FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-12-14 19:54:24 | クライミングレッスン報告
11月10日(日)
メンバー:たけくん(小4)、コージン(小5)

今日は本当はアウトドアの予定だった。
けれど、天気の予報が悪く予備日に延期
代わりにインドアでのレッスンを募集したら、アウトドアレッスンに申し込んでいた子たちのうち2人の子どもたちが午前と午後に分かれてレッスンにやって来た

午前中はたけくん。

たけくんはモチベーションも高く、性格は優しくて謙虚。でも負けず嫌い
なかなか芯の強さが光る子だ
ただ、とても怖がり
暗いところに一人ではいられないし、ルートも怖い
努力家のたけくんは練習の積み重ねでそれでもずいぶん多くのことを克服して来た
レッスンも週に2回ペースで来ているから、レッスン受講時間の多さではかつてのコーヘイやユキちゃんといい勝負だ

さて、まだまだルートで怖さを乗り越えることが難しいたけくん。
先ずはボルダーで自信を
そう、たけくんはボルダー強いと思うよ足使いも上手だし、とても丁寧な登りができる

「波」というR型の壁がホールド替えで変わったので、新しい4級をトライ
オンサイトは出来なかったけれど、すぐに登れた
ボルダーでは集中力も良い

気を良くしたところでルートではボルダーより動きはやさしいことを理解してもらおう
「今トライしている10cや10dくらいだと6級くらいの難しさしか出てこないんだよ、たけくんが登れないわけないじゃない」と言うと「あそっか」と妙に納得した様子。

そこでルートエリアに移動して、そのことを検証するためにショーツウエーブの10d赤/をやってみた。
手が張って登れなかったけれど、動き自体が難しいわけではないことは分かったみたいだった

・・・4級が登れるたけくんにとって、動きがさほど悪いわけではない。・・・とすると、なぜ怖いのかな?とさらに考えてみることに。
するとたけくん、「手を出しながら落ちるのが怖い」と言う。
じゃぁ、ということで今まで苦労して登れた10cのリピートで落ち練習をしてみることに。
ロープの中に足が入っていないことを確認したら、怖くても次の一手を出すつもりで動くこと落ちたらすぐに体勢を整えれば安全に落ちられることを確認してタワーの10c黄色×に取りつく。
以前は不安になるとすぐに動くのをやめ、「テンション」していたのを、覚悟を決めて動き続けることにフォーカスしたら、あんなに苦労したルートもすんなり登れちゃった
あらら、不思議だね~

じゃぁ、不安になっても動く練習をさらにしようね、ということで、やはりちょっと前に泣きながら練習してやっと登った一反木綿の10cを、トップロープで立ち止まらずに動く練習を。
これを2回連続で登れたら大きな自信になるからやっつけちゃおう
素直なたけくんはすっかりその気になって頑張ったら、これも2回連続で出来ちゃった

今日は自分に自信を持つことが出来て一歩前進出来たね
マンツーマンだったために、本人と充分に話し合いながらレッスンが出来たことが大きかったかな~

午後はコージン。
この回もマンツーマンだった。

一人なので基本の動き方もしっかり見てあげられる
上達が早い子は、この基本練習の重要性を良く分かっていて疎かにしないが、コージンもその一人。
続いてのムーブの学習。今日は「バックステップ」だ。
やはりマンツーマンなので、実際に課題を考えてみたり登ってみたりしてじっくり特性を考えることが出来た

ボルダーは5級を。
新しく変わった壁の5級をたくさん登った

ルートは今10bをトップロープでトライ中
初級の最終段階だ
キッズコンペ直前の「コンペ対応レッスン」では10cもオンサイトしてしまったコージンなので、中級に上がった後のことも考えて、10bはトップリードにしてみたら?と提案してみる。
トップリードとは、リードのリハーサルのようなもの。
トップロープで確保されながらリード用のロープもつけて、クリップをしながら登ってみる。そうするとクリップの体勢やクリップがはいることでのダメージなどが分かるためリードに移行しやすい

今日はトップリードで100°壁の緑■を完登
よしもう一本と一反木綿の茶色×をやはりトップリードでトライしたが、これはゴール直前で力が尽きた
次回は行けそうだね

今日はマンツーマンだったからこそ出来たことがたくさんあったな~