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I LOVE HARLEY! の独り言




本日、「ヘルライド」と「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」を鑑賞してきました。

「ヘルライド」は、「イージー☆ライダー」以前の1960年代のバイカーズ・ムービーそのものといった感じの映画でした。
当時のものと比べるとレベルは数段上ですが、やはりバイカーズ・ムービーです。
酒と暴力とSEX。
ちょっと子供には見せられない映画です。
きっと、わざとに当時のバイカーズ・ムービーを忠実に再現したのだと思いますが。

薬でラリッている場面などは、「イージー☆ライダー」の墓場のシーンのように、体験者の視点のような映像でした。
「イージー☆ライダー」へのオマージュなのでしょうか、影響を受けた映画の場面を取り入れるのが、この監督さんの特徴のようですね。
まぁ、40年前のセンスのB級作品を今さら見せられてもなぁという感じと、あまりにも無感覚な暴力にちょっとなぁという感じです。

デニス・ホッパーも出演していましたが、なんか安っぽい感じでした。
もっと威厳のある役をつけて欲しかったなぁ。
「ゴースト・ライダー」や「団塊ボーイズ」のピーター・フォンダの方が良かったなぁ。


「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」はとても重たい作品でした。

1950年代中頃、おそらくアメリカが経済的に繁栄し希望に満ちていた頃、そんな中で他人から見ると羨ましいほどの家庭を築いたはずの若い夫婦が、いつの間にか内側から壊れていく様を描いた作品です。

自分たちは特別と思い込み、また他人からもそう祭り上げられ、現実味のない夢が彼らをまさに内側から崩壊させていきます。
彼らの夢を理解できたのは、精神科にかかっている男だけ、また、彼らの本音を言い当てたのも彼だけでした。

未成熟な大人が増えた現代日本社会でも、ありそうなお話です。
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットは、話題性だけではなく、実力のある演技でとても良いキャスティングでした。
精神科にかかっている男を演じたマイケル・シャノンの存在感は、この映画を作り上げる上での重要な位置を占めていたと思います。
重たいテーマでしたが、良い映画でした。

久しぶりに、1日に2作品を鑑賞しました。
けっこう疲れました。

というわけで、帰宅時77.2Kgでした。


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本日、「ザ・ムーン」を鑑賞してきました。
人類が初めて月面に第一歩を記してから、今年でちょうど40年になるんですね。

月への有人飛行を目指し、アメリカで1960~70年代に行われた「アポロ計画」。
作品では合計12人の宇宙飛行士を月面へと運んだこの計画を、実際に月へ行った宇宙飛行士の言葉や当時の映像と共に振り返っていく。(goo映画より引用)

私が小学生の頃、アメリカとソビエトの間で熾烈な宇宙開発競争が行われていました。
そのころ、テレビで「すばらしい世界旅行」という番組が毎週日曜日に放送され、宇宙開発の特集がよく放送されていました。
男の子はみんな夢中で、その番組を見ていたものです。

そしてついに、1969年7月20日20時17分UTC(日本時間21日5時17分)、アポロ11号の月着陸船が人類初の有人月面着陸に成功しました。
さらにその6時間半後の21日2時56分UTC(日本時間21日11時56分)、アームストロング船長が月面に歴史的な第一歩を記しました。
そして、1972年12月のアポロ17号まで合計12人宇宙飛行士を月面に送り、アポロ計画は終了しました。

映画では懐かしい映像の他、初めて見る映像も多く、当時を思い出し少年の心に戻って、とてもわくわくしました。
最近、月着陸はNASAのやらせだったなどと、再び言われ出したようですが(昔からそういう話があり、映画の中で使われることもありました)、私は月着陸は真実だったと思うし、そうあって欲しいと願います。
私には、たまらなく魅力的な映画でした。

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本日、「チェ 28歳の革命」を鑑賞してきました。
実は、昨日鑑賞するつもりだったのですが、ネット予約で日付を間違えて、本日の鑑賞となりました。
おかげで、昨日は素敵な映画を鑑賞することができたので、結果オーライなのですが。
ネット決済の時は、何であれ気を付けなくてはいけません。

さて映画ですが、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラがメキシコでカストロと出会い、キューバ革命に参加して成功させるまでを、その後の国連総会での演説を合間に挟みながら、回想シーンのようにドキュメンタリータッチで描かれています。

しかし、カストロとの出会いもあっという間に過ぎ、いきなりゲリラ戦の場面が映されても、時代背景を含めキューバ革命について何の知識もない私にには、ただそれだけの映画としか思えませんでした。
なぜ革命が必要だったのか、それまでの革命家達とゲバラとはどこがどう違うのか、私には分かりませんでした。
その辺も、分かり易く描かれていればと思いました。

