Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

’23 小野市レコードコンサート会場下見

2023-09-17 21:19:09 | 小野市レコードコンサート

毎年恒例の小野市レコードコンサートですが、今年は、11月12日に開催が決まりました。そこで、昨年度の反省がありましたので、今日は会場の音場の確認を行いました。

昨年度の反省点ですが、音質的に低音がもたつくような音がしてる、というのがありました。場所は、小野市のコミュニティセンターの大会議室になるのですが、この部屋では、特性的に低音がにじむような、何かもたついたような音になるのです。

そこで、今回は事前に計測し、対策を行ってから本番に臨む予定です。

早速、設営開始です。

設営完了し、計測へ。

最初は部屋の残響音などの確認です。測定に使用した機材は下記です。詳細説明は省きます。

紺色のシャツを着たS氏がまさにこの道のプロフェッショナル。MJ誌にも寄稿しています。まずは可聴帯域でスイープさせ、特性を計測します。

その結果、下記のような残響特性。

低音域で2秒程度の残響音がある様です。

そこで、部屋に事前に用意しておいた、下記のような音響ボードを設置します。

こんな感じで部屋の周りに設置してみました。

部屋の大きさに対して、こんな小さなボードに効果なんかあるのかいな、と疑問に思っていたのですが、効果があったようで、計測結果にも表れていました。

白っぽい線が、音響ボードを置く前の計測結果で、置いた後が、色のついた線になり、低音域の一部の周波数の残響音が減っているのがわかります。

次に周波数特性ですが、下記図のような感じで計測されました。

低音域(概ね50‐250Hz)がやはり強いようですが、これが、低音がもたついた感じを示していたのでしょうか。そこで、グライコで低音域を抑制するよう調整し、再度計測してみると・・・

低音域が抑制され、概ねフラットな特性になりました。

音楽を鳴らして確認しても違いが結構判ります。私個人的にはこれでも低音がもたついている感じが少ししましたが、広い場所で残響音も大きいので、これは仕方がないのかもしれません。

この後運営のやり方などの少し話し合い、撤収し、会場を後にしました。

こうやって、事前に計測し原因を把握するのが、この会のいいところです。とかくオーディオマニアは、耳を頼りにしている人が多く、他人の意見に耳を貸さない人がままある中で、このように科学的な知見を持って対処するのは、音質改善する上でも役に立つと思います。

かといって、ある程度は改善できたとしても場所が場所だけにそんなに良い感じになるかといえば、何とも言えませんが、次回の開催も楽しみにしたいと思います。

次回のレコードコンサートは、できれば800ダイナミックカップリングアンプを持参したいと思います。

 

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レコードコンサート本番

2022-11-06 22:04:37 | 小野市レコードコンサート

レコードコンサートはいよいよ本番です。今年は3年ぶりの開催ということもあり、会場は盛況でした。

まずは開会のあいさつから。いつもオフ会で部屋を貸していただいているS氏から開会のご挨拶。今年は3年ぶりということもあり、いつもの3倍長めに話されていました。

まずは、エントリーナンバー1のEL34 UL結合シングルです。

次にお隣の13E1プッシュプル。金属系の加工を得意とされている方で、デザインにこだわられています。

そして次は245シングル。かわいいアンプですが、45の音の良さは皆様も御存じのとおりと思います。

そして拙作、6CD6GとR120シングルアンプです。

次は300Bシングルアンプです。出力トランスはタンゴに特注したパーマロイコアのトランスになります。

ラストは、6GB8プッシュプルになります。MJ誌にDACでお馴染みの池田氏作のアンプになります。

事前のアナウンス通り、第1部はこれら真空管の鳴き合わせを行いました。来場者の数ですが、正確にはわかりませんが、用意した40脚の椅子がほぼ埋まりましたので、そのくらいの数になります。残念ながら当方はレコードの演奏役だったので、第1部の会場の様子を取り忘れてしまいました。

