陽射しが暖かくなってきたので、特に出かける予定のない休日は
自転車でポタリングをすることが多い。ポタリングというのは目的地を決めずに
気楽にあちらこちらを自転車に乗ってぶらつくこと。日本語では散歩に対して
「散走」という言葉もあるらしい。散歩よりいける範囲が数倍広がるので
知らない小路にはいったりすることができ、知らなかった発見もあり
時には「迷う」感覚を味わうこともできるのが楽しい。
今日は森林公園で観梅と探鳥。 梅はやや最盛期を過ぎたようだが、
まだ見頃の遅咲きの梅は花が大きく、色が艶やかなものが多い。
開運という縁起の良い名前の梅
旭の海は淡いピンク色をした大輪の梅。ピンク色が絞りとなる株もある。
中咲きで青軸性の月影はやや終わり加減だ。
八重咲き中輪の古郷の錦。ものの本には淡い桃色とあるが、この株はずいぶん赤みが強かった。
長いおしべが特徴の梅の名前は文扉(ぶんぴ)。書籍で各章の扉に書かれている
短い文章を扉文というらしいが、これが名の由来なのだろうか。
紅千鳥は一重咲きの緋梅。各地の公園でもよく見かける梅の一つだ。
梅は中国渡来のものなので、原産地中国にちなんだ名も多い。
これもその一つ西王母。因みに西王母とは中国で古くから信仰された女仙、女神のこと。
楊貴妃
蓬莱
烈公梅。烈公とは水戸の徳川斉昭の諡号(しごう)。斉昭は江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の実父とネットにあった。
この梅は月影などと共に水戸の6名木の一つとなっている。
大輪緑萼
曙枝垂れ
濃い紅色の絞りが美しい守の関。
紅白に咲き分ける輪違いは別名思いのままともいう。
御所紅は遅咲きで八重の梅
野梅系で遅咲きの玉牡丹
初めは薄紅色で咲きすすむと白く変わる見驚
名前のようにグラデーションが美しい入日の海
おまけに梅の別名をいくつか。
春風を待ち咲くことから「風待草」、「風見草」。香りが芳しいことから
「匂い草」、「香栄草」。木の花の代表として「木花」(このはな)。四季に先駆け咲くことから
「花の兄」。中国の故事から「好文木」。そこから派生した学問の神様として有名な
天神様と梅との関わりも深い。
明日(3月5日)からは青梅で梅まつりが3年ぶりに復活開催されるそうだ。
今日はこの辺で。