津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2005年12月

2005年12月01日 | 日記
NHK衛星第2で11月、連夜懐かしい番組が放映された。「ローハイド」と「コンバット!」だ。どちらも私が小学生の頃の作品であるが、キー局の関係で両作品とも青森県では放映されず、私も含め悪童達は大いに悔しがったものだ。只、幸運にも数年前、同じ衛星第2で再放映されたので(ローハイド)、その時に全部録画し、40数年前の”借り”を返した。
「ローハイド」はハワード・ホークス監督、J・ウェイン、M・クリフト主演の名作「赤い河」を下敷きにした所謂キャトルドライブものだが、若き日のクリント・イーストウッドの姿がまぶしい。「コンバット!」はテレビ映画とは思えない質の高い内容に驚かされたが、ロバート・アルトマン監督が多くを手がけているせいか。かえって、ヴィック・モロー軍曹の人間臭さが人気を高めた要因だろう。
所で、この頃、テレビを持っている家は数軒しかなく、私は仲間達と観たい番組がある日は、そこの家に「テレビを観させて下さい」と行き、借りてきた猫よろしく観たものである。やがて我が家にも待望のテレビが入ったが、もうまるで鎮座まします神様みたいなものであった。現在上映中の「ALWAYS三丁目の夕日」の世界は東京だけのものではなく、津軽の片田舎にもあったのだ。
あの頃は今の様に物が豊富な時代ではなかった。我々子供達は”つぎ”を当てた衣服を身につけて遊んでいたが、現代みたいに殺伐とあくせくはしていなかった。のんびりと心に豊さがあった時代だ。今もし、タイムスリップ出来るとしたら、私は躊躇なくあの頃の世界を眺めてみたいと思う。そう言えば、昭和30年代がちょっとしたブームだとか。
注:青森県は、八甲田山を境に日本海側の津軽と太平洋側の南部に分かれます。津軽では「コンバット!」が放映されていなかったようですが、南部地方では放映されていました。「ローハイド」については記憶がありませんが、「コンバット!」は2軒隣の遊び仲間の家へお邪魔して観させていただきました。hige3(七戸町、南部出身)
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