魚屋日和

沼津魚河岸、(有)太彦水産、四代目(仮)が、
魚屋普及の為、
一年間、休まず『魚類』を食す日記。
....+α

柳虫鰈   【Last day】

2011-02-28 19:02:30 | 沼津の魚


                   






ついに、最終日、

本日は画像から、

なぜなら、このブログの最初の日の画の再現です。





標準和名は

ヤナギムシカレイ   硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目カレイ科ミギガレイ属

         干物としてやや高価であるために特殊なもの。晩秋から春にかけて入荷してくる。盛期は冬。小さなもの         は安い。大きいもので抱卵しているのは超高級魚。
 

でも、沼津では年が明けると、値段が下がります。

子が抜けるからとも言われますが、まだまだ、中にはいい固体もたくさんあるのです。


だんぜん、






干物!!



質素な終わり方でスミマセン・・・・

   
         

醜鯛   【27th day】

2011-02-27 22:21:19 | 沼津の魚
さて、27日目、

それにしても魚が少ないINO。

そんななか、

本日のお魚は、

ブダイ(沼津産)

実は我が『丸十』は『ブダイ屋』と呼ばれるほどの

ブダイ好き(お客さんがすきなのですけど)

見事に今日も買占めました。

ブダイ  硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目
スズキ系スズキ目ベラ亜目ブダイ科ブダイ属

市場ではときどき見かけるもの。評価は低い。また馴染みがないので一定の評価もない。

性転換をする。子供の頃から雄で、雄として成熟する一次雄。子供の頃は雌で大きくなって雌に性転換する二次雄がある。


そして、夏場はまったく見向きされませんが、

冬は餌である海苔がよく、とても上品な魚なのです。

本日は、

煮付けに。


ちなみにどれくらい『ブダイ』好きかというと



こんな絵が事務所にかざってあるくらい。

ゴチソウ様。

喉黒   【26th day】 赤鯥

2011-02-26 23:06:04 | 沼津の魚
さてさて、26日目。

残すところあとわずか、

まだまだ紹介したい魚が数多くあります。

そんなことで、今回は取材ということで、

大枚はたいてコノ魚!!!



アカムツ(沼津産)

昨今のグルメブームでむしろ、

日本海沿岸での『ノドクロ』との地方名の認識が高いのと

文字化けするのとで、タイトルはノドクロに。


アカムツ    顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科アカムツ属


鮮魚は一般にはほとんどお目にかかれない。
非常に高価で、デパートなどで見る。
またテレビなどを通じて、高級魚としての認識が生まれつつある。

市場での評価/関東の市場では超高級魚だ。東のキチジ(キンキ)、西のアカムツ(のどくろ)といった感がある。太平洋側よりも日本海側に多い。



そんな、高級魚、我が家では

塩焼きに

でも、

やっぱり?

貧乏性のワタクシは、

見えない片身を

松皮造りに。


たいへん、美味しゅう頂きました。

石持  【25th day】

2011-02-25 21:54:01 | 沼津の魚
さて、25日目。

いよいよ、最終日にむけてのカウントダウンが聞こえてきそうですが、

本日のお魚は、



ニベ(沼津産) イシモチ(シログチ) 

沼津では黒グチ・ニベとあわせて  すべて『ニベ』

ニベ  顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ニベ科シログチ属


浮き袋を使ってググっと鳴く。これが愚痴を言っているようなので。また「白」はニベを「黒ぐち」、「黄ぐち」に対しての呼び名。

    「にべもない」の「にべ」はニベ科の浮き袋からとった膠である「鰾膠(にべ)」の粘着力が強いことからきている。「鰾膠」の強い粘着力を愛嬌、もしくは親しみの安さとと変わり。「にべもない」は粘着力の薄い、すなわち愛嬌、愛想もなくと言う意味合いになった。

「石持」は内耳にある扁平石(耳石のいちばん大きいもの)が大きく、頭部を食べていると口にあたるため。


我が家の定番、




中華蒸しに。

ごちそうさまでした。

和布蕪   【24th day】

2011-02-24 22:13:29 | 沼津の魚
さて、24日目、

そろそろ旬の魚も尽きてきたか?

と心配している方もいるかと思いますが、

まだまだ。



今日は変化球で、



生(メカブ)(宮城産)


メカブ   褐藻類コンブ目チガイソ科 ワカメ(若布)

   ワカメの付着器の上にある、葉状部の中で厚い折れ重なってひだ状になった部分である。生殖細胞が集まった部位で、成実   葉や胞子葉に相当する。ワカメは海藻なので根はないが、通俗的には「ワカメの根元部分」とも表現される。

   


そうなんです。ワカメなんです。



スーパーなのでパックに入った『メカブトロロ』は一年中みかけますが、

この『ナマメカブ』はこの時期限定、

まさに、旬!

茹でて水にとると、


こんなに鮮やかに。

今だけです。

しかも安い!

