するまでもないようです。


そこで(ば)から残糸とフレームを借り、織り方を試行錯誤・・・
色とテクスチャー(撚りの違いも数種有り)、強度、
そしてなによりコスト面からペーパーコードの採用を決定した次第です。
ちなみにペーパーコードの本来の用途は農業用具としてのようですな。

ご案内

こちらのアドレス http://blog.goo.ne.jp/gaya-gaya で最新ブログもご覧ください。       ブックマークもよろしく。