野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

雪国植物園ー早春の花3

2016-04-12 17:59:59 | 植物園

 <前回からの続き> 園内にはまだまだたくさんの花が咲いていた。

この2,3日の陽気でやっと蕾をほころばせたシラネアオイ

 

 

キクザキイチゲは青花と白花が咲いている

 

 

 

カンスゲ

 

 林床にはエンレイソウとシロバナエンレイソウ

 

 

ヒトリシズカやニリンソウも咲いている。

 

 

 林を抜けると道のわきにはにょきっと芽を出したばかりのマムシグサ

 

日当たりのよい斜面にはエチゴルリソウなどが咲いている。

 

フキノトウや土筆も群れになって春の日差しを浴びている。

 

 

 

水辺にはホクリクネコノメソウが群落を作っていた。

 

  ミズバショウとザゼンソウ

 

 

ユリワサビ

 

サワオグルマ

 

コシノチャルメルソウ

 

園内に咲く山野草は653種、樹木は169種にのぼるという。園の関係者の話では2週間でほとんどの草花が

入れ替わり園内は一変するという。

木の花もたくさん咲きだしていた。ツツジ科の低木、イワナシは可愛らしいピンクの花を咲かせていた。

 

 

ナニワズはジンチョウゲ科の低木。別名エゾナツボウズ、樹皮の丈夫なことからオニシバリなどがある。

 

 今回初めて見たアラゲヒョウタンボクはスイカズラ科でツクバネウツギにも似ている。

 

オオバクロモジ

 

オオカメノキ

 

 雪国植物園にふさわしい名を冠したユキツバキ

 

ヤブツバキとの違いは、蕊が根元から黄色でばらついていることらしい

 

 これはコブシではなく、タムシバ。花はそっくりで見分けにくいが、違いは蕾のうちから葉が一枚出ていること。

 

マルバマンサク

 

池のほとりではネコヤナギが、優しい春の風に吹かれていた。

 この辺で。


雪国植物園ー早春の花2

2016-04-11 20:49:59 | 植物園

 今回はスミレを中心に

先ずは日本海側に多く分布するナガハシスミレ。

 

見分けるのが難しいタチツボスミレの中では飛びぬけて長い距を持っている。

別名テングスミレ。これなら私にでも迷うことなく同定できる。

 

 日本だけでなく北米大陸の北東部にも分布するという。こんな小さな花がどうやって太平洋を渡ることができたのだろうか。

 

 

 一年前新潟の離島粟島を訪ねたとき、山道で出会った。その時の記事はここに

 

見れば見るほど テングスミレの名が腑に落ちる。

 

木の股に咲いていた

 

 次のマキノスミレも赤紫色の花弁、細長く直立する葉など私にとっては特徴が分かりやすいスミレだ。

 

 ただ近縁種のシハイスミレやヒナスミレとの区別がしっかりできるかというと自信はない。

 

別名はホソバスミレ

 

 雪の消えた早春、降り積もった枯葉の間から可愛らしい顔をのぞかせる。

 

 オオバキスミレは雪国を代表するスミレ

 

 日本海側の山地に大群落を作る。分布域は北海道から京都の北部まで。

 

 

  太平洋岸に多いキスミレは花が大きく、花と葉がさほど大きさが変わらないので区別できる。。

 

 日当たりのよい山道で見かけたニョイスミレは咲きだしたばかり。

このスミレは桜が散ってしまってから咲き出し、花期が4~6月と遅い

 

 あと2.3種類はスミレを見つけたのだが、いずれも同定は難しい

 これはスミレサイシンかな?

 

 スミレサイシンの白花?

 

 

 

 

やはりルーペを持ってしっかり観察する必要があるようだ。

 

 ひっそりと咲きだしていたジロボウエンゴサク。この花はスミレの太郎坊に対して、

次郎坊と名付けたという。

 

こちらはミチノクエンゴサク

 

 前日は咲いていなかったのだが、春の陽気に誘われて咲き出したイワカガミ

 

 

コミヤカタバミ

 

一株だけやっと見つけたキバナアマナ

 とりあえずはこの辺で。

 

 

 


雪国植物園ー早春の花

2016-04-10 20:17:05 | 植物園

 <前回からの続き>

 この時期、雪国植物園の花と言ったら何をおいてもまずはユキワリソウ。

やや見頃を過ぎていたがまだまだ十分見られた。

 

 

 

