岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

僕の大根がカレンダーに載ったよ

2008-02-13 00:14:39 | 日々の暮らし

ここへきてまた、冬本番に舞い戻った様な空だ。雪のほうは乾雪で10cm位降っただろうか。

乾雪だなんて妙な言い方だが、ここ最近になってのことだと思うが、天気予報の中で雪マークが乾雪と湿雪に分けるようになった。 雪だるまマークの乾雪がバンザイしていて、湿雪が力なく手を下ろしてる絵なのだ。 

これはここ北陸だけかと思ったら長野のような気温の低い土地でもそうなっているらしい。これも地球温暖化のせいか。 

乾雪と湿雪では同じ寒さでも寒さが違う。どう言ったらいいのか、・・湿雪はツメタイじゃなくチビタイって感じで(笑、 冬の雨と同じで好ましくはない。

大体天気予報に 「乾雪」、「湿雪」 なんてマークが入るようになって、週間予報を見てたらズーット湿雪なんてことがよくあり、さすが北陸の日本海側と感心したりして(笑。

雨や湿雪の多いこの冬は大根が思うように干せない。今年はまだ、茹で干しが出来ないでいるし、漬物も捗らない。

大根といえば、僕の大根がカレンダーに載った。チョビットだけどね。

      
これはJAの営農カレンダーだ。僕らのJAは隣りの町とも合併し黒部川扇状地にあって最大規模になったのだが、これからの農協は余程シッカリやっていかないと農家にソッポを向かれ農業の衰退と共に沈んでいってしまうのでは思うが、僕が心配してどうなっるて問題じゃないけどね(笑。

文字通りこの営農カレンダーには月毎に作業暦が栽培種と共に載っている。例えば、大豆の時期には管理上の注意点や刈り取り時期などが写真屋イラストなどで描かれているのだ。

このカレンダーの2月の表紙に直売所の案内が載っていて、僕の大根がチョットだけ出ているのだが(照。

       
これがそう、西瓜が育てたという僕の手作りポップと一緒に出ています。
嬉しいですね、昨年もお蔭様で美味しいと言ってもらえて励みになりました。
載せて戴いた以上は尚更に、ヘタなものは出せないですよね。今年も精一杯作りたいと思います。  


税務署へ行ってきました

2008-02-12 23:23:46 | 日々の暮らし

朝起きて畑へ廻る。新しい葉が伸び始めてるかを見る。天気はこの後崩れてきそうだ。

       
もう春の装いを見せはじめてきている負釣山の左奥にはまだ真っ白に冬を纏った朝日岳が覗いている。これも週間予報では暫らくは見れないようだ。

この数分後ポツリポツリと落ちてきた。急いで帰り朝食を摂る。今日は税務署へ確定申告の提出をする。

       
何処へいってもどうして役所の建物ってこうも見上げるような造り方をするのだろうかと思う。せめて玄関くらい温泉宿風にすればと思って見たりする(笑、不謹慎だったかな。

       
中では書き方などの相談を受けている。 僕は一応清書して来たのだが、チョット不安もあり提出前に確認をとる。

見てくれた係り官は一応問題はないが、必要経費の提出が少ないのではと言う。 僕は、「どうせ赤字であるのでそれ以上提出しても効果は同じだから」と前回相談に来た際に別の人に言われていたのでその様にしてきたのだが。

今日の彼に言わせると基礎控除には市町村によって違うので、現状では赤字額が小さいので、もう少し幅があると良いのではと言われるのだ。 つまりもっと赤字額を大きくすればということなのだ。


これって親切?と思いながら、家へ戻って全部書き直し、証明書も貼り付け再度提出した。 で、もう一度見せると、今度は「ここは出来たらこういう風に書いてもらった方が・・」 なんて言うのだ。

だったら初めから教えてくれれば良いじゃないかと内心怒ってみたが、そこはやはり、知らないのはこちらも無知ということで、ただ解りましたと頭を下げて後にする。
結局一日掛かりになったが、これで一件落着。


