ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

激流中国を見て格差の問題を思う

2008年03月04日 | 格差社会を考える
ミクシーの日記からの転載です
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=733746558&owner_id=170069

激流中国でボランティアで上海の大学生が中国の地方に赴任されて悪戦苦闘するさまを描いたものです。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080302.html

なんちゅうか。。。こっちでお茶をすすりながら見ていると上から目線で分析(特に共産党だの独裁だのって言葉がお好きな方は)が始まるんだけど、実際には彼女のように改めて知って助けてあげたいと思う普通の人間の姿があり、毎日そこで生きている人は現実にいるってことだけなんですよね。

で、こういう中国の農村問題って実は日本の格差問題みたいなものとは全然違う考えがあると思ってます。

中国はあくまでその地方での構造的な貧困が問題なのであって最後に図らずも言っているように進学率そのものは全体では向上している。
で、実際僕もこういうところに若干巻き込まれたことがあるけど、彼らにとっては学歴を持ってもらうということは一族の希望であって借金をしてでも。。。というのはごくごく自然なこと。
これは別にこういう話だけではなく、日本などへの出稼ぎでも留学でもみな中国人は同じように親戚中に頼り、地方の組織(幇)に頼り、借金をするもんだ。希望があり、未来がある限り。

日本の場合、、、今の生活レベルを落とせないってことが本質なんですよね。(それまでと異なり)周りから下と見られるとそれが人生の敗北であるかのような感覚。
日本は環境として中国の農村部のような物理的に機会が奪われる。。。ってことはほとんどないわけだし、中国人のような人生に対してギャンブルするということがあまりないようにも思う。これは考え方の違いであってどうこうではないんだけど。。。

中国の格差ってのはそれを分析する人の表現であると思うんですよね。日本人が自分で格差社会だと思いたくてしょうがないだけなんだと、こういうのを見るとなおさら思いました。

そういえば今でも希望工程(ホーププロジェクト)ってやってるのかな?