津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2015年10月

2015年10月02日 | 日記
 近頃の子供の名前は極めて難読で、振り仮名がなければとても読めない事がある。とは言っても親御さんが考えに考えて付けた名前であろうから赤の他人があれこれ言う筋合いのものでは勿論ないが。
 さて、この名前であるが、大相撲界でも難読な四股名が目につくようになった。例えば十両の阿炎(あび)、阿武咲(おうのしょう)、正代(しょうだい)とか。正代はまだよいとして、私は”あえん”、”あぶのさき”と読んでいた。本人の前で言えば頭を一つポカリとやられそうだ。難読ではないが、幕下で一人、小学生時代を思わせる四股名を見つけた。それは朝弁慶(あさべんけい)。これから内弁慶を連想してしまうのだが、小学生の頃、どこにでも一人や二人この内弁慶がいたものである。家の前では、やたら威勢が良いが、”悪童”達の中に混じると借りてきた猫よろしく、まるでおとなしい子である。津軽ではこれを「え(家)のめ(前)の鬼っこ」と呼び、よくからかわれたものである。今では直ぐ「いじめだ」と問題になるのかもしれないが。
 外で群れて遊ぶ子供達を見かけなくなった現在ではこの言葉はもう死語の仲間入りと言ってもよい。
 稲刈りが終わった田んぼでも、からかい、からかわれたりして日没まで遊んだあの頃の光景を四股名から思い出した9月であった。
 からかった○○よ、あの時は悪かった。今どうしているかなぁ‥‥
コメント
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