仕事先でも、家にいるときでもつい暑い、暑いと愚痴っているのだが、
心の底では去年ほどではないなぁと思っている。そうは言っても
2000mを超える高い山(出かけたいが金がない)ならまだしも
この時期奥多摩や秩父くんだりの低山歩きをする元気はとてもない。
というわけで最近はもっぱらトンボ、チョウ、その他の虫を撮って
カメラを遊ばせている。 今回は埼玉県北部にある北本自然観察園にでかけてきた。
冬には探鳥で良くいく所だが夏は殆ど訪ねたことがない。
園内を歩き始めると草いきれと熱気でむんむんとしている。早くも汗が噴き出した。
濃厚な香りを撒き散らしているのはクサギの花
池の縁を歩いているのだが、日向に出るとくらくらするほど暑い。
なのでなるべく日陰を求めて歩く。日陰は涼しく、風も吹いていて心地よい。
タコノアシの花が咲いている。タコノアシ科の多年草で日本をはじめ
東アジアに広く分布している、河原や田んぼで見られる花で準絶滅危惧種。
水辺にはシオカラトンボが多い。コシアキトンボもいるが悠々と飛び回っていて
なかなか止まってくれない。辛抱強く待っていたらやっと止まってくれた。
産卵中の♀は腰の部分が少し黄色みがかっている。
こちらは木陰でたくさん見かけるハグロトンボ。もっとも♂はアオハダトンボとも似ているので
私ごときではどちらなのかは見分けられない。
あれ?!アサギマダラかと思ったら、アカボシゴマダラだった。 アカボシゴマダラは蝶マニアが
中国から持ち帰ってゲリラ放蝶して増えるようになった蝶で国立環境研究所では侵入生物とされているようだ。
キリギリスの仲間
コガネムシ
虫たちにとっても暑さは堪えるの科、日陰じっとしていて動かない。つまり写真には撮りやすい。
1㎝にも満たないコフキゾウムシ
もっと小さいショウジョウバエ(だと思う)
2時間近く歩き回っても大した収穫がないので、帰り際自然学習センターに寄った。
運が良いことにセンター前に植栽されたメハジキに群れていたルリモンハナバチを見つけた。
やっと汗が報われた。
普通のハチはミツバチやスズメバチのように黒と黄色の縞模様をしている。
こちらはミツバチ
ルリモンハナバチは名の通り瑠璃色の模様を持つ美しい蜂だ。
左がミツバチ、右がルリモンハナバチ
人によっては「幸せを運ぶ青い蜂」とも言うらしい
大きさは1cmを少し超えるほど、図鑑によると夏から秋にかけて草原で見かけるという。
見られるのは北海道と沖縄諸島を覗いた日本全国とあるが、でも私が見たのはわずか2回だけ。
絶滅危惧種とまではいかないが結構珍しい種類のハチだ。
これで少しは私にも少しは幸運が向いてくれればいいのだが……。 この辺で。