津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2017年 6月

2017年06月03日 | 日記
 大阪市の森友学園の国有地売却問題の件で俄に関心を引いているのが「忖度(そんたく)」である。「忖」は推し量るの意で「忖度」は他人の心中を推し量る、と言う意味であるが、我々が日常会話で使う事は殆どないと言ってもよいだろう。ただ、政界ではちょくちょく使われている。その忖度が今度は加計学園(岡山市)の獣医学部開設計画でまた騒がれている。
 森友、加計両者に共通しているのは、いずれも学校開設であり、そして一国の首相が関係しているのではないか、と言う事である。
 忖度は、政界や官界においては自分より地位が上の人に対して機嫌を損ねないよう、あれこれ推し量り、相手の意に沿うよう手を回す、と言う意味合いが濃い。今回の件では加計学園の方が生臭いようだが、問題を指摘された側は案の定、否定に躍起である。勿論、真相はまだ不明であるから軽々な事は言えないが、火のない所に煙は立たずとも言う。やましい所がないのであれば、真相を究明して納得出来る説明をすればよいのでは、と国民は思うが、どうもその気はないようで、とに角うやむやの内に幕を引いてしまおうとその魂胆が見え見えである。李下で冠をただしてしまったのに「私は冠をただしていない」と強弁しているように見えなくもない。
 増長し、自分が一番の人を津軽弁で「おがってしまう」と言い、周囲から嫌われるが、本人にとっての不幸は、周囲に諫めてくれる人がいない事だ。これもある意味忖度か。
 民意に無頓着で唯我独尊であるよりも、人は謙虚さを持つべきなのでは‥‥
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