ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

「金融界は過ちに学ばない」米金融危機調査委員長

2018-09-12 07:46:01 | Weblog
米リーマン・ブラザーズ破綻を頂点とする金融危機はなぜ起きたのか。米議会が2009年に設けた金融危機調査委員会は当事者の証言や詳細な調査を反映した最終報告書を11年にまとめた。フィル・アンヘリデス委員長(65)がいま語るのは、過ちに学んでいない米金融業界への警告だ。

(中略)

巨額の公的支援を得て立ち直った金融機関はより巨大で強力になった。経営責任の追及は甘く、司法のメスが経営陣に届く例も皆無に近かった。危機後、一部の経営者は高額の退職金を得た。アンヘリデス氏はこれを「汚れなき汚職(immaculate corruption)」と名付ける。

「ウォール街の急回復に対し、何百万という人が仕事や家を失い、いまだ以前の状態に回復していない。怒りと不満が経済的な不安と相まってトランプ現象の実現を後押しした」

トランプ氏は米中西部の工業地帯など「置き去りにされた地域」で支持を集め、大統領に当選した。ゴールドマン・サックス出身のムニューシン財務長官は金融規制の緩和にも動く。

アンヘリデス氏の言葉は米国民のもやもやした感情を言い当てる。だが経済の血流である金融機能を過度に締め付けるのも逆効果だ。グリード(強欲)を抑えつつ、成長を支える金融をいかに設計するか。現代に託された問いだ。

 (ワシントン支局長 菅野幹雄)

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「金融界は過ちに学ばない」・・・に関しては、米国銀行のストレステストが機能していることが防止策になるのではないかと期待しています。
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