皆さんも是非。


ごちそうさまでした。
 

大目羽太   【23rd day】

2011-02-23 21:57:20 | 沼津の魚
さて、23日目、

巷では『富士山の日』、

なぜか、魚市場も休みです。

今日も取って置きの深海魚、


『デンデン』(沼津産)

標準和名は、

オオメハタ  顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科
   
       関東の市場には希に入荷してくる。オオメハタ属3種(オオメハタ、ワキヤハタ、
       ナガオオメ)は区別しないで取り扱われる。値段はやや高め。


       沼津ではオオメハタ属3種とも呼び名はすべてデンデン。

そして、実は右から二番目は『ナガオオメ』と思われます。

確かに沼津魚市場では区別されませんが、

知っている人は、スマートの『ナガオオメ』方が評価は高いのです。

そこで、ワタクシ、この一匹しかいないナガオオメを家族に内緒でいただこうとしましたが・・・



デンデン天麩羅

わからなくなってしまいました。


さすがに塩焼きは続かないらしく、

悪いことはできません(笑)

夢笠子   【22nd day】

2011-02-22 17:54:45 | 沼津の魚
さてさて、22日目、

明日は休市、しかも入船なしで

鮮魚高騰ですが、

本日は昨日のトロール漁で仕入れた、



ユメカサゴ(沼津産)

沼津でカサゴといえばコイツです。

ユメカサゴ  硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系
       カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科ユメカサゴ属

入荷は少ない。長崎などやや遠方のものは比較的安定してやや高値。近海で鮮度のいいものは高価である。

静岡県沼津で「かさご」、焼津で「かぐら」、「がしら」、「ちょうか」。三重県尾鷲市で「あかがし」。
長崎県などからは「沖かぶ(おきかぶ)」として入荷してくる。
「喉黒(のどくろ)」と呼ぶ地域は多い。




ボクの持論ですが、腹黒の魚はおいしいのです。
         (サヨリ・赤ムツ・エゾイソアイナメなどなど)

今夜は、


塩焼きに。

煮付け、から揚げの魚と思われがちですが、

鮮度がよければ、程よい脂とプリプリの身、そして深海魚とは思えない上品さが

塩焼きで際立ちます。


・・・『また、塩焼き』って家族の声が聞こえますが・・・

赤魳   【21st day】 魚辺に「師の右側の部分」

2011-02-21 21:22:38 | 沼津の魚
さて、21目に突入。

本日は、


沼津では『本カマス』(富山産)と呼ばれています。

アカカマス 硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目
スズキ系スズキ目サバ亜目
カマス科カマス属

「叺(かます)」とは長方形の筵(むしろ)を二つ折りにして袋状にしたもの。昭和30年代くらいまでは水産の世界でも盛んに使われたもの。この叺のように口が大きいことから。また体色がヤマトカマスと比べて赤味を帯びていることから。


もちろん、
塩焼きに

コノ焼くとふわふわの身、

たまに無性に食べたくなります。


潤目鰯   【20th day】

2011-02-20 17:30:30 | 沼津の魚
さて、20目。

本日は週に一度のバイト(新鮮館でただ働き)の日!

そそくさと10時にお昼です。

当然、実家ではまだお昼の支度はしておらず、

自分で用意。

外港の鯖に混じった、

ウルメイワシ(沼津産)


ウルメイワシ  顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目
        ニシン亜目ニシン科ウルメイワシ

基本的には干物原料と考えられている。ときにまとまって入荷してきても安い。冬には脂がのり、一部で人気がある。

成魚は全長30cmに達し、マイワシより大きくなる。目が大きく、さらに脂瞼に覆われて「潤んでいる」ように見え、和名はここに由来する。


我が家では、もっぱら、



タタキに!

ネットリするまでタタクのがコツ。

でも、イワシは子供が苦手(少し小骨もあるし)。

こんなときこそ食べれる魚。

でもボクひとり分です。

鰆   【19th day】

2011-02-19 21:34:26 | 沼津の魚
さて、19日目、

土曜日なので休市。

昨日よりとっといた魚は、

魚に春と書いて『サワラ』!



サワラ  硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サワラ属

成長するに従ってサゴシ(サゴチとも・40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚でもある。

メスの方がオスよりも大型になる。近縁種も含めサバ科の仲間でも特に前後に細長い体型で、左右に平たい。地方名のサゴシは「狭腰」、サワラは「狭腹」の意である。

あらゆる魚の中で最もおいしいという人もいます。身肉と皮の色が冴えないので、色を大事にする和食では タイやヒラメのような別格扱いはされていませんが、「サワラの刺し身で皿をなめた」と言われるように 味は格別です。鮨ネタとしても最高なのですが、大変身割れしやすいので扱いに技術が必要です。 「サワラぬ神に祟り無し」と言われて鮨屋から恐れられているとか・・・・。


今日は、

サゴチ(長崎産)

サワラ(大型)なら、最近は炙りが一番だと思いますが、

今回はサゴチ(小型)なので、

『サゴチの蒲焼風』に

大変美味しくいただきました。

春はもうすぐ?