今月末には、第2部「チェ 39歳別れの手紙」が公開されますが、観ようかどうか迷ってしまいます。
乗りかかった船なので、こちらも鑑賞して完結させましょうか。

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本日、「マルタのやさしい刺繍」を鑑賞してきました。
本年の初劇場鑑賞です。

スイスの小さな山村で、夫に先立たれふさぎ込んでいた80才のマルタが、若き日の夢を思い出し、その夢を実現するために友人達と奮闘します。
しかし、閉鎖的な村の人々からは理解してもらえず、さらに実の子供達からも、勝手な都合のため邪魔をされます。
それでも、マルタと友人達は頑張ってその希望の輪を広げていきます。

老人は最初から老いているわけではなく、私たちと同じ年齢を生きてきたのです。
年老いたからといって若い人間と変わるところはなく、夢もあれば希望もあります。
さらに、人生の経験と知恵は若い人以上です。
そんな人生の先輩達を、年寄りとして扱うのではなく、同じ人間として接し、理解することは大事なことです。
これは、「子供を一人の人格として接する」といいますが、それと同じくらい、いや、それ以上に必要なことではないかと思います。

観ている間は「頑張れ!」と応援し、観終わった後にやさしくて幸せな気持ちになりました。
本年の劇場鑑賞初めでしたが、心暖まるとても素敵な作品を鑑賞でき、善き一日となりました。

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本日、末娘っちを塾に送りに行った帰り、「天国はまだ遠く」を鑑賞してきました。
本年最後の劇場鑑賞です。
「天国はまだ遠く」は、瀬尾まいこさんの同名の小説を映画化した作品です。
アイドル系の加藤ローサさんはともかく、お笑い芸人の徳井義実さんが主演だったので、先日の「その日のまえに」のこともあり、ちょっと迷いましたがとても良い作品でした。

こちらも命を見つめるお話で、自殺を考えた女性が婚約者を失った男性と、偶然に宿泊した彼の民宿で少しの間一緒に暮らし、立ち直っていくという物語です。
見終わった後に、とてもほのぼのと暖かいものを感じ、心が癒される作品でした。
お笑い芸人の徳井さんですが、監督の演出に従ったのか、テレビで見るような下卑たお笑いはなく、きっちりと主人公を演じられていました。
加藤ローサさんは本当に可愛らしく、笑いを誘う場面もほのぼのと演じられていました。
街場をちょっと離れただけの田舎の、ゆっくりと流れる時間の中で、互いに癒され合う男女の物語に、こちらも癒され爽やかな気持ちで劇場を後にしました。
本年最後に素敵な作品を鑑賞でき、とても満足しました。
来年も、素晴らしい作品に巡り会えることを願って最後の投稿とします。

みなさん、良いお年をお迎えください。

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年賀状の目処が立ったので、本日、「ワールド・オブ・ライズ」を鑑賞してきました。
奥さんを誘ったら、行くというので本日も夫婦50割です。

映画は、テロ組織のリーダーを捕まえるため、中東の現場で奔走するCIAの工作員を描いた社会派のサスペンスアクションです。
ワシントンポスト紙のコラムニストが書いた小説の映画化だそうです。

現場で熱いディカプリオと本国で合理的判断を下すラッセル・クロウ、ヨルダンの情報局、テロ組織、それぞれがそれぞれの目的、利益のために、駆け引きを駆使し欺き合います。
これが、ひとつのテーマのようでありますが、「敵を欺くには、先ず、味方から」というように、昔からある常套手段です。

テロ組織の様子や、それを監視、対処するCIAの様子が、興味を惹きます。
世界のどこかで、こんなことが繰り広げられているんですね。
激しいアクションや、サスペンス性のあるストリー展開で楽しめました。

アラブの文化を尊重したためか、変に濡れ場が無かったことにも、私は好感を持ちました。
ディカプリオって良い俳優ですね。
私は大好きです。
本日も素晴らしい映画を鑑賞することができ、良き一日となりました。

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本日は、忘年会でした。
明け休みだったし、宴会はあまり好きじゃないので、「地球が静止する日」を鑑賞してから行くことにしました。
これで、宴会の苦痛な時間を、映画のことを思い出しながらやり過ごすことができると思ったのですが。
さて、「地球が静止する日」ですが、1951年制作の「地球の静止する日」のリメイク版だそうです。
1951年版は、SF映画の古典的名作だそうです。
本日鑑賞した「地球が静止する日」は、かなり期待していたのですが、ちょっとがっかりしてしまいました。
退屈で、かなりの時間寝てしまいました。

