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【ラノベ】ハイスクールD×D 14

2013-01-24 | ライトノベル
ハイスクールD×D 14  進路指導のウィザード (富士見ファンタジア文庫) ハイスクールD×D 14  進路指導のウィザード (富士見ファンタジア文庫)
価格:¥ 672(税込)
発売日:2013-01-19

 読了。

 表紙のレイヴェルかわいいいいいいいいいいいい!!!!

 なにこの圧倒的なメインヒロインオーラ。
 つーわけで、今回は予告通り、再登場してからというもの他の追随を許さない勢いでぐいぐいとヒロインランクを上昇させているレイヴェルメイン回でした。
 と言っても、石踏さんご自身があとがきで語られているように、14巻は新章のプロローグといった感じの内容になっているため、メインストーリー的にも重要なエピソードがあったりなかったりです。
 しかしまあ、レイヴェルの話をしたばかりでアレですが桐生可愛すぎワロタ。基本的に眼鏡キャラはあまり好きではない僕ですが、こればかりは主義を曲げてしまいそうになりました。



 挿絵で出てきたのって初ですよね。正直すげーツボ。
 まあ、イッセーたちとは今の関係性がベストだと思ってるので、ハーレム入りして欲しいとは思いませんが、軽口たたき合えるクラスメイト(異性)ってのは得難いキャラだよなと。
 他に出てくるモブ系の一般生徒は、ガチでイッセーたちをバカにしてるというか見下してる感じですけど、桐生は気易い関係だからこそ遠慮なくものが言えるという雰囲気が出ていて好きです。
 以下雑感。

・新章突入ということで、イッセーの周囲の状況が様変わりしていきそうな雰囲気がヒシヒシと。魔法使いとの契約は、かねてから前振りされていた要素でしたが、その延長線上に日常が綱渡りであるという描写を絡めてきたのは、良い意味で意表を突かれました。レイヴェルたちが攫われるとき一般生徒に被害が及びそうになったのは、某『フルメタ』の終章への流れを思い出して一気に緊迫感が増しましたね。ただまあ、こういうのはいずれ描かなければならないポイントではありますが、もうちょいヌルイ日常も見たいんですよねえ。というか『ハイスクールD×D』であまりシリアスにいかれても困るんですよねえ。このへんのバランス感覚は買っているので、あまり心配はしていませんが。

リアス不在時の他ヒロインのアピールの仕方が非常によし! なんつーか、この作品は最初から一貫して「ヤキモチを妬いたヒロインが主人公に暴力をふるう」描写がないからとても心地よいです。ちょっとつねったりするのは可愛らしいですけど、マジでぶん殴るヒロインが少なくないからなあ。ここに至ってもこの部分がブレていないのは素晴らしいです。

・あと、その流れを受けて、これまでイマイチ影の薄かったゼノヴィアやイリナの強化フラグが立っているのはイイ感じでした。あとがきによると今回始まった新章ではゼノヴィアたちにもメイン回があるということで、これからも見せ場があるっぽいので楽しみです。ロスヴァイセのバックボーンも掘り下げられてきたので、グレモリー眷属に関しては何の心配もなさそう。

・で、何気に14巻で一番嬉しかったのは、これまでどちらかというと悪印象のほうが先行していたシトリー眷属に好感を抱けたということ。ぶっちゃけ5巻の印象が悪すぎて、今までそれを引きずっていた感じだったんですけど、あれ以降丁寧に下地を作っていた効果なのか、14巻での立ち回りにはワクワクする気持ちすら感じました。おそらく石踏さんは5巻の時点で読者に受け容れられると判断してああいう書き方をなさったんだと思いますが、14巻を読んだ今となっては、やはりあれは性急すぎたんだろうなと。今回も書き方がマズイと「ソーナ上げリアス下げうぜえ」とか「シトリー眷属プッシュはもういいです」とかなりそうなところ、上手くまとめていたと思います。

・しかし、今回出てきた吸血鬼連中は、これまたわっかりやすい外道でしたね。おそらくあのへんは、女キャラとはいえハーレム入りなどはせず、むごたらしくやられるだけのヤラレ役なんだろうなあと思いますが、わかりやすさが長所の作品だけにこんな感じでいいんじゃないかと。少し気になったのは、チラッと「イッセーたちが正義の味方というわけではない」みたいな表現が出てきたので、一般生徒が巻き込まれそうになった描写と合わせて、「人間界における悪魔という存在の是非」みたいなテーマに触れそうな気配を感じたことでしょうか。こういうのって答えが出ない問題なので、あまり深く突っ込まず、意識していることを匂わせる程度でいいと思うんですけど。

 つーわけで、楽しかったということで一つ。
 ちなみに、レイヴェルは前に挿絵で描かれたときは普通乳だったらしいですが、それは絵師さんの誤りで、今回の表紙や挿絵が示すような大きめというのが正式な設定とのことです。
 絵師さんが謝罪までしてるって知ってほっこりしました。おっぱいに愛のある作品ですね。