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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

明日の記憶

2007-12-13 | おもろい
渡辺謙はすっかり映画界で言うと「日本の誇り」のような存在になってしまいました。どうせこれから中年になるのなら、あんな中年になってみたいと思うもんです。

そんな謙さん久々の邦画。
若年性アルツハイマーにどう渡辺謙が挑むのか、と思い観ました。

・・・・・・重い、、。

このテーマは、重いね。
なんか、いつ我が身に降りかかってもおかしくない悲劇とでも言うか。きっと現代人にとってかなり身近な話題になりうることなのかな、と。
この話の主人公のようになってしまったら、やはりこの話の主人公のように、最も自分を支えてくれているはずの人にその憤りを怒りとしてぶつけてしまったりするのだろうか。樋口可南子はそういう感想を抱かせてくれる意味でとてもいい演技だったと思います。

しかし、あのラストは色々考えさせられますね。渡辺謙が最後、自我を失う(と言うべきか)前に語りあうのは大滝秀治。なぁ、それって独眼竜じゃねーかよ。謙さん完全に分かってやってますよね。日本人の心に響くシーンに仕上がっちゃってます。

でも分からない。妻と、恋人として何度でも出会えるのだとしたら、それは幸せなのでしょうか。座椅子的には、あのラストシーンの樋口可南子の涙が剣山のように心に刺さるものがありました。

あぁ、お願いだ。ボケたくねぇ。妻に迷惑かけない程度に死なせてくれ神様。


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