日の出

振り返ると朝日が霜の降りた草むらに伸びてきて、一面を輝かせた。
白かった草達は急に魔法が解けたようにもとの茶色の色になった。
夜明けが遅くなったから、晴れれば日の出が見れる。
青い雪面に躍り出る朝日が好きだ。
明後日が葬式。
スイカの好きなオバーちゃんだった。
今日からお弔いの準備に入る。
また自然薯を送り忘れた。
某焼肉屋さんの従業員さんが来てくれた。
皆さん若くて、気合いを入れた大きな焼ナメコを食べてくれなかった。
思うことがいっぱい、少し悲しい。


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朝日と満月

早い初雪におどかされて東京の店に自然薯を送り忘れた。
夜中に雲が取れ快晴になって冷え込んだ。
車も霜で凍りついたと白い息でため息。
竹林の笹がサラサラ鳴って、見上げると竹やぶの上に大きな鮮やかな満月が広がっていた。
暖気運転をして氷を溶かして店に急いだ。
まだ日が昇らず、横の山の上に朝日が当たり始め、月も負けずに浮かんでた。
妹の義母と一緒に山のかなたに沈んでしまった。



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