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サブカルとサッカーの話題っぽい

【漫画】乙嫁語り 5

2013-01-30 | 漫画
乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス) 乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2013-01-15

 ライラ&レイリ編、これにて終幕!

 でも結婚は終わりではなく始まりで、これからも人生は続いていくんですよ!(^ω^)←?

 っつーわけで、『乙嫁語り』の新刊です。
 いやあ、4巻の途中から「今回の乙嫁」として登場した双子たち(と、その集落)に愛着が湧いてしまったので、これでお別れだと思うと寂しいですね。最初に登場したカルルク&アミルが良キャラだっただけに、物語の視点が新キャラに移るときは期待と不安が半分ずつ、という感じでしたけど、見事にハマった形でした。
 なんというか、僕はこれまで『乙嫁語り』という作品に「結婚を含む生活様式を、地域性豊かに描く」という印象を抱いていたというか、テーマ性があると思っていたんですが、今回はその隙間を上手く突かれてしまったなと。
 この手の話で、親父が泣きながら娘たちを抱きしめるのはやっぱり反則。そのあとの双子の反応がまたじーんときます。すぐに泣きじゃくるのではなく、しばらくの間なにが起こったのか把握することすらできていなかったっていうのが絶妙でした。
 このへん、僕たち読者は、初めから夫婦だったアミルたちとは違い、ライラとレイリが成長し、生涯の伴侶を見つけ、そして結婚するという過程を眺めることができたわけですが、風土の文化などを強調していたこれまでとは逆に、「場所も時代も違うけど、現代日本における嫁入りと変わらないところもあるんだよ」という森薫さんのメッセージを強く感じる展開だったと思います。
 あとはまあ、単純に面白い話でした。
 相変わらず料理、食事の描写は夜中に読むのがキツイレベルで冴え渡っていますし、途中で少しだけしんみりさせられたものの、最後は掛け値なしの笑顔でエピソードを締めくくってくれましたし、読後感の良い漫画は何度も読み返したくなります。
 スミスが前回の未亡人に想いを馳せる描写があったりして、あのままでは終わらなそうな雰囲気は漂っていますけど、この先の展開はどうなるかわかりませんね。とりあえず、次はアミルのほうに視点が戻るらしいので、続きがめっちゃ楽しみです。
 ……さあて、パリヤさんはすでに人妻なのかな!? ということで一つ(^q^)