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青臭い感動。

2005年01月11日 | 映画
【世界の中心で、愛をさけぶ】
純愛物が流行っているらしい。
その手の小説や映画をあまり見ないのでわからないが、
どの話もやはり高校生くらいの恋愛だろうか。
べつにプラトニックな恋愛だけが純愛ではない。
中高生の頃はセックスへの興味と言う要素も多分に含まれていたが、
確かにこいつが好きなんだと言う気持ちがあった。
大人になってしまうとなかなか難しいのだが、
計算も駆け引きもほどほどに相手を好きになり、
結婚したいと考えたりするその真っ直ぐさが純愛だ。
この物語は、そんなふうにお互いに好きになってしまった二人、
そして、最も幸せな時に訪れる相手の病・死がその思いを加速する。

僕は正直、その恋人の死という事のみに終始し、
淡々と泣かせて終わる物語だと思っていた。
しかし実際には、様々な偶然や運命で構成された、
時間を越えたストーリーが秀逸だ。
そのやり取りの中で、最後には死を乗り越え、
ポジティブな雰囲気で終わるのも素晴らしい。
山国育ちの僕にも港町の風景はノスタルジックに写るし、
大人になってから母校を見る様な感覚もある。
さらに僕にとっては、
思い出を呼び起こすと同時に、
今では、娘を持つ父親としても共感できるし、
老いていく未来さえ考えさせられた。

僕は日常生活では、高校生の頃の思いなんて忘れて生きている。
でも、この映画を観るとそういう恋愛が確かに存在したと、
それが今の自分をつくる一つの要素になっていると再認識する。
それが若さからくる無知だったとしても、一生懸命恋愛していた。
そんなふうに思わせてくれるストーリーが多くの人の共感を呼んだんだろう。


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