津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2013年4月

2013年04月01日 | 日記
 春の来ない冬は無し
 春が遅い津軽にも、ようやく待ちに待った春の訪れである。
 冬とは言っても、期間にすれば11月下旬から3月一杯の4ヶ月余なのだが、この間がやたら長く感じられ、待望久しいとの表現も大袈裟ではないのが春を待ちわびる雪国の人達の偽らざる心境と言っても良いだろう。特に、今冬のように豪雪に見舞われればその思いは一入である。
 青森市の酸ヶ湯温泉の積雪が6メートル近くで、観測史上最深記録と言う事がニュースで度々紹介されていたのは、皆様よくご存知の事と思う。又、いつもであれば青森市の雪が最も多いのだが、今冬は青森市よりも弘前市の積雪が多いのが特徴である。私の住む田舎館村の隣の黒石市も例年にない積雪で市内は”ミニ回廊”の趣であった。
 この豪雪でリンゴ樹の幹折れ、枝折れの被害が深刻な情況になっている。太い幹がザックリ折(割)れている無惨な姿に、リンゴ農家の人達の表情は曇りがちであり、その年の出来具合を左右する選定作業も遅れている。だが、”ぐだめいて”ばかりいても仕様がない。とに角、秋の収穫を目指してやるしかない、頑張ろうと言う前向きな姿勢のリンゴ農家の人達の力強さに、津軽人の矜持を見る思いだ。月並みな津軽弁ではあるが”けっぱれ(頑張れ)”と声援しない人はいないであろう。
 しかしまぁ、豪雪のこの冬であった。寒気の居座りに何と腹が立った事か。人は自然の猛威の前には所詮無力なものである。
 それでも「さあ 春だ!」冬の間に縮こまった身体を野で山で、思いっきり伸ばそう。
 へばなぁ。
コメント
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