黒部の奥 (蔵出し

2008-02-11 16:29:33 | 山登り
黒部の魅力は氷筍ばかりではない。そこに生きるものたちも素晴らしい。

      
写真中央に尖った岩があり上部のほうには赤い布切れが巻いてあるのだが、これはこの石が仏様に見えることから仏石と呼ばれ、地名にまでなったのだが

          
この写真のカモシカはその仏様の直ぐ傍らで撮ったもので、時期は3月だった。下流側から近づいてくるのを僕も歩調を合わせるように下へ降りていって待ち構えていたのだ。

まるで被写体になるのを望んでいたように逃げることもせず、時間にして、1分あまりだったろうか、この姿勢を保っていた。距離は20mくらい、僕は息を凝らしシャッターを一回押す度に目を逸らし武士道でいうところの相手に殺気を悟られまいと随分と神経を使った。

カモシカでも他の動物にもいえるのだが、棲む所により毛色が違うことが分かる。

このカモシカは3月ということもあり幾分黒味がかってきているが、厳冬期といわれる12月から2月一杯は色が脚の方だってもっと白いのだ。

それが、隣りの流域の小川では冬でも黒く、一般に里山と呼ばれているようなところでも、そんなに白くはならない。


そんなカモシカが見れないかとお昼頃から近場の山へぶらぶらと出掛けたが、

       
小川の奥は初雪山だが、そこへ行くには計画を立てないと行けない。
りんごとみかんを背中にいれて当てもなく歩くのだが、これも気分的に楽で楽しい。

       
カモシカは見れなかったが雪崩防止柵の上に随分と温かそうな猿が一匹。

たまたま居合わせた僕に困った様子のお猿さん、下りるに下りられず暫らくこの状態だったが、僕が背を向けた隙に一目散で逃げていった。

今日は久しぶりに歩いた。気持ちの良い汗もかいた。
3月に入ったら黒部の山へでも出かけようと思う、友達を誘ってゆっくりと。

黒部の奥に幻の大氷柱

2008-02-10 10:00:32 | 新聞、テレビから
予報ではここ一週間ほどは雪の降りやすい日が続くとあったが、気まぐれ天気はいま陽射しが出てきて屋根雪を融かし、軒下にビチョッ、ビチョッと音をたてている。

それでもラジオは相変わらず寒い日が続くと警戒している。事実昨日の朝も-4℃まで下がったし、今朝もそれなりに冷え込んで陰たの雪はカチンカチンだった。

畑のほうは立春が過ぎたあたりでもう、トンネル掛けは外しておいた。

       
2月に入り少しは大根の値段も上がるかと思っていたが、現実は厳しく、こちらに無ければ無雪地帯からどれだけでも入ってくるわけで消費者にとっては、とても素晴らしい流通機構が出来上がっているのである。

まぁ、それはさておいて今年もこれは暖冬と言って良いのか。 関東地方では雪が降り寒い日が続いてはいるが、こちら富山ではこの程度の積雪では雪が降ったなんて内には入らない、現にいまだにオープンできないスキー場もあるのだから。

ラジオは更に今年に入って例年寄せられる氷筍(ひょうじゅん)の情報がまだ無いと言っている。

氷筍とは洞窟などで上から伝って落ちる水が下から順に竹の子のように伸び上がってくるものを筍に見立ててそう呼んでいるのだ。

冬場も寒に入ってから山などに入ると人口的に掘られたトンネルの入り口付近の寒く凍結し易いところで見られることがよくある。長野や群馬など冷え込みの厳しい地方では水量の比較的少ない滝自体が凍りつき大きな氷柱となる場合が多いが、暗闇に光る氷筍は神秘的だ。

その氷筍が今年は比較的温かくて育たないのだろうか。 僕はその昔自分の背丈よりも高く伸びた氷筍を数多く見てきたので懐かしく思い聞き入っていた。

そこで蔵出しの写真はないかと探してみれば、あった有った。
昔の写真を上からデジカメで撮っただけなので画質は悪いが、雰囲気は充分に感じてもらえると思う。

       
これは黒部峡谷の十字峡の上部、棒小屋に工事のために掘られた素掘りのトンネルの入り口近くに出来た見事な氷柱である。
十字峡は一方が幻の滝であまりにも有名な剣沢が注ぎこんでいることで知られている。

