津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2021.3

2021年02月28日 | 日記

 青森県はこれまで相撲王国と言われてきたが、それも今は昔の感がある。近年の番付を見れば、かつての王国は今何処で淋しい限りだ。かと言ってこればかりは「もっと青森から関取を!」と力んでみても一朝一夕で実現出来るような簡単な話ではない。
 所で、皆さんは本年1月に死去した第49代横綱の「栃ノ海」をご存知だろうか? 年配の方や相撲マニアであればご存知の方も多いと思うが。
 実は、栃ノ海は当田舎館村出身なのである。横綱在位時の体格は177センチ、100キロ余り。力士としては小兵であったが、鋭い立ち合いから前褌(まえみつ)を取っての切れ味のよい出し投げ、足技に定評があり「小兵の大物」と言われた。高度経済成長時代、大鵬、柏戸の両横綱に技能派力士として果敢に挑み、大いに土俵を盛り上げた。1964年夏場所、大鵬を破り、横綱で3度目の優勝を決めた。
 横綱昇進を決めた時、当村は村を挙げての大騒ぎであったらしいがそれも無理はない。青森県の一小村から横綱が誕生したのだから歓びは一入であったろう。ただ、この時、周囲の大人達は気になる話をしていた。それは「数字が良くない」。即ち49代なので「しじゅう(始終)くろう(苦労)する」と言うものであった。勿論、単なる語呂合わせに過ぎないのだが、腰や腕の怪我に泣き、在位17場所、28歳で引退した。名誉村民となって久しいが、当村にとっては永遠に「小さな巨人」なのである。
 ご冥福をお祈りします。

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2021.2

2021年02月04日 | 日記

 昨年、年末を控えて天気予報は「年末年始にかけて数年に一度の大寒波が来るので警戒を」と呼びかけていた。「数年に一度の」との表現は今回の寒波に限らず近年多くなってきた。それはともかく、一体どんな寒波が襲来するのかと身構えていた。予報は”不幸”にも的中。当地は12月30日から寒波に上空を覆われた。元日も朝早くから雪片付けに追われ、2021年の事始めは先ず雪片付けであった。3時間近くの雪片付けが4~5日も続けば流石に疲れる。積雪もさる事乍ら厄介なのは、夜間、除雪車が家の前に置いて行く有難くない土産だ。道路の固い雪を底から剥いで行く土産を片付けるのは一苦労なのだ。何しろ雪と言うよりは氷を相手にしているようなものなのだから。しかも、これがまた重い。
 昨冬が少雪であっただけにこの冬は取り分け雪が多い気がする。しかし、考えて見ればこれが本来の津軽の冬とも言える。
 新潟、富山、福井各県では大雪で車が立ち往生。仙台の東北自動車道では猛烈な地吹雪による多重事故。地吹雪と言えば7日夜から8日早朝にかけて当地区も半端でない吹雪に見舞われた。果たして、朝起きて外の景色は‥‥推して知るべし。この大雪で屋根の雪降ろしや屋根からの落雪の下敷きになって不幸にも亡くなられた事故も数件起きている。
 さて、冬将軍が最も暴れまくる2月であり、まだまだ攻防は続く。だが、皆思っているのだ。「春の来ない冬は無し」と。
 皆様、コロナウイルスには充分ご注意の程を。

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