津軽ぐだめ記

青森県の南津軽は「田んぼアートの里」、田舎館(いなかだて)村から冴えない”おっさん”の「ぐだめき」を。

2004年2月

2004年02月01日 | 日記
米映画「スティング」と言えば73年度のアカデミー賞7部門を受賞した作品である。
P・ニューマン、R・レッドフォードを扮する詐欺師が、ギャングの大親分を向うに回し大ペテンにかける物語で、その見事なペテンぶりに思わずニヤリとしたものである。
ペテンも映画であれば許されるが、現実の事件となり、被害者続出となれば看過出来なくなる。昨年世間を騒がせた「オレオレ詐欺」はペテン以外の何者でもない。身内を騙ってお年寄りの金を巻き上るとはよくも考えたものであり、その悪知恵ぶりには呆れてしまう。所が「オレオレ」はもう古いと思ったのか、少し手口を変えた新手のペテンが登場した。それも青森県の話である。
青森市の主婦に警察官を名乗る男から電話で「ご主人が交通事故を起こしたが混乱していて事情聴取出来ない」と一方的に語り夫の住所や氏名を聞き出す。続けて事故の相手と称する別の男に代わり「私は弁護士だが、同乗していた妊婦が事故のショックで動揺している」と、もっともらしく語り「修理代と治療代を振り込めば示談にする」と主婦に数百万円を要求。主婦は気が動転し、男が指定した県外の銀行口座に振り込んだ。勿論、夫は事故を起こしてはいなかったのだが。
この様な連中は、いかにして巧妙に金を巻き上るか、日夜腐心しているのであろうか。「小人閑居して不善をなす」とはこの事か。津軽弁で※「うんずとぬからない」様、お互い油断は禁物である。
※「まんまと、ひっかからない様に」の意。
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