津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2004年4月

2004年04月01日 | 日記
最近話題になった映画の一つに「シービスケット」がある。失意の三人の男が一頭のサラブレットに夢を賭ける感動の一篇であったが、CGに頼らずに撮影したレースシーンは観客自身が騎手になったかの様な迫力があった。
この映画で連想させられたのが、高知競馬のあのハルウララである。地方競馬場はどこも台所は火の車で、高知も例外ではないらしい。所がハルウララは今や救世主みたいな存在であり、全国版である。目下、連敗記録を更新中だが負けても負けても走り続けるその姿に競馬ファンならずとも声援をおくっており、もうここ迄来ると、この連敗記録を一つでも伸ばして欲しいと言う変な期待を膨らませているのが多くの人の正直な気持ちではないかと思う。
一つ懸念されるのは、もし一勝した時、人々はどんな反応を示すのか、と言う事だ。熱しやすく冷めやすいと言われる国民性である。ひょっとして「番狂わせ」の一勝が、ハルウララの明暗を分けないとは言い切れない。それ程に重い意味を持つ一勝になるかも知れない。
併し、周囲の利害損得を尻目にハルウララは今日も走る。
「負けることに負けない」とハルウララを評したそうだが、言い得て妙である。
シービスケットを名馬と呼ぶなら、ハルウララもまた或る意味、名馬と言ってもよいだろう。
それにしても、最近では珍しくほのぼのとさせてくれるニュースである。
コメント
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