高さは約 5 mで胴回りは最大で 8 m 位ある。 真っ暗闇の中で奥に点検用のためか裸電球がボーット一つ点いてるだけである。 外部から差し込む僅かな明かりに輪郭だけが薄く照らし出され、近づいてその場に立った時あまりにもの大きさに圧倒された。 

暫らくし、目が慣れてくるとそれは凄みにかわった。その形は凄まじく、剣を持った仁王様のように研ぎ澄まされた感のあるツララは何時落ちてくるか近寄りがたい怖さがあり、思わず後ずさりをしたことを覚えている。

トンネル自体は殆ど使われず、補修の為の点検で極ごく限られた人が、それも夏場くらいに訪れるだけの場所で、殆ど人には知られていないところだ。

これを撮れたのは偶々持ち合わせた小型三脚を立ててカメラをバルブにし、フラッシュを切り離して何回か周りを囲むように焚いたのを記憶しているのだが、現像が出来上がるまで非常に待ち遠しかったものだ。

大きく引き伸ばした写真は今、姉の家の玄関に有るのみで、僕にとっては忘れられない一枚である。

今では外部から熊の侵入があったりして、外にも内にも扉がつき鍵が掛かって容易には見る事ができなくなって、文字通り幻の大氷柱となったと聞いている。
  

赤福を斬る!なんちゃって

2008-02-10 02:43:17 | 日々の暮らし
やっと出来たと思ったら、もう1時を廻ってた(笑。 そう翌日になってたのだ。
この前から手がつけられなかった確定申告の作成を首の痛みも大分和らいだので午後から始めたのだが、今ほどようやく終わった。

     
ようやくとは言ったものの実は月毎にデータは出ていたので後は集計していくだけのことだったのだが如何せん肩凝りから始まった一連の頭痛で放り投げていたわけで、これで肩の荷が一つ下りた。下りたついでに痛みもなくなってくれるといいが。

申告は e-Tax でもよいのだが、どうも僕としては顔を見て渡さないと安心できないという困った性格なもんで(笑、月曜日にでも用事方々持っていくつもりだ。


夕食後の団欒に今朝ほど義兄さんに貰った伊勢のお土産「赤福」を皆で戴いた。

     
義兄さんの話だとバス旅行だったようで、添乗員さんが気を利かして朝の4時から並んで買ってくださったとのことである。

そんな大層で今また話題の赤福をこちらも丁重に戴こうと思うが、問題が発覚する以前よりは醒めた気持ちがあるのは否めない。

そうやって食べるからか、この手の「あんころ」は大好きなのだが、今ひとつ旨いとは思わない。 と、そこへ一つ食べ終えたバアチャンが 「 何でこんな餅に餡子つけただけのもんに大騒ぎして買わんながやろ 」 と言った。

言われて僕も言った。「 ほんとやっちゃね、これなら〔富山のあんころ〕の方が旨いじゃ 」 って(笑。

なんか熱が醒めたら格好よく見えてた彼氏も極々普通の男だったみたいな話しがあるではないか、あれと同じなんだと思って、なんてことはなかったんだと改めて気付かされた。

それを教えてくれた義兄さんに改めて、ありがとうございました(笑。

「寝違いはなぜおきる」から

2008-02-08 03:00:51 | 日々の暮らし

今朝も寒く夕べも少し降ったようだ。

     
家から出る道も白く路面は見えず。かといってこれくらいの降雪だと除雪もしない。

     
町のシンボル負釣山(おいつるしやま)959,3mが背後の北アルプスが雲に覆われ見えないことをいいことに俄然誇示してるようで微笑ましい。

先日から首から肩に掛けての痛みで悩まされているのだが、実は3日前に接骨院を替えてみたのだ。というのも、最初の所は軽いマッサージに電気の治療だったのだが、合わないのか、よくなるどころか日増しに痛みがましてきたのだ。