お話は、「任務遂行のために地球へとやってきた、宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーヴス)。クラトゥの謎を解き明かすべく政府や科学者はやっきになる中、今訪れんとする危機に気付いたのはヘレン(ジェニファー・コネリー)と息子(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)だけだった。」(Yahoo!映画より引用)といった感じです。

というわけで、忘年会での苦痛な時間が倍増したようなものです。
最近、ワクワクドキドキするような面白いハリウッド作品が、本当に少なくなってきたように思います。
来年に期待ですね。

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本日、奥さんと夫婦50割で「その日の前に」を鑑賞してきました。
重松清さんの同名小説を映画化した作品です。
余命を宣告された妻と夫が、“その日”までを懸命に生きる姿と、関わる周囲の人々の物語(goo映画より引用)です。
永作博美さん演じる若き妻は、自分の死と向かい合いながらも、家族の前では気丈に振る舞い「その日」を迎えます。
しかし、それは残される家族への精一杯の気遣いであり、折れてしまいそうになる自分の心との葛藤の日々でありました。

独特の映像演出や、台詞の多さが大林宣彦監督の特徴なのでしょうが、どうもこのお話にはあまり合わない演出だったような気がします。
それと南原清隆さんですが、なぜこの人を主演に選んだのか、はなはだ疑問であります。
学芸会のような台詞と演技にしか見えませんでした。
この監督、主演男優の作品であったことが、とても残念です。
それでも、涙が溢れる場面が数多くあったのは、永作博美さんはじめ、子役にいたるまで、他のキャスティングが力のある役者さんだったからでしょう。

できれば、違う監督、主演男優で普通の作品として制作されたものを見てみたいですね。
とても素晴らしいお話なのですから。
ぜひ、原作を読んでみようと思います。

本日は、ちょっと残念な気持ちで劇場をあとにしました。

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「WALL・E/ウォーリー」は、アニメではありますが、ストーリーの良さ、CGのすばらしさで、大人も楽しめるアニメーション映画、というより普通に映画として完成度の高い作品だと思います。
宇宙へ脱出した人間たちに置き去りにされて700年、29世紀の荒れ果てた地球で、たったひとり黙々と働き続けるゴミ処理ロボット、ウォーリー。
ある日、ピカピカのロボット・イヴが現れ、ウォーリーは彼女に恋をしていまいます。
この映画は、広大な宇宙を舞台に、ひとりぼっちのロボット・ウォーリーの恋と冒険を描いた、ファンタジーアドベンチャーです。

ウォーリーはその動きだけで、溢れ出る感情を人間以上に表情豊かに表現しています。
言葉が無くても、いろいろなメッセージが伝わってきたような気がします。
けして押しつけがましくなく、心に語りかけてくるようなメッセージです。
まるでチャップリンの映画を観ているような暖かさを感じました。
ストーリーもとても良くできていて面白く、愛と冒険の物語です。

心暖まるとても素敵な作品です。
本当にお勧めの作品です。
泣いちゃうかもしれませんよ。

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本日、奥さんと「かけひきは、恋のはじまり」を鑑賞してきました。
奥さんと映画を観るのは、昨年4月の「バベル」以来、実に1年半ぶりです。
先月、めでたく50才になり、「夫婦50割引」の特典を享受できるようになりました。
これは、夫婦のどちらかが50才以上なら、一人1000円で同一上映回の映画が鑑賞できるというものです。
本日の上映館は、ネット予約では会員割引が効かず、一人分を予約しても1800円なので、奥さんを誘って「夫婦50割引」を使いました。
しかし、奥さんはほとんど寝ていたので、やはり映画は一人で観に行くべきでした。

さて、「かけひきは、恋のはじまり」は1920年代、アメリカンフットボールのプロリーグが始まった頃のお話です。
ラグタイムの軽快な音楽に乗って、古き良き時代?の男らしさを持った男の友情と愛を描いた古典的?コメディー作品です。
ラブコメディーと呼ぶには、ちょっとロマンスの部分が足りないような気がするので、ただのコメディーと書きましたが、私は大好きな作品です。
当時の花形選手が、ジョージ・クルーニー演じるドッジのモデルになっているようです。

ジョージ・クルーニーもレニー・ゼルウィガーも大好きなので、もっとロマンスを前面に押し出したラブコメディーでも良かったですね。
内容はちょっと違いますが、ケビン・コスナー、スーザン・サランドン主演の「さよならゲーム」のような感じの作品でした。
あまり評判が良くないようですが、私は大満足でした。
奥さんは終始寝ていましたが、とても楽しい作品でした。

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本日、「レッドクリフ PartI」と「ブーリン家の姉妹」を鑑賞してきました。
「レッドクリフ PartI」は、中国の英雄伝「三国志」の中で最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を描いた作品だそうです。
タイトルの通り「PartI」であり、最後に「PartⅡ」の予告をやっていました。
魏・呉・蜀の中国三国時代、曹操率いる魏の大軍に、蜀の諸葛孔明と呉の周瑜が協力して闘いを挑む一大スペクタクルです。

