2月の津軽地方と言えば冬将軍が最も暴れる月である。それが今冬はどうした訳か、将軍様が妙におとなしいではないか。そう、暖冬少雪そのものなのだ。ただ暖冬か否かは人各々皮膚感覚が違うから脇に置くとして、少雪に関しては、これはもう一目瞭然である。おかげで〝重労働〟の雪片付けから解放されて大助かりである。因みに2月までの雪片付けの回数は例年の3分の1にも届かず、楽な事この上もない。だが、この少雪で泣いているのが県内のスキー場である。余りの雪の少なさに3月を待たずに今季の営業を断念したスキー場があちこちで出ている。ニュースを見ると山肌が露出しており、なるほど、あれでは営業終了も止むを得ないかと思うしかない。スキー場関係者やスキー客には同情するしかないが、こればかりは自然相手なので〝ぐだめき〟“を言っても如何ともし難い。
この少雪で懸念されるのが、水不足による農業への影響であろう。やはり降る時には降ってもらわないと困ると言う事になる。農家の人達は少雪だと手放しで喜んでばかりもいられない複雑な心境と言う事である。
所で、気象庁は今夏(6~8月)の予報を出したが、例のエルニーニョ現象で全国的に高温となり猛暑日が増えると予想している。益々「地球沸騰化」が進むと言う事か? 農家は心配の種が一つ増える事になる。
もう、昔とは気象がまるで違ってきている事を実感するしかない。これも突き詰めれば人類の責任に帰結する事になるだろう。
日本は「化石賞」なる不名誉を恥と思っていないのであろうか。