それで、知人の紹介で整体を主にしておられる接骨院に替えてみたのだ。

ここは痛みの度合いを僕がどれだけ首や腕を動かせるかを見極めながら進めていくやりかたで、一押しする度に動きをチェックしてはまた一押しといった具合なのだ。で、これが先に言われてたのだが、実に痛いのだ。

痛いのだが終わって出る頃には痛みも和らいで動きも良くなっているので、当初はやっぱり替えて良かったと思ってたんだけど・・・

晩になって身体を休める頃になってくると痛みがまたツゥッ・ツゥッと頭のほうまで駆けあがってきて何の自信も持てなくなってきていたんだ。

そんな昨日の晩、痛くて寝れずに起きて深夜放送を見てたら偶然に某テレビ局の「○○ ○ショー」で寝違いはどうしておきるのかをやっていたんだ。

寝違いは寝ている間に筋肉が長い時間伸ばされることにより起きるのだということであった。

ストレッチなどで縮んだ筋肉を伸ばしてあげる分にはいいのだけれど、必要以上に長い時間伸ばすことはかえって危険な行為だということだそうだ。

首の頚椎の間の軟骨は平均で4k~5kあるといわれる頭部を支えており、それが急激な動きをすることで大なり小なり傷つけられており、それが寝違いなどによる過度な動きで痛みとなって表れるらしい。

番組のテーマ自体がそうだったので、「どうして起きるか」だけで対策も無しに放送は終了した。

で、これを見て僕なりに考えてみた。寝違いを防ぐには仰向いて寝る場合は顔が横にぶれない様な枕があればいいと思ったし、横を向いて寝たほうが寝違いになりにくいのではとも思った。

実は首の痛みが出て治療を続けてる間にも知人などから色々とアドバイスを貰っていたのだ。

僕の場合は痛くなってから夜は中々に痛みで寝付けなかったのだ。
枕の位置が悪いのかとっかえひっかえしながらやってはいたのを、ある人は枕を頭に対して15度の角度が善いとか、或は枕は低いほうがいいのでバスタオルを二つ折りにして敷いて寝ればいいだのといってくれたのでどれも試してはみたのだ。

結果昨日まではどうやっても辛く一昨日の晩はとうとう眠れなかったのだ。
もちろん僕の場合は肩こりがひどかったのに、そこへ寝違いが加わった為にこんなにも苦しんできたのだけどね。

で、話を本題に戻すと、寝ている間(もちろん自然に寝返りを打つことは承知の上だが)首に負担が掛からないようにすればいいのだと思ったわけです。

それで、床に入ってから横になって首の回りを手でそっと押さえてみて力みが入っていない感じにバスタオルなどを使って頭部に当てたんです。

そうしたらですね、これまた不思議なもんですね、先ほどまでの痛みはないんですよ。これは昨日からみたら良くなったと言うわけじゃないのですね、事実、例によって夕方から何時もどおりに痛みが出てきていましたからね。

それで今日の朝を迎えたのですが、いやぁ嘘みたいにいいんですよ。
そりゃぁ全く痛みがなくなったわけではないですけど、なんかポオットね明るい日差しが見えてきたように思うんです。

で、今日は治療を一日休んで様子を見ることにしました。 これで全てが解決するとは思いませんが、でもね早く完治する糸口というか、手助けになればと思いますので、僕の身体でもう暫らく実験(笑 しまして経過を皆さんに伝えたいと思います。

