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Webasto (ベバスト)ヒーターを自分で取り付けよう? DIY その6 高地スイッチ

2016年12月26日 | FFヒーターなど

数日前の事、このブログのメッセージ欄からメールが寄せられました。

なんでも、自分でベバストヒーターを取り付けたらしいのですが、 高地スイッチを”どこ(配線)に取り付けたらいいのか?”がよく判らないとのこと。

 

一応、某所含めて数カ所に問い合わせをしたらしいのですが、 帰ってくる返答は「業者に相談しろ!(金払え)」的で無愛想な内容だったらしく、たいそう憤慨していて・・・・

ただ、向こうも商売ですから、儲からなければならないし、まがいなりにも技術?を売っているわけですけど、他にも下手にDIYされた事で壊れたりすると、「弁償しろ!」だ等と言い出す”おかしな輩”もいるので、解らなくもない。

 

メールを読みながら、黄金期に”殿様商売”しまくりだったヤナセと、その反動で今は”すっかり衰退”しまくったヤナセが頭に浮かんだりする僕ですが、

こうするんですよ~! と来たメールに返信した。

ついでに、このブログでも高地スイッチに関して書いてみようと思い立ったので、アップしました。

 

現在のベバストヒーターは STから STCに変わり、 高地スイッチ対応となりましたけど、 スタンダードという非対応のもの有り、その分価格が安く提供されています。

最新型のEVO40と50だったかな?は 気圧センサーが本体内部に設けられていて、スイッチ不要で自動的に高地対応しますが、AT2000STCは まだ手動切り替え

高地スイッチ対応品かどうか?の見分け方は至極簡単でして、 レオスタットをつなげるコネクターのところから、白い配線がループ状に伸びているのかどうか?で判断できます。

スイッチの取り付けは、このループ状の配線を切って、間にスイッチを取り付ければよいだけの話でして、難しくもなんともない。

別に技術もへったくれも無い、たった1行で説明が完了する程度の作業なんですね

一応、 ヨーロッパに問い合わせて、 RV仕様のヒーターに関する 高地スイッチ関連のPDFファイルを送ってもらったので、それを下に紹介します。

まず表紙

表紙の次は、 新型STCの特徴が書かれています。

・吸気サイレンサーが付属

・ディジタル式のインターフェイス(マルチコントローラ2種類)が採用されて、

 取り付けが至極簡単

・新型燃料ポンプ DP42

・完全休止機能(リモート温度センサーを使う場合)

・高地スイッチ対応(別売り)

・ヒーター動作表示機能(もし必要なら)

・マルチコントロラーによる換気機能コントロール

その次は 3種類のコントローラーと、テレスタート関連。

テレスタートに対応しているコントロラーですが、日本では残念なことにこうしたスマホ機器からのコントロールに対しては消極的で、使用が出来ません。

どなたか使える方法をご存じでしたら教えて頂きたいと思います。

 

最新のディジタルコントローラーですが、これは7DAYタイマーを機能等を省いた倹価版スマートコントローラーと、フル機能のマルチコントローラーがあります。

もし2000STでこのディジタルコントローラーを使いたい場合、ベバストから ユニボックスという製品が出ていて、それ使えば新型コントロラーSTでも使用できます。

問い合わせいただければ 僕が向こうに注文して検品後にご自宅まで送付します。

価格は、現地からの送料と品代(ユニボックス+配線ハーネス)で確か1万5千円くらい + 日本国内の定形外郵便もしくは宅配便代。

です。 

で、下が肝心の配線図となります。

冒頭に書いた接続方法は(写真も)、図の中の二重線になっている部分でして、高地スイッチの写真の右隣がそうです。

ループ配線はスイッチを取り付けやすいように長く出されているので、そのループの先端を切って、 A(高地スイッチ)を取り付ける事になります。

 

ちなみに二つある抵抗は ハーネスをまとめるテープで隠されており、外からは全く見えなくなっている。

そして、スイッチ付ける部分の配線だけが外に引き出されている。

スイッチを取りつけない状態では、 抵抗が0Ω (バイパスされていること)になり、 回路的にR3の抵抗値だけが生きている感じ。

 