 

 

 

 もっと近づいて

 

 

 

 

 ユキワリソウよりもっと多く咲いていたのはカタクリの花。今年はこの時期が盛りだったようだ。

 

園内のいたるところに群生が見られた

 

 

カンスゲとツーショット

 

仲良く並んで

 

時には花茎を絡ませて、睦まじい恋人たちのように寄り添って咲く

 

 イカリソウは咲きだしたばかり。北陸以北の日本海側にはこの白色のトキワイカリソウが多い。

 

 

 

 まだ時期が早いと思っていたイワウチワに出会えた時は嬉しかった。

 

 

 特にピンク色の濃い株

 

 

 早春の野山にいち早く咲くショウジョウバカマ

 

 

 初めて見ることができたのはアズマシロカネソウ(東白銀草)。キンポウゲ科の多年草で林内や小沢の縁で見られ

高さ10~25cmほどの花を咲かす。分布域は秋田県から福井県までの日本海側。

 

 

 コシノコバイモも一風変わった趣のある花だ。 ユリ科の花でバイモの仲間。

花の大きさは前述のアズマシロカネソウとほぼ同じ。

 

  今日のところはこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 


雪国植物園

2016-04-09 21:22:40 | 散歩

  8年ぶり4回目の雪国植物園を訪ねた。前回は5月の連休中だったが、今年は

4月初めの来園。前回よりは4週間ばかり早いので、どんな野の花や生き物に出会えるのだろうか。

今回は雪国植物園とその景観を紹介しよう。

 新潟県長岡駅からバスに乗って30分あまり。宮本3丁目のバス停からは徒歩で7分。

 

 この植物園は長岡市の西方、北陸自動車道の近くにあり、長岡市から委託を受けて

 社団法人平成令終会が運営管理している。ちなみに令終とは終わりを善くする、すなわち「己の人生を全うする」という意味のようだ。

 その理念は一言でいうと「自然が主役」ということで、詳しくはこちらを参照のこと。

 

 雪国植物園のパンフレットには「残したい、そして伝えたい。ふるさとの自然、ふるさとの心」という言葉がある。

 

 言葉通りに見事に保全された里山の風景

 

  その活動を支えるボランテイァの人たちの基地。

 

 

 

植物園の広さは35ha。散策路はナンバーリングされていて初めての人でも迷うことはない。

辻辻には双体道祖神が配置され、案内表示がされている。

 

 来園者は私が初めて訪ねた8年前よりだいぶ増えたようだが、それでも近くの越後丘陵公園ほどではない。

 平日ならば今でも静かな自然散策や観察を楽しむことができる。

入園料は大人400円。開園期間は雪解けの3月下旬より11月中旬まで。

 

 木道に沿って咲くミズバショウ。

 

 

池ではカエルが鳴き、鳥たちが囀る。運が良ければウサギやリス、タヌキにも会える。今回は私は飛び回る番のリスに出会えた。

 

 雪国植物園には4原則が設けられてある。

 

 

 

 訪ねたのは4月6日、この地では三日前に咲きだした桜が満開を迎えていた。

 

 

 サクラの下には雪椿

 

 奥のなだらかな山道を登っていく

 

 

丘の上で突然展望が開ける。

 

 下に広がる里山を見下ろすとボランティアの人たちが作業中

 

 小高い山の上には岩野城跡があり、その近くには展望台が設けられていた。

 

 

 長岡市街と越後の山並みが見渡せる。

 

 植物園の周囲にものどかな田園風景が広がる。

 

 

 私は、着いた日には半日、翌日は開園から閉園の時までまる1日いたのだが、まるで飽きることがなかった。

 

 

 

 次回はたくさん見られた花や生き物たちの紹介を。

今回はとりあえずこの辺で。


野川観察園の花

2016-04-07 16:40:26 | 散歩

 桜見物の時立ち寄った野川観察園。ほぼ一か月前にも訪ねたのだが、

少しの間に春の花の種類がずいぶんと増えていた。

ヒトリシズカ

 

 

オドリコソウも咲き始めていた。

 

 

シュンラン

 

 

イカリソウ

 

 

カエデ(種類は不明)の花

 

 

トウダイグサ

 

独特の姿のムサシアブミ

 

ラショウモンカズラ

 

虫眼鏡で見る大きさのカテンソウの花

 

 お終いはヒメオドリコソウの白花

  そうそうとこの辺で。