それと仕事も気になっていたので先ほどまで無理しない程度にやり始めました(笑。   先ほど家に入りましたが、今のところ前より良い感じです。

あぁ最後に一つ PC の前に長くいることも寝違いの原因と同じ作用をするということでありましたので、皆さんくれぐれもご注意を(笑。


首の痛みも先輩から学ぶ

2008-02-07 19:38:39 | 日々の暮らし

立春が過ぎたといってもここでは2月いっぱいは冬だ。

      
静かに春を待つといった風情だが、積雪は少なく、天気が2日もあれば融けて地肌を見せる。    

昨日西瓜組合の新年総会が開催され新執行部が了承されスタートした。
いつものことながら、いよいよ始まるのかと喜びと同じほどに不安も募る。

人によっては名人と呼ばれ、いつも高品質のものを育てる事が出来ると云われるが、農業は工業製品と違って、毎年環境が違うのである。

連作を嫌って田畑を替える度に土質も違えば気候も違う、風の通りも地形によって違うし人の手もその時の体調によっては如実に作物に現われる。

そんな事もあって春を迎える頃になると僕の場合はいつも心が落ち着かなく、不安を拭うように大先輩を訪れては色々とお話しを伺うことにしている。

もの作りの世界では一つでも経験の深い先輩はそれだけで尊敬できると僕は思っている。

僕にすれば先輩方の話を伺うことは百科事典を紐解くようなものだ。
経験が深ければ深いほどその話の内容にはこれから自分が進む方向のヒントが示されているのだと思っている。

前にも言ったかと思うが、僕らの仕事は二期作地帯を除いては一年に一度しか同じものを作れないのだ。お米にしたってそうなのだ。

工業製品なら何千回、何万回と作れるかもしれないが、僕らは一年に一回なのだ。 したがってどんなに名人と呼ばれようが生涯にせいぜい50回か60回の世界なのだ。

そんな農業では良いも悪いも経験は決して疎かには出来ないものとして僕は考えている。 だから僕はいつも疑問を持ったり、不安になったりすると大先輩を訪ねる。

必ずしも作物のことばかりとは限らず、色んな世間話の中にも隠されたヒントが山ほどあると思っているからだ。


日中は少しは良くなった首から肩にかけての痛みは夜に入り、寝入る頃になると痛みが増してくる。 実は一昨日から接骨院を替えたのだが、それでも一向に良くならないことに焦りが出てきて、そんな愚痴話でも聞いてもらおうと今日もある大先輩を尋ねた。

先輩夫妻は村祭りで使う米俵のミニチュア作りに励んでおられた手を休め、僕のたわいもない話を四時間にも亘って相手にしてくださった。

話し終え家路に着く頃には 「よし!今年も頑張るぞ」 って気持ちになるんだ。 これって何十年も現役で頑張ってこられた方たちには不思議な力があるんだと僕なりに信じてることなのだ。




 


雪の日に雨音が聞こえるような日は尾崎豊で

2008-02-04 12:06:44 | 日々の暮らし

今日もスッキリしない空だ。予報では夕方から所によりミゾレ混じりになるそうだ。 
それじゃお昼までと思って大根を外に出して接骨院へ行き、終わって出てみれば雨だ。うまくはいかないもので、急いで帰り屋根の下に取り込む。

ラジオじゃ昨日の節分での恵方巻きが話題になってた。今ではここ富山でもすっかり恵方巻きが定着した感じだ。次はどんな新手の商法が出てくるか、何処かの CM じゃないがこの国は面白い(笑。

いつの間にか外は雪に変わっている。水分を多く含んだ冷たい雪に少しづつ始めようかと思ってた仕事も億劫になってきた。首の痛みは医者へ行ってきたばかりの今も残り、先ほど先生に3月頃まで治したいですよねって言われたことがやけに重く、思わずとため息がついてでる。

細くて細かい雪は定規で線を引くように真っ直ぐに降り落ちている。昨日とうって変わって風がなく、窓の外からは軒下に落ちる雨音が聞こえてくる。裏日本の海側特有のグッショリとした雪に戦意も失い今日もう一日と弱気になる自分がいつになく寂しい。

見るとはなしにテレビをつけてコタツに横になる。枕を首の裏に当ててみたり外したりでもんもんと時間を過す。

そのうちテレビも顔を向けるのが辛くなりラジオに替える。
ラジオでは映画「結婚しようよ」を話題に取り上げていた。拓郎を取り上げた映画ではないようだが、拓郎の歌は多く使われているようだ。

