ネタバレ有。「ゲームなどの話をしよう!」

週に7冊は漫画雑誌を読むという、ぽちょむ君(理論派)とケンジン(直感派)の二人が主にゲーム・漫画等について語ります。

今週のマンガ雑誌(1月第一週)ヤンジャン編

2006年01月05日 23時03分54秒 | 週刊マンガ誌
新年明けましておめでとうございます。
今年もなにとぞよろしくお願いいたします。


※ぽちょむ君による単独レビューになります

Blood Lines(新連載)
「CUFFS」の東條仁の新連載。
知らない人が多いと思いますが、以前増刊に掲載された読み切り作品の連載版になります。
今回の第一話で大体の舞台環境は把握できますが、「血族」と呼ばれる亜人種の抗争を描いた作品です。
良いと思ったところは、血族の能力設定ですね。
人間には無い能力ではあるものの、そこまで飛びぬけた超絶能力でもない。
そのため、普通の人間に気づかれず日常の中に紛れ込んでいたとしても、何ら不自然はありません。
そのあたりのさじ加減が絶妙です。
読み切り時は「辰」の生き残りが準主役のような設定でしたが、今作ではどうなるんでしょうか。
できればその設定を踏襲していて欲しいなぁと個人的希望。

ウマゼン!!(読み切り)
主人公のキャラありき、と言った作品ですが、そのキャラ設定が非常に秀逸です。
見た目によって強いキャラクターづけを行いながら、それをストーリーにも結びつけている。
読み切りではキャラの紹介にページを割くことができない点を上手くテクニックで補っています。
また、最後に「勝って終わり」だと、そのまま陸上を続けることになってもまた不良に戻ったとしても中途半端な感じがするところです。
しかし負けたことにより、陸上を続ける必然的理由ができますので、この締め方も良かったかと。
全体的に隙が見当たらない良作だと思います。

TOUGH
全選手入場!(待て)
どこの地下闘技場最大トーナメントかと思いましたよ(笑)。
で、注目すべき点としては、第一試合が「ムエタイvs巨人」というかませ犬対決に(以下略)

もっと、生きたい…
第一部完。
なのですが…説明がついていない点が多すぎます。
メールを開いただけで体の一部が奪われることの原理。
その寄せ集めパーツが一個の肉体を形成することの不自然さ。
瞳の肉体が未完成の時に内臓が見えていましたが、内臓が奪われた人なんていたか?
寄せ集めのパーツでできていたはずの瞳の体が、最後に消えてしまったこと。
瞳の復活に関するものだけでも、すぐにこれだけ出てきます。
一番気になるのは、瞳(イエス)の真の目的とそのための手段と方法が完全に乖離してしまっている点です。
目的はともかく手段と方法は、はっきり言って「シナリオありき」で決定されたとしか思えません。
要するに説得力が無いという訳で。