津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2021年8月

2021年08月01日 | 日記

 大相撲名古屋場所は、横綱白鵬と大関照ノ富士が両者全勝で千秋楽を迎え、結びの一番で雌雄を決する大一番となり、ファンを大いに沸かせた。結果は柏鵬に軍配が上がり、45回目の賜杯を手にした。6場所連続休場明けでの全勝優勝であるから、柏鵬の土俵に対する執念を改めて見せつけられた思いであり、その実力には正直脱帽である。
 片や照ノ富士は優勝こそ逃したものの、両膝の故障や内臓疾患を抱え、大関から序二段まで番付を下げ、言ってみればどん底から這い上がって来た、と言っても過言ではない。敗れたとは言え、横綱昇進を果たした。誰も異存のない新横綱誕生であろう。師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は本県のつがる市出身と言う事もあり、津軽のファン達にはこの上ない歓びとなっている。
 所で、優勝した白鳳が強い事を否定する人は誰もいまいが、残念なのは相も変わらずの乱暴な取り口である。照ノ富士戦に限らず、平幕相手にしても立ち合いの張り手やかち上げと、およそ横綱らしからぬ取り口は何も変わっていない。勿論禁じ手ではないが、横綱には横綱らしい戦い方と言うものがあろう。よく言われる「横綱の品格」であり。これは優勝回数や強さとは次元の異なる問題であると言ってよい。ただ、今更それを柏鵬に求めるのは無理なのではないかと思う。
 新横綱照ノ富士には、白鵬を「他山の石」として(と言っては白鵬に失礼か)精進して欲しい。一度"地獄”を見て這い上がって来た彼なら綱の品格を体現出来ると信じたい。
 ”ケッパレ”照ノ富士!

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