津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2006年8月

2006年08月01日 | 日記
青森はまだ梅雨明け前だが、これ迄の所、空梅雨と言ってもよい天候となっている。
それにしても、長野の土石流、鹿児島の豪雨の凄まじさには言葉を失う。自然の猛威、破壊力の恐さを改めて思わずにいられない。
河川の氾濫による洪水は、私には他人事とは思えないものがある。10代後半迄住んでいた家は、目の前にリンゴ園が広がり、閑静な場所にあったが、リンゴ園が切れると大きな川が流れている。家はやや低い土地にあった為、7~8月の強い雨が降った時は、殆ど毎年の様に床上浸水に見舞われた。当時は堤防らしい堤防はなく、溢れ出た水がリンゴ園の草を薙ぎ倒して我が家に直進して来るのだ。しかも、決まって夜間であるから、気がつけば水は目前に迫っている。
最後の浸水時は首まで浸かり、ボートで救出された。それを機に引っ越したのだが、それから何年もしない内に大規模な護岸工事が始まり、それ以来、水害は起きていない。
我が家を毎年の様に襲う川ではあったが、普段は自然そのままの、私達悪童の格好の遊び場であった。夏休みともなれば、朝から日暮れ迄、子供達の姿が途切れる事はなく、正に”楽園”であった。
護岸工事により、当時の面影も今は記憶の中にしか存在しないのは寂しいものがあるが、水害防止の為とあれば、それも止むなしか。
昔から水(河川)を治める者、国を治めると言うが、それ程に治山治水はいつの世も国の難事業と言う事だろう。併し、毎年の大きな被害である。行政の打つ手はどうしてこうも後手後手に回るのだろうか。
コメント
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