ラジオはこの後 拓郎の歌を何曲か掛けたが、その内の「人間なんて♪」が僕も好きな歌の一つだ。

いい年になってからでも思い通りに事が運ばずに、もうどうでもいいやと自虐的になったときに自分をいつも慰めてくれた詩だった。
でも、その後で寂しくなるんだよね(笑。僕には何故か孤独感を感じさせる詩なんだよね。

歌で自分の行き方に影響をもらったっていうのは恥ずかしいけど、尾崎豊なんだよね。

尾崎豊がデビューした頃は僕は随分と荒んだ生活を送っていたんで正直彼のことは知らなかった。僕が知ったというか、彼の歌を聴こうとしたのは息子が大学に行って留守になった部屋に残ってたテープを見つけてからなんだ。

もちろん高校に通ってた息子がいつも聴いてた中に彼の歌があったことは知ってたが、最初から通して聴いたのはこのときが初めてだった。

いいオジサンになってた僕だったが彼の「15の夜」や「17歳の地図」を聴いて、なんていうか自分が10代20代に戻ったように熱くて激しいものが湧き上がってくるような気持ちを覚えた。

先にも書いたが僕の青春時代は恥ずかしくて人に言えないような、世の中に背を向けて生きてきたと僕は思ってる。

もちろん一つ一つに正当性の理由をつけてはいたが孤独だった。 いつも最後には孤独感があった。

それを救ってくれたのは山であり、山仲間であったと今でもそう思っている。

尾崎豊はそんなもろもろの寂しさや怒りを全部抱きしめて、そしてそれを一切隠さずに突っ走って生きた人だと思ってる。 それが彼の詩にすべてが出ている様な気がする。熱いハートが自分に正直に生きようとする力となって。

だから僕は彼の歌を聞くたびに「自分は本当に生きてるのか、後悔なんかするなよ」って自問自答するんだ。例え自分の行き方に不安が見えてきたときでも彼の歌を聴くことで熱く燃えてた最初の頃を思い出してみて自分を奮い立たすんだ。


でも、今の自分はこりゃぁ何なんだろう。首が、肩が、肘が、痛いって情けないよね。 もう一度聞いて出直しだっ  
「盗んだバイクで走り出す♪行き先も解らぬまま♪」
      
      「♪素敵な夢を忘れやしないよ
                       ワァオ!」

 


2月3日節分も忘れて一日過す。

2008-02-03 17:03:29 | 日々の暮らし
今朝は空模様も悪く普段ならカーテン越しに窺う夜明けも30分ほど遅く。
7時30分には雨も降り出し風は10mほど生垣の矢竹は大波に揺れカイニョの杉の木も盛んに頭を振りたてている。

首の痛みはとれず、今日も昨日に引き続き近くのお風呂へ出かける。

       
入り口で2羽の梟が出迎えてくれるのは《ふれあい施設らくちーの》である。
僕の家から車で7~8分のこの施設はいわゆる温泉ではなく、道を挟んで隣接するゴミ焼却場の冷却用で出来たお湯を利用することを目的に建てられた施設です。 また、僕らの町で採水される海洋深層水をお風呂に使用していることでも知られています。

