魚屋日和

沼津魚河岸、(有)太彦水産、四代目(仮)が、
魚屋普及の為、
一年間、休まず『魚類』を食す日記。
....+α

浅蜊   【18th day】

2011-02-18 12:17:55 | 沼津の魚
さて、18日目なのですが、

ワタクシ所要で今晩留守の為、

本日の魚類は、

家族の朝御飯の残り、つまり僕のお昼より、


アサリ(浜名湖産)

アサリ 軟体動物門二枚貝綱
    マルスダレガイ目マルスダレガイ科

「漁る」から「あさり」に転訛したものと思われる。その昔、海辺に行くと手軽に漁り取ることができたため。

最大殻長6cmほどになる二枚貝で、貝殻の模様は横しまや様々な幾何学模様など非常に変異に富み、同じ模様をした個体はいないほどである。ただし北海道の個体は大型で、貝殻には目立った模様がなく、一様に黄褐色がかった色をしている。


今回は上品に


お吸い物に。

ご馳走様でした。


それでは、いってきまーす。


鯥   【17th day】 魚陸

2011-02-17 21:42:44 | 沼津の魚
さて、17日目、

それにしても魚が少ないINO。

外港(第二市場)には、

連日100トンを超える水揚げの船が

3から5隻入港していて、

沼津のもならず焼津・戸田とも氷がなくなる事態に、

そんななか、久しぶりにトロール漁より

ムツ(沼津産)

今回、調べるにあたって新たな発見が、

ムツ 硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目
   スズキ系スズキ目スズキ目スズキ亜目
   ムツ科ムツ属

深海魚で、たくさんとれる魚ではない。
ムツと見分けるのが非常に難しく。
利用法や取り扱われ方など基本的にはムツに同じ。
ともに高級魚であるが、黒の方が値がより高い。
デパートなどでは切り身になっていることがあるが、とても手が届かない値段となっている。
当然、ムツよりも味がいいという人も多い。
入荷量が少なく、人気が高いので超高級魚のひとつ。

そうです。『黒ムツ』は違うのです。

やはり!ってかんじですが、

ちゃんと、調べてみるものです。


しかしながら、黒ムツの方が味がいいというのには疑問。

ムツの方が小さいうちから脂がのっていて旨みは強いと思います。

何でも、刺身が一番というわけではないのでは?


そんな、ムツをうちでは、


シンプルに塩焼き


ご馳走さまでした。



針魚   【16th day】

2011-02-16 21:47:19 | 沼津の魚
さて、16日目、

久しぶりに干物造りをしてみました。

先月、いただいたものが予想をはるかに超え美味しかったので、

自分でも挑戦!

材料はサヨリ (沼津産)

サヨリ 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スメグマモルフォ系ボラ亜系ダツ目トビウオ亜目サヨリ科

市場、釣りの世界では小さなものをエンピツ(鉛筆)、大型のものをカンヌキ(閂)と呼ぶ。

「サヨリのように腹黒い」。外見は美しいが、腹の中が黒い(腹腔膜が黒い)ところから「腹黒い人」という意味合いで使われる。


ところで、サヨリ鼻?上口がとんがっていると思われがちですが、

よくみると、


下あごが伸びています。


てなことを考えているうちに




少し、焦がしてしまいました・・・



もちろん、美味しくいただきました。




似鱚   【15th day】

2011-02-15 16:54:50 | 沼津の魚
さて、15日目です。

先週より外港に揚がる、鯖以外、

陸送の箱物も入荷が極端に少ない日が続いておりますが、

本日久しぶりにトロール漁が入荷、

しかし、朝の時点で明日のトロール漁のまたしても中止が伝えられ、

魚価は高騰・・・

そんな中、我が家の本日の魚は、

『メギス』(沼津産)

もちろん、左の大きい方、

なかなかココまでの大きさはないのです。

正式名は、

ニギス   硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区原棘鰭上目ニギス目ニギス亜目ニギス科ニギス属

比較的地方的な産物。
鮮魚で出回るよりも干物などでよくみかける。非常に味のいいもので、もっと食べられてもいい。

キスの仲間ではない。


本日の調理法はというと、

ボクが昼間の休憩中に作った


メギスの焼南蛮漬

揚げないで、焼くだけの簡単レシピ。

大きさ、身質からメギスが最良と思われます。

原価一匹20円!

あっ、ナイショだった・・・

海豚    【14th day】

2011-02-14 17:54:58 | 沼津の魚
さて、14日目、記念すべき?折返しの日、

そして巷ではバレンタインデイと浮かれた日であります。

そんな本日は、



イルカ(宮城産)
    沼津魚市場ではほぼこの状態で東北方面から入荷されます。

イルカ 哺乳綱鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する種の内、比較的小型の種の総称。

 調理法としては一般的には肉を削ぎ切りにし、醤油とみりんと砂糖で作ったタレに漬けてゴマをふり天日に干したものを焼いて食べる。
生肉は冬が旬の食材で、販売時には肉と脂皮の角切りが一緒にパックされていることも多い。煮物にする場合はゴボウ、ニンジン(または大根)とともに味噌煮にすることが多い。静岡県東部地方ではこれが冬の郷土料理である。また動物性油脂を天ぷら油として使用する一部の地域では、豚の脂身の代わりにイルカの脂肪を使用することもあるようである。


そして、我が魚問屋・丸十に伝わる、バレンタイン料理




イルカのチョコレート煮込み・・・









嘘です・・・(もてない男の妄想でした)


でも、寒いこの頃には、とても温まる一品。

意外にご近所のスーパーにも置いてありますよ。


今回は実家よりの頂き物、

大変、美味しくいただきました。


お魚(特にイルカ)大好きP君、

食べる方にも果敢にチャレンジ!

