岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

晴れた日にはスキーを履いてのんびりと

2008-02-19 23:12:47 | 山登り

今朝も氷点下の世界、外の水道管は凍ったままだ。

     
負釣山の右奥に白馬岳が覗いてる。奥山は今日も天気が悪そうだ。

     
雪の上に並んだ大根だが、今日みたいな日は洗うのも堪える。手が切れるとはよく言ったものだ。

     
秋大根ほどは旨 く はないし、カミさんに「もうじき大根も終わりだから一本80円でいいかなぁ」って聞いたら、「何いっとるの、今は露地物の無い時期だから100円にしといて売れ行きをみてからでも下げられるじゃないの」との返事。僕は値段をつけるのはどうも不得意で、今日もカミさんの意見には従う。


大根を出し終えて、今日の天気を確信し漬物用干し大根を外に出し、支度をする。 今から山へ出かけるのだ。

     
一路今日の山を目指す。目の前には駒ヶ岳
(2002,5m)が、この山は以前には登山道も無く、冬に深雪を踏んで何度も訪れた山だ。

     
山裾に着いてスキーに履き替える。 今日は山スキーではな く 軽装で
テレマークを使う。

     
板の裏がカットソールになってて前に滑るが後ろには下がりに く くなっているので、チョットした上り坂でも歩くようにスイスイ登れるのだ。

     
登るにつれて見晴らしも良くなってきたがスノーパウダーとはいかず、雪は重い。

     
後を振り向けば扇状地が何処までもつづく。奥に伸びる山裾の向こうには日本海が見える。

     
ウサギの足跡を発見、ここは比較的安全地帯なのかこの後も頻繁に見れる。

     
突然異様な足跡に出くわす。スキーの板の左にウサギが、右にテンの足跡だ。夜行性のウサギが月夜に餌を求めて出歩き、それを狙う同じ夜行性のテンがウサギの後を追った跡だ。

     
ウサギは天敵に追われたりなど危険が迫ったり、仲間同士でケンカして逃げ回る時など、この様に後足の指を一杯に開いて駆けるのだ。

気になって暫らく跡を追ってみたが、大丈夫だったようだ。
大体テンや狐などの狩りはそうそう簡単にはいかないらしいと聞く。

     
今日の雪は本当に滑らない、笑えるくらい滑らない。まぁ、下手な僕にはこれが丁度良いのかも(笑。

     
眼下には僕らの町が広がる。 村特有の家並みが集落ごとにあっちにひと塊、こっちにひと塊とあるのが判る。

     
先週の日曜以来の天気に、ついつい予定の時間をオーバしてしまった。
この前から首が痛い、肩が、手がと言ってたことが悔やまれる。山にいるとウジウジしてた時間が勿体なく思える。

     
これで引き上げようとターンし下山に向ったとき、沢山の足跡に遭遇。

猿だ。周りには新芽を抱いた木々があり、おそらく つかの間の晴れ間に餌を求めてきたのであろう。もみじの様な足跡が可愛い。
写真の中央二つが足の跡で、一番下が手の跡だ。

山に入って自然に触れ、そこに棲む生き物達の息遣いを感じて下山につく。

山はやっぱりいい。僕にとってどんなに最悪なコンディションであろうとも山に入ることはどんな薬よりも特効薬だ。