お風呂の他にプールやトレーニング施設、エステや岩盤浴に各種集会場を備えてる。

    
晴れてるとこの露天風呂から眺める朝日白馬は素晴らしいのだが、空も悪いことで今日は入ってる人もいない。

    
内湯は写真のジャグジー風呂の他に薬湯が二つにサウナと水風呂がある。 お風呂を出ると仮眠室がありユックリ休むことが出来る。

料金はお風呂だけの場合は525円で夜の11時まで営業している。

1時間半ほど掛け痛いところを揉み解し2時間ほど休んで外へでたが、雨は細かい雪に変わっていた。

今日も何もしないぞと決め込んでいたのだが、帰って明日以降の編むための打った藁がないことに気付き 3時間あまりだが藁を選っては揉み機に通す。

夕方5時には村の登山隊の役員の方が家に集まってきた。今月末に予定してる新年総会の打ち合わせだ。

          
今年の年間計画や今年秋に発行する予定の会報誌のことなどを飲みながら話し合った。

話しは弾みまだ行かぬ先の山に想いを寄せては盛り上がり、お開きになったのが11時であった。

今年の山行は県外の山が多く、目玉は秋に山形と秋田の県境に位置する《鳥海山(2236m)》に登ることに決まり、 皆でワイワイ登るのが今から楽しみである。

みなが帰ってカミさんに、さっき出てた巻き寿司はどうしたんやって聞いたら 「今日は節分で《恵方巻き》作ったんやけど」 と言われて初めて、「アッそうか今日だった。痛いの追い出してやらんならんがいった」と気付いたが、巻き寿司は既に腹の中、まきたい豆も残ってはいなかった。
    

首が廻らない・・ ん、ムム

2008-02-01 13:24:53 | 日々の暮らし
2月1日朝、未明から降った雪は10センチほどか

       
新聞配達さんの車の跡だけが各家々に向かって延びている。

        
水のはられた田んぼでは稲株の上に雪が載って模様を描いている。

3日ほど前から寝違えたのか首から肩にかけて痛みが走り、昨日は最悪で頭痛まで引き起こしたが、カミさんに「それって生活苦からでしょう」とあっさり切り捨てられる。

今日は近所の人の評判を頼りに町の接骨院にいってみる。

      
町の中心街の小脇に建つ僕も知らなかったこの接骨院は建物も新しく、最近のものか。

     
対応にでた受付兼治療士の先生は若く30歳そこそこに見える男性で一人で切り盛りしてるようであった。

首の他にテニス肘も見てもらう、さすがに専門家は見方が違う。
自己流で行なっていたマッサージをやめて効果のあるストレッチを勧められる。 考えてみれば自分は岩登りなど危険を伴うことをやってる時はしょっちゅうストレッチを入念にやってたはずなのに・・と、今じゃ錆び付いてしまったか(苦笑。

終わって直ぐに効果は出なかったがやってもらってる間は気持ちが良かった。暫らく通うことを勧められ承諾する。
手によるマッサージに電気療法とローラマッサージ機による3本立て、時間にして35分ほどで保険が利いて初診料800円であった。


帰って畑へ、雪で被害がないかを見て回る。
畑の直ぐ傍では一週間くらい前から始まった下水道工事がこの寒さの中も休まず続いている。

       
雪の降るこちらでは先ず除雪から始まり、融かしてやらないと作業に入れないのだが、今年はまだ降雪量も少なく助かっているのであろう。

      
僕らの町でも10年ほど前から始まった下水道工事。順次接続された地域から既に運用されているのだが、何しろこんな田舎であれば、一軒の家のために何百mも穴を掘っていくわけで工事は軽がるとは進まず、僕の家に至ってはまだ来年になるか再来年になるか工期の予定もたっていない。

工事は各家の敷地内1mまで本管との接続を行政側が行い、一軒当たりの負担額は25万円である。後は個人個人がトイレに風呂、台所などからの排水管を接続するのにそれぞれ費用が掛かる。僕の家の場合で30万円くらいだと云われたので、合わせると55万円掛かることになる。

出費はそれだけでは済まず、接続された場合月の運用費が 一軒1995円プラス一人当たり525円の経費が掛かるということで、大家族になればなるほど費用が嵩むので住民達からは不満が出ていることも事実である。

4人家族で年間49140円が新たな出費となる。
収入は落ち込み物が上がり税金も上がる。そこへ今まで只だった生活廃水にお金が掛かるでは首が廻らなくなると悲鳴が聞こえてきそうだ。

・・・ ・・
たった今帰ってきたカミさんに、医者へ行ってきたって言ったら
「とうさん生活苦からきてるからズーット治らないわよ」ってダメ押しされた。