津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2019年4月

2019年04月02日 | 日記

 弘前市で35年以上に亘って営業を続けてきた紀伊國屋書店弘前店が、5月6日で閉店する事になった。
 1983年(昭和58)9月、県内最大の総合書店としてオープンしたが、出店に際しては、地元業界とで確執があり、”ブック戦争”と呼ばれたりした。
 当時、弘前市では最大手であったI本店を始めとして、次から次と書店が姿を消していった。そして、時は流れ今回の紀伊國屋の店じまいである。本好きの一人としては、弘前市へ出掛けた時の大きな楽しみが一つ減ってしまい、何とも淋しい限りである。
 「本を読まない人が増え、通販や電子書籍の普及で、これも時代の流れで仕方ないのかも知れない」と閉店を惜しむ人達は話すが、最後は異口同音に「寂しい」。
 書店はその地域の文化、知識の源みたいな性格を備えており、また、良い意味での学生の溜まり場のような空間を持っている。私も学生時代はよく書店で時間を潰したものだが、当時は書店とレコード店が時間潰しの場であった。レコード店では聴きたいレコードを店員さんにお願いして針を落としてもらう。だからと言って何も買う訳ではないのだ。当時は皆そうした”無料聴取”をさせてもらっていた。あの時のあのレコード店は、勿論今は姿を消してしまった。只、レコードは息を吹き返して今また静かなブームだとの事で、何とも嬉しいではないか。
 紙の本と電子書籍、レコードとCD。皆様はどちらが好みでしょうか?

コメント
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