津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2016年 7月

2016年07月05日 | 日記
 未曾有の大災害をもたらした東日本大震災から5年になるが、被災者(地)の傷は未だ癒えずである。特に、心に深く刻まれた忌わしい傷は簡単に消え去るものではあるまい。
 不幸にして亡くなられた方々への鎮魂の思いを込めて、また、1日も早い復興を願って始まったのが「東北六魂祭」である。2011年の仙台市を皮切りに毎年東北6県の県庁所在地を巡り、今年は6月25~26日の2日間、青森市で「東北六魂祭2016青森」が開催され、これで一巡した事になる。
 福島「わらじまつり」、仙台「すずめ踊り」、山形「花笠まつり」、秋田「竿燈まつり」、盛岡「さんさ踊り」、そして青森からはご存知「ねぶたまつり」と他に八戸市の「三社大祭」が特別参加した。
 私はテレビ桟敷で生中継を見物したが、その熱気たるや、テレビからもひしひしと伝わってくるのだから、現場での躍動感はテレビ画面の比ではない。東北だけではなく、九州・熊本にも届けとばかりの力強さを感じた。
 青森での一巡で終わりの予定であったらしいが、6市は後継企画を検討しているようだ。
 日本各地に伝わる祭りには、その根底に死者の慰霊と地域の安寧を願う人々の心がある。盆踊りなどはその代表的なものだろう。しかし、祭りを通して先人を偲び、霊を慰め、伝統を引き継いでいくのが難しくなっている昨今の少子高齢社会、限界集落の現実は何か寂しい。
 最後に余談だが、大震災後、三陸地方ではいわゆる「幽霊」体験とか不思議な現象がいくつも起こっていると言う。復興を見届けるまでは成仏し切れない人達の霊であろうか‥‥
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