R3の抵抗値は、以前の旧式EVO2000(日本だけのモデル)から100Ω、もう一つ直上に書いたバイパスされる抵抗値は900Ωと判断できるのですが、

ヨーロッパは基本的にコンパチブルを大切にするので、ほぼこの抵抗値で間違い無いと思います。

 

Bは赤い配線の通りに、 12VのLED(電球は駄目)をここに取り付ければ、運転中に点灯します。

 

 

外のページは参考事項なので、サムネイルにします。

  

 

テレスタート機能はTC4というボックスを使いますが、日本では対応しないので、

これもサムネイルです

  

 

この高地スイッチですけど、正直言ってスイッチならなんでもよく、ホームセンターに売っている1000円程度のロッカースイッチとかでも、何ら問題は有りません。

ON(接続)とOFF(カット)さえできれば良いだけですから。

 

ヨーロッパには、サードパーティー製で 高地スイッチ・オンの時にLEDが点灯して表示出来るスイッチも売られていて、高地運転状態であるのが解りやすくて便利です。

難しいのは、日本でオンオフ連動でLEDが点灯するスイッチを下手に使うと、構造的に抵抗値が変な風に変化して、 高地機能がまともに働かない可能性も消し去れないので、正規に対応品と歌っているもの以外は、注意が必要です。

 

ちなみに、ヨーロッパでAirTop2000シリーズの高地仕様がマイナーな理由は

本来2kw出力されるパワーを、1.6kwにまで落とされての運転となること。

 

新型のEVO40 や 55は こうしたスイッチが無く、気圧を自動感知して、オートで切り替える様になっています。

4kもパワーがあれば頼もしいですけど、 なんせ価格が・・・・・ ね

 

 

以上高地スイッチでした。

追記

参考までに、高地スイッチキットの写真です。 

ST(ヨーロッパで販売されていた、一部高地対応品(日本のEVO2000))向けの為か?はよく分りませんが 配線色が 白と 白赤になっています。

このスイッチは STとSTCの共通部品番号ですから、どちらでも問題なく使えます。 STは添付の配線図通り、STCも

3端子の一番上は使わず、 下の二つの端子間に カットした配線を接続すればOKという事です。

 


18 コメント

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べバストの同等品について (小松通泰(ミチヤス))
2017-12-17 17:48:02
はじめまして、小松と申します、べバスト同等品につきまして、ご質問ですが現在AT-2000STを使用ていますが、弱燃焼で約3~5秒間隔で黒煙が出ます、それで同等品に交換を考えています、現在のポンプのコネクターと同等品のコネクター同じように取付可能でしょうか?宜しくお願い致します。
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その前に修理 ()
2017-12-18 04:00:21
小松様、交換も一つの手ですが、 ヤフオクに修理を出品している方がいますので、聞いてみると良いかもしれません。
ポンプですが、 べバストの物をそのままお使いになるという事でしょうか?
2000STの物ならコネクターは同じなので可能だとは思いますが、保証が利かなくなると思います。

BLOGを拝読頂きましたこと、感謝です。
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Unknown (ラムボク)
2018-07-11 22:21:10
ウチは無駄にEvo2000が付いてますが、来週標高2000mの道の駅美ヶ原でFFヒータ運転してみようか、と思ったところ、高地スイッチ必要で今の旧ベバコンでは対応していないし、で翔さんのこの記事で助かりました。単にホワイト線をスイッチで断線すればよいのですね、今週中にすぐできそうです。
 以前も、FFヒータを中華製のサーモで制御なさる記事を拝見しました。いつも役立ち感謝です。
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高地スイッチ ()
2018-07-12 10:45:36
Evo持っておられるのでしたら、ぜひ高地モードをお使いください。

