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【漫画】ROBOTICS;NOTES Revival Legacy 1

2013-01-06 | 漫画
ROBOTICS;NOTES Revival Legacy 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ) ROBOTICS;NOTES Revival Legacy 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
価格:¥ 590(税込)
発売日:2012-12-19

 現在アニメも放映中の『ROBOTICS;NOTES』のスピンオフコミック。
 こなちゃんこと神代フラウがメインのストーリーなのだぜ!

 つーわけで、アニメを見て「こなちゃんが一番いいなあ」と思っている僕としては買うしかないわけなのでありました。面白かったです。シヒラ竜也さんの絵も綺麗です。
 原作ゲームを未プレイなので、「原作にあったorなかった」とか「原作と同じor違う」とか、そういう判断はまったくできませんけど、カイとフラウの絡みにスポットが当たっているというだけでワクワクしますね。アニメを見る限り、チート狩りなど二人がコンビで動くエピソードは元々あるみたいですが、この漫画ではそういう箇所だけにスポットを当てる感じになるんでしょうか。
 なんかこう、フラウって個人的にとても興味を惹かれるキャラ造型になっていて、あらゆる意味でフラットというか、ブレないところが面白いです。それは作中でも、転校してきたときの自己紹介のシーンによく表れていて、決して空気が読めないわけではないんでしょうけど、良い意味で「自分のやりたいことさえやればいい」みたいなところが既存のキャラとは異なるパーソナリティになっているように感じました。
 そもそも、カイとの関係性が面白いですよね。
 カイは自他共に認める「アキちゃん以外はどうでもいい」やつなので、フラウに対しても好意的な対応はせず、むしろ出会ったときからそっけない対応に終始しているわけですよ。で、この手のコミュニケーションに問題のあるキャラって、自分がスベったり、主人公にそっけない対応を取られたりしたら多少なり凹んだり焦ったりしそうなところ、フラウはマジで一切ブレずにキャラを押し通しています。これが実に面白いです。
 身も蓋もないことを言ってしまうと、最近の〝変人キャラ〟ってチョロすぎるというか、即デレしすぎなんですよね……(´-`)
 僕はチョロいヒロインも、それはそれで好きですし、デレないよりはデレるほうが嬉しいんですけど、「この子ってデレたらどうなるんだろう?」という気分になる前にデレてしまうのは、やはり趣に欠けると思います。
 そういう意味でフラウは、漫画の1巻を読む限りではロクに動揺することもなく、カイを翻弄してばかりのキャラクターのままなんですが、だからこそ「うおお、この子がデレたらどうなるのか知りてええええ」と思ってしまうんですなー。
 1巻では、あき穂に多少ほだされた部分は見受けられましたけど、まだまだ完デレにはほど遠い感じなので、こっから先がとても楽しみです。つーかデレます……よね? まさか最後までこのノリってことは……ないよね?(不安になってきた)
 唯一気になる点があるとすれば、プロットというか漫画の構成あまりよろしくないのか、ところどころ話がブツ切れになっているように感じるところですね。単行本の冒頭に、予告編じみたダイジェストとゴールシーンが描かれていましたが、あそこだけ見てもちょっと漫画にこなれてないような感じが見て取れました。
 ああいうのを描いたときごちゃごちゃするだけになってしまうか、逆にすげーカッコよく決めるかっていうのは、重要なポイントだと思うので今後に期待ということで。戦闘シーンの迫力を見ても、画力と構成力は申し分ないので、あとはホント、いかに〝魅せる〟絵コンテを切れるかって感じだと思います。ハイ。

 つーわけで続きも楽しみですということで一つ。