野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

森林公園の梅

2017-03-04 10:04:58 | 公園

 

 陽射しが暖かくなってきたので、特に出かける予定のない休日は

自転車でポタリングをすることが多い。ポタリングというのは目的地を決めずに

気楽にあちらこちらを自転車に乗ってぶらつくこと。日本語では散歩に対して

「散走」という言葉もあるらしい。散歩よりいける範囲が数倍広がるので

知らない小路にはいったりすることができ、知らなかった発見もあり

時には「迷う」感覚を味わうこともできるのが楽しい。

 

 今日は森林公園で観梅と探鳥。 梅はやや最盛期を過ぎたようだが、

まだ見頃の遅咲きの梅は花が大きく、色が艶やかなものが多い。

 

  開運という縁起の良い名前の梅

 

 

 旭の海は淡いピンク色をした大輪の梅。ピンク色が絞りとなる株もある。

 

 中咲きで青軸性の月影はやや終わり加減だ。

 

 八重咲き中輪の古郷の錦。ものの本には淡い桃色とあるが、この株はずいぶん赤みが強かった。

 

 長いおしべが特徴の梅の名前は文扉(ぶんぴ)。書籍で各章の扉に書かれている

短い文章を扉文というらしいが、これが名の由来なのだろうか。

 

 

 紅千鳥は一重咲きの緋梅。各地の公園でもよく見かける梅の一つだ。

 

 梅は中国渡来のものなので、原産地中国にちなんだ名も多い。

これもその一つ西王母。因みに西王母とは中国で古くから信仰された女仙、女神のこと。

 

 楊貴妃

 

 蓬莱

 

 烈公梅。烈公とは水戸の徳川斉昭の諡号(しごう)。斉昭は江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の実父とネットにあった。

この梅は月影などと共に水戸の6名木の一つとなっている。

 

 大輪緑萼

 

 曙枝垂れ

 

 

 濃い紅色の絞りが美しい守の関

 

 紅白に咲き分ける輪違いは別名思いのままともいう。

 

  御所紅は遅咲きで八重の梅

 

 

  野梅系で遅咲きの玉牡丹 

 

  初めは薄紅色で咲きすすむと白く変わる見驚

 

 名前のようにグラデーションが美しい入日の海

 

 

 おまけに梅の別名をいくつか。

春風を待ち咲くことから「風待草」、「風見草」。香りが芳しいことから

「匂い草」、「香栄草」。木の花の代表として「木花」(このはな)。四季に先駆け咲くことから

「花の兄」。中国の故事から「好文木」。そこから派生した学問の神様として有名な

天神様と梅との関わりも深い。

 明日(3月5日)からは青梅で梅まつりが3年ぶりに復活開催されるそうだ。

今日はこの辺で。

 


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