野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

銚子電鉄

2017-12-27 17:45:46 | 旅行

 生きている人間は捉えどころがなく不確かな存在だ。生きている人間に

唯一確実なことは「やがて死ぬということ」だけだ。このことだけは間違いがない。

でもほとんどの生きている人間は(私もだが)、死を他人事のように扱い自分には

関わりのないことだと思っているようだ。メメントモリ(汝死を覚悟せよ)という言葉があるが

我々にとって確かなことはただ一つ、いずれは死ぬことということだけなのだ。

 よりよく生きるためにそのことを忘れないようにしたい。

 

   久しぶりに18きっぷを使って関東最東端、銚子まで足を延ばしてきた。

思いはカモメを見たいのと、久しぶりに銚子電鉄に乗りたいという二つ。

3時間以上かかって着いた銚子駅。ホームの外れに銚子電鉄の改札がある。

 

 車内にいた女子高生風の車掌さんから切符を買う。

 車内の路線図

 

 4番目の笠上黒生(かさがみくろはえ)はもじって髪毛黒生と改名されていた。

 

  それにしても木製の電信柱と電気碍子、板塀などが懐かしい

 

20分乗ったら終着駅外川(とがわ)に着いた。運賃は340円。外川駅舎の

風格もなかなかだ。

 

 外川漁港をぶらつく

 

 ちょっと離れた岩にカモメがいるのだが、双眼鏡を使っても識別できない。

 

 サギ類にはサギがいない。キツツキという鳥もいない。がカモメ類には

れっきとしたカモメがいるのだ。

 

 

  私が本物のカモメですと言わんばかりに胸を張っていた。

 

 引き返す方向に海岸沿いを歩く。犬吠埼の灯台が見えてきた。

 

 天気予報は晴れだったのだが、昼に近づいたら雲が多くなってきた。

 

 遊歩道。

 

 時折イソヒヨドリが出迎えてくれる。

 

灯台の下まで歩いてきた。このあたりの地層は中世代白亜紀の「銚子層群」と言われている。

白亜紀の地層の上にたつ白亜の灯台。

 

 雲間から洩れた陽射しが岩礁を照らしている。

 

 

 

 

 沖合を大きな船がゆっくりと通り過ぎていく

 

 右の建物は元ホテルで今は廃屋となっていた。

 

 洒落た感じの犬吠駅。ここでぬれ煎餅を手土産に買った。私は濃口が本来は好きなのだが、

塩分控えめということで泣く泣く薄口にした。

 

 

 再び銚子電鉄に乗った。銚子漁港に一番近い観音駅までは300円。

 

 観音駅から銚子漁港まで歩く。途中気合の入った建物に遭遇。

船舶電機とは初めてだが、船用のランプや配電盤等を扱っている店のようだ。

 

 

 10分も歩いたら銚子漁港に到着。

 

対岸の桟橋にカモメが見えるのだが、遠すぎて種類までは良くわからない。奥にいる鵜は

カワウではなくウミウ。

 

 間近の海面に突然顔を覗かせたウミウ

 

 此方はウミウと対照的なカンムリカイツブリ

 

停泊している船の傍をたくさんのカモメが飛び交うのを暫く眺めていた。

 

 銚子大橋の手前で来たところで帰りの時間も来たようだ。

 急いで駅に駆けつけて、14時台の千葉行きに乗って帰った。

 

この辺で。


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