高地スイッチは、ただのオンオフスイッチですから、それが電気的に出来るのであるなら、
なんでも良いです。

このループ条になった白い線と、 もうひとつ機種により 白赤の線もあります。

高地対応のヒーターなら、どちらも色違いだけで、持たされている役目は同じです。

一応ですが、 Evo2000の一部機種に、この高地スイッチ用配線がメーカーで欠陥作成されていた事が有りました。

その対応を各ビルダーサンとかがやっていましたけど、

日本ベバストの方針として、 お客様から問い合わせない限り、自分から連絡する必要がないという、多少おかしな対応策を、販売店やビルダーサンに伝えていました。

なので、実際に高地スイッチを取り付ける際には、お持ちのヒーターがそれに該当するのか?を買われた処に問い合わせするのが良いかと思います。

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Unknown (ラムボク)
2018-09-15 14:30:57
遅ればせながら、翔さんの記事に沿って高地スイッチ取り付けたので、拙ブログで本記事を紹介させていただきました。いつも感謝です。
http://cogiehiacecamp.blog.fc2.com/blog-entry-299.html
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髙地スイッチ (バニラ)
2019-01-25 16:39:22
はじめまして。ベバストの話でこちらのH.Pにたどり着きました。
再度確認したいことがあります。
現在、旧タイプAT-2000STを使用していますが、この記事では、AT-2000STでも高地スイッチが付けることが出来ると読めるんですが、下記のことを見ればですね?

(高地スイッチ対応品かどうか?の見分け方は至極簡単でして、 レオスタットをつなげるコネクターのところから、白い配線がループ状に伸びているのかどうか?で判断)

また、”もし2000STでこのディジタルコントローラーを使いたい場合、ベバストから ユニボックスという製品” とありますが、どのようなものですか?
質問ばかりですいません。宜しくお願い致します。

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UNI-BOX ()
2019-01-31 04:25:25
バニラさん コメントありがとうございました。

STの場合、 EVOという高地対応のバージョンが有ります。

それには高地スイッチを取り付けできます。

日本版のヒーターと 海外のヒーターでは、多少の違いがあり。

海外は白線ですが、 日本だと白に赤のラインが入っていたりします。

日本べバストの正規品のSTCは すべて高地対応品で、 スイッチを付ければ必ず高地モードが動きますが、 

海外モデルの場合、STCで 白いループ線が有っても、必ずしも高地対応というわけではないので、そのあたりの注意が必要です。

輸入元に確認して購入を、お勧めします。

ユニボックスですが、 STCで新たに追加された信号ラインが マルチコントローラの、特に故障表示系統の方に生かされています。

最新型の STC ALTでは、さらに高地切り替えがそれで出来るようになって、スイッチの方は廃止されました。


それ以外は、正直STと STCの差はほとんどなく、ですのでユニボックスを取り付けると、 STでも、通常の運転関係はSTCと何ら変わりなく出来てしまいます。

ユニボックスは 専用配線と込みで1万円程度で入手可能です。

マルチコントローラの機能を使いたい場合は、割と少ない出費で可能です。

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Unknown (aarnm)
2019-04-08 17:12:32
べバスト高地スイッチにて検索していた所翔さんのブログにたどり着きました。
御手数ですが少し教えてください。
当方が所持しているのは2000STで、べバコン3ERを取り付けています。
本体からの配線には白のループ上の配線は無く、白赤の配線が1本だけ未接続で出ています。
図面を見るとS2と言われるSwitchに接続となっていますが、このS2は何を制御するものなのでしょうか? ベンチレーター?となっていますがどのような用途か分かれば教えてください。
よろしく願いします。
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ベンチレーションスイッチ ()
2019-04-09 12:15:53
S2は ベンチレーションスイッチです。
ベンチレーションモードとして働かせるときに使いますが、

STCの一つ前の EVOでは この配線を使って高地モードに切り替える為の判別をしていました。

STでは 高地モードが有りませんので、以前からのベンチレーションスイッチとしての役割を持っています。

使う人はまずいないと思いますけど・・・

(^^)
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Unknown (aarnm)
2019-04-13 18:05:26
翔さんご返信ありがとうございます。

ちなみにベンチレーションモードってなんでしょ…
どー言う時に使うんでしょうかね…
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