そして第2部です。第2部では、3台のアンプを使用し、レコードをひたすら掛けます。

司会は、小野市の地域づくり協議会から来ていただいた、ベテランさんにお願いし、進行はスムーズに進みました。

途中飛び入り参加した6BQ5シングルアンプなどもあり、ご希望のレコードを演奏。残念ながらレコード演奏係で席を離れられなかったので写真は撮れずでした。

第2部は、1部よりは少なめの来場者でしたが、女性の数はそこそこありました。中には熱心に聞いておられる方もいらっしゃり、レコードの関心の高さが伺えます。

10:00~16:00までアッという間に終了し、概ね好評を得たと感じています。

次回の開催はまだ決まっていませんが、次年度の開催も予定しており、そのころまでにまた新しいアンプを作りたいと思います。

 

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レコードコンサート準備中

2022-11-05 22:13:57 | 小野市レコードコンサート

今日は、本番前日。皆、緊張とともに少し気合が入っています。

会場のコミセン小野では、こんなポスターやチラシも掲載されていたようです。

そして会場の設営ですが、スピーカは下記のような感じ。今年は、昨年度よりエンクロージャの容積を490Lに増強して、よりゆったり感を増しました。壁の上のポスターも何も飾り気はないですが、一応何とか表示。

そして御大による音質チェック。間違いはないでしょう。

一同、汗💦

一通り、演奏してみます。

やはり、いつもの部屋で鳴らすのと、広い会場で鳴らすのと、感覚が違いますが、それはもう直前なので仕方がない。一応、最後まで皆頑張ったということで、当日は何があろうとご勘弁。

ということで、無事、セッティングは完了しました。明日は、何とか万全を期したいと思います。お時間が許せば、ぜひご来場くださいね。

では明日!

 

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レコードコンサート出品アンプとオークション真空管で問題発生

2022-11-03 17:37:19 | 小野市レコードコンサート

先日、西宮のHさん宅にお邪魔し、アンプの確認をしたまではいいのですが、なんと、帰宅時に真空管を壊してしまいました。

H氏宅のリスニングルームでアンプから出力管を外し、その状態でアンプを持って階段を下りようとしていたところ、アンプを持っている腕が整流管にあたっていることに気が付かず、整流管に横方向に変な負荷がかかってしまい、整流管(5AR4)のガイドピンが折れてしまったのです。

実はこのトラブル、以前このアンプに挿していた5R4GYでも起こしてしまい、歴代の整流管2つが同じ目にあったのでした。5R4GYの時は、家でアンプを調整しようとアンプを立てた時にバランスを崩し、少しひっくり返りかけたのですが、その際に整流管が机にあたってしまい、ガイドピンが折れてしまいました。

幸いなことにまだ電気的に壊れたわけではないので、ガイドピンを接着剤などで引っ付ければ、使えるようになるとは思いますが、2度も同じ個所でやってしまう自分の歯がゆさが何とも言えません。整流管はまだ予備がありますので、日曜のレコードコンサートには違う球で出品したいと思います。

ですが、これで済むはずはありません。なんとアンプ側のソケットも緩んでしまい、整流管を挿しても接触が悪い状態になってしまいました。そのため、今日はその修理でソケットの交換です。

東京出張時に秋葉で買った安いソケットですが、日本製のものです。接触は良好で気に入っているものなので、10個位購入して在庫が十分あるので助かりました。無事交換も済み、新しい整流管で臨みたいと思います。

そして今日は他にも問題発生。

1-2か月前オークションで1619の真空管を10本落札したのですが、受取時にすぐに中身を確認せず、今日初めて中身を確認したのですが、なんと、箱の中には1619以外の球が半分も入っているではありませんか!

1619が5本と、6CA7の中古(程度悪し)が3本、26Bと6J5(両方程度悪し)が計5本、1619も5本の内、2本がガイドピンが折れていて、折れたガイドピンは入っていません。オークション歴は長いのですがこういうこともあるんだと、改めて驚きました。

もちろんノークレームノーリターン品ですが、1619以外の球があるなんてことは書かれておらず、説明と異なるものなので、返品等は出来そうなものですが、すでにもう結構な日数が経っていますので仕方がない。あきらめるつもりですが、こういうこともあるんだと勉強になった次第です。

ということで、今日は問題発生が2件ありました。皆さんはオークションで購入したものはすぐに中身を確認しましょうねー。

 

 

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