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今日は若干お酒が入っている。

2005年09月10日 | 映画

【アレキサンダー】

ぐおー。むかついてきた。
もういい加減気付けよ、俺。
こういう映画に手を出しちゃ駄目だって。
でも、一度は観ておかないと…と思っちゃうんだよなぁ。

まず、主役のアレキサンダーが全然良くない。
夢を語る時ちょっと良いかなと思うくらいで、
全然偉大な感じも無いし、人間的な魅力が無い。
コリン・ファレルも演技的には良いのに、
なんだか役にピッタリこない感じで、
ずっと違和感を引きずったままだ。
映画として伝記を描くなら、偉大さや人間的な魅力を描かないと、
作る意味が無いんじゃないかなぁ。
正確な歴史は学者に任せておけば良い。

最初の戦いで終わっていたらまだ良かったのに、
そこからやたら長い遠征に出てしまい、
途中は精神論的な話になってとても退屈。
裏切りや、疑心暗鬼でつぶれていくんだろなぁと思ってたら、
その通りになってしまい、
まぁ、他の権力者と対して変わらない結末を迎える。

と言うわけで、すごい制作費をかけて、
いまさら何の示唆にもならず、感動もせず、
ただこういう侵略者(気持ちは違うように描かれているが実際は侵略者)
がいましたと言うお話を作ったというだけ。
映画としてヒーローの戦いを純粋に楽しませるか、
それとも戦争の無益を訴えるか、どちらにもなれなかった。

アンソニー・ホプキンスの語りを書き留める
と言う設定で話は進むが、この役がすごく良い。
人生の機微を知り尽くした表情と振る舞いで、
すごいなこの人と初めて思った。

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