転勤族のいばらきブログ

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ジャパンカップダート回顧

2008-12-09 00:25:57 | 競馬
ジャパンカップダートは屈腱炎による2年4ヶ月のブランクを乗り越えたカネヒキリが優勝。


競馬を長く見てきて、よく知っている者ほど、如何に屈腱炎がサラブレットにとって不治の病であるか知っている。その屈腱炎を休養中に再発し、サラブレットにとって4歳夏から6歳夏という最も走れる時期を休養、治療していた馬がGⅠの舞台で復活するなんて信じられない。


私は当然カネヒキリは買えなかったが、そんなことはどうでもいい。こんな気持ちにさせてくれたのは平成5年に2度の骨折を乗り越えて1年ぶりのレースで有馬記念に優勝したトウカイテイオー以来だろう。


角居厩舎スタッフ、金子オーナーの執念、最新のサラブレット医療技術、そしてカネヒキリ自身のポテンシャルの高さ。全てに驚きであり、素直に祝福したい。






さて、レース展開はティンカップチャリスが思ったほど飛ばさず、フリオーソもからんでいかず、前半1000mは予想よりやや遅く60.2秒。しかし、道中ペースが緩んだところはなく、上がり3ハロンも36.6秒というタイムが示すとおり底力勝負のレースだった。勝ちタイムは1分49秒2で、GⅠらしいレベルの高いレースだったと思う。


ヴァーミリアンは思ったより後方からになり、やや前半スローペースは少し誤算であったが大きな不利はなかった。しかし、直線は思ったほど伸びず、より後ろから来たメイショウトウコンにも差されて3着。案外だったという見方もあると思うが、ヴァーミリアン1頭が抜きんでていたダート戦線は終焉を迎え、古豪、新勢力の群雄割拠になったというのが正解ではないかと思う。


メイショウトウコン、サンライズバッカスはカネヒキリ、ヴァーミリアンと同じ6歳馬、息長く一線級で走り続けているのは立派だ。もう少しペースが速くなれば、ひょっとしたら突き抜けていたかも知れない。


期待したカジノドライヴは見所はあったが直線失速して6着。3コーナー過ぎは絶好の手ごたえに見えたが、直線、ヴァーミリアン、メイショウトウコンらに外からワッと来られて後退してしまった。レース経験不足が出てしまったと思う。カジノドライヴは仕切り直しで国内に専念し、是非次は芝のレースに出てきてほしい。来年の主役になる可能性は十分ある。


サクセスブロッケンは、馬が気負ってしまってハナに立ってしまい、直線はズルズル下がって8着で完敗。日本ダービーも先行したが、見せ場はなく最下位に惨敗している。能力は高いが気性的に問題があるのではないか。坂のあるコースも苦にしている。その部分が改善されないと交流GⅠはともかく中央GⅠには届かないのではないか。










ダート界は、今回出走がかなわなかったキクノサリーレ、エスポワールシチー、ユビキタスなど期待の新星も出てきている。来年も大いに楽しめそうだ。



最後にもう一度、カネヒキリには感動した。「おめでとう、ありがとう」と言いたい。

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1 コメント

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本当に良かった! (viviandpiano)
2008-12-10 00:41:08
カネヒキリ、本当に良かったですよね☆
馬券は負けてしまったけど、
こういうレースは後味が良くて、すっきりします。
私の場合、ギャンブルというよりは、
スポーツの応援という感じで競馬を見ているので。

次の一戦も、いい走りを見せて欲しいですね!
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