少しはかじりました。


魴鮄   【13th day】  魚方魚弗

2011-02-13 21:48:10 | 沼津の魚
さて、13日目の今日は、

休市明け、しかも前日の雪・雨で

地物・陸送箱物とも入荷が少なく、

我家の魚もなかなか決まらず、

なんとか、この子達に、



ホウボウ(沼津産)

ホウボウ 硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区
刺鰭上目スズキ系カサゴ目
ホウボウ科ホウボウ属(Chelidonichthys)

魴鮄

扇型の大きな胸ビレが羽のようで、エメラルド・グリーンと青の色が魚体の赤と鮮やかなコントラストを作っています。 胸ビレの下に3対の軟条(指のよう)があり、これをつかって砂地をはうように泳ぎます。 イシモチなどと同様にウキブクロを使って音をたてる魚で、 鳴き声がボウボウと響き渡るところからホウボウという名前になったという説もあります。



しかし、仕入れ、失敗!!

少しの傷があったのですが、沼津地物ということもあり、

鮮度は良いので、セリ落としましたが、



思った以上に傷は深い・・・

まっ、当初の予定とおり、傷を避け、ブツギリにして、


蒸しました。


と、いっても、コチラのホウボウ、

寒い朝の缶コーヒー、ひとつ分の値段!

良しとしましょう。


ごちそうさまでした。


真牡蠣   【12th day】

2011-02-12 21:55:22 | 沼津の魚
さてさて、12日目。

今回は休日の男料理!

食材は、


『カキ』(兵庫産)です。

マガキ 軟体動物門二枚貝綱翼形亜綱カキ目イタボガキ科

ウグイスガイ目イタボガキ科に属する二枚貝の総称、あるいはカキ目もしくはカキ上科に属する種の総称。海の岩から「かきおとす」ことから「カキ」と言う名がついたといわれる。古くから、世界各地の沿岸地域で食用、薬品や化粧品、建材(貝殻)として利用されてきた。


毎回、ほぼ勉強の男料理。

今回はマカロニグラタンに挑戦。



一応。小麦粉からのホワイトソースからはじめてみました。

他、沼津トロール漁のシマエビ・ホンエビも入り、

シーフードグラタンに。


なんとか、(最近魚に飽き飽きしている?)

子供達もしっかりおかわりしてくれました。


お粗末さまでした。


燧鯛   【11th day】

2011-02-11 22:05:15 | 沼津の魚
さて、11日目、

なんだか、漢字の勉強になってきた感がいなめませんが、

『ヒウチダイ』



通称『アブラゴソ』

ゴソに煮ていますが、身質から異なります。

ヒウチダイ キンメダイ目ヒウチダイ科ヒウチダイ属 ヒウチダイ

関東の築地などにはほとんど入荷することはない。深海底引き網漁が行なわれる地方で食用とされる。非常に美味。また年々高価になっていく



我が家で人気NO.1の魚!

画像の右上が我が家での標準サイズ、

こんな大物なかなか、市場でも見かけません、

我が家の食卓ではもちろん・・・初!

やっぱりここは、



煮付けで、


コノ味は食べてもらうしかないのですよ・・・

ホント・最高の味!!

ゴチソウサマデシタ。

鎧鼬魚   【10th day】

2011-02-10 22:22:46 | 沼津の魚
さてさて、10日目です。

ワザワザ、珍しい魚をもってきているわけではありません。

ヨロイイタチウオ、


そう、『ヒゲダラ』です!

ヨロイイタチウオ
 硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目アシロ目アシロ亜目アシロ科ヨロイイタチウオ属

一般にはほとんど知られていない。スーパーなどに出回ることはもない。
この魚、市場ではもっぱら「ひげだら」と呼ばれてかなりの高級魚である。
高く取り引きされている割には和名や素性を知る魚屋は少ない。
大形のものは高く、小さいものは安い。



えっ、『ヒゲダラ』もメジャーじゃない??




鍋といったら、『ヒゲダラ』です!

定番です!!


ご馳走さまでした。




真鯛   【9th day】

2011-02-09 23:59:29 | 沼津の魚
さて、9日目ですが、

休前日と事務仕事の段取りの悪さが重なり、帰宅が遅く。

本日の魚料理はコチラ、



タイトルからバレバレですが、『鯛めし』です。

もとは、

天然真鯛(沼津産)

マダイ 硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
    スズキ目スズキ亜目
    タイ科マダイ亜科マダイ属

天然物のマダイは養殖物にない鮮やかな体色と癖の少ない食味で重宝され、高値で取引きされる。一本釣り、延縄、定置網などで年間1万3000-1万6000トンほどが漁獲されている。


おっと、妻からメールが、



ひとりでナカナカ大変だったみたいです・・・

いつもありがとうございます。

ご馳走様でした。