私は、三国志を読んでいないので、なんだかよく分かりませんでしたが、随所に「三国志」に登場するエピソードが散りばめられていたのでしょう。
その辺も道徳映画のようで、ちょっと苦手です。
時間が長いのと、中国語のテンポが苦手なのとで、ついつい睡魔に襲われてしまいました。
アクションシーンや、壮大な中国の風景はさすがに凄かったのですが、どうも昔観た香港カンフー映画の延長のような気がしてしまいます。
素晴らしい映画でしたが、個人的にはちょっと苦手な部類でした。

「ブーリン家の姉妹」は、イングランドの黄金期を治世していた、エリザベスⅠ世の母親である、アン・ブーリンと妹のメアリーを史実を元に描いた作品です。

16世紀のイングランドで、王室に取り入ろうとする貴族の父親と叔父に翻弄され、運命の歯車が狂っていく姉妹と家族の愛と葛藤を描いています。
また映像の美しさが、とても印象的でした。
まるで、レンブラントの絵画を観ているようでした。
光と影が作り出す、本当に素晴らしい映像美でした。


本日は、歴史物2作品を鑑賞しましたが、随分違う2作品でした。
ちょっと重たい作品で、疲れてしまいましたが、とても素晴らしい作品でした。

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本日、人間ドックの帰りに、「コレラの時代の愛」を鑑賞してきました。
「コレラの時代の愛」は、コロンビアのノーベル文学賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名の小説の映画化だそうです。
『19世紀後半から20世紀にかけ、激化する内戦とコレラの蔓延に揺れるコロンビアを舞台に、半世紀にわたり「待つ」ことで想いを貫いた男の、愛と人生を描く壮大なる物語』(公式サイトより引用)とのことです。

話の内容は、まさに上記の如く壮大な文芸作品なのですが、昨年の「パフューム ある人殺しの物語」を鑑賞した時と同様、私にはコミカルなものに思えてしまいます。
どうも私には、この手の作品を理解する力が備わっていないようです。
けっして作品をけなしている訳ではなく、映画はとても面白い作品でした。
オスカー俳優のハビエル・バルデムが、ちょっと「キモい」主人公の青年期から老年期までを「ノーカントリー」とはまた違った気持ち悪さで好演していました。

また、主人公のバルデム以前を演じていた若い俳優さんとバルデムが、似ているというかバルデムがそちらに合わせたのか、二人の間のエイジングがうまく繋がっています。
男なら、主人公がちょっと羨ましくなる面白い作品でした。

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本日、「P.S. アイラヴユー」と「イーグル・アイ」を鑑賞してきました。
「P.S. アイラヴユー」は最愛の夫を亡くした若い妻が、亡き夫から次々に届く手紙に従って行動することによって、その悲しみから立ち直っていく姿を描いたラブ・コメディー?、ファンタジー?です。

友人達の友情や、家族に支えられて、亡き夫を思い出しながらも、徐々に立ち直っていきますが、何が何でも、新しいパートナーを見つけなくてはならないものなのか、どうもアメリカ人の感覚は私にはわかりません。
直ぐに「ご無沙汰」だの「どれくらいしてない」だのちょっと興ざめします。
アイルランドの風景はとても綺麗でした。

「イーグル・アイ」は、大変面白い映画でした。

全く面識のない男女が、謎の女性からの電話によって、事件に巻き込まれていくという、サスペンスアクションです。

テンポ良く話が展開し、息つく暇もないほどスピーディーに進行します。
最後に一気に謎が解けていくと、なるほどなぁと感心しました。
私は、後半部分が面白かったですね。
これ以上は書けません。
後は劇場で楽しんでください。
あれぇ、この話・・・と思うところがあるかもしれませんが、それでも面白いですよ。
お勧めです。
私、ヒロインのミシェル・モナハンという女優さん、とてもタイプです。
こういう四角い顔が好きなようです。

本日もいい作品を鑑賞できて、良い一日となりました。


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本日、当直明けの休みだったので、朝から「私がクマにキレた理由(わけ)」と「しあわせのかおり」を鑑賞してきました。
「私がクマにキレた理由(わけ)」は、大学を卒業したヒロインが就職活動に失敗し、ひょんなことから上流家庭の子守りとして奮闘する姿を描いた、ロマンティックコメディーです。

我が儘な上流家庭の家族達に振り回されながら、主人公の目から見たそんな上流家庭の実態を、人類学の研究対象のように観察し語り、物語が進行します。
この作品を観ていると、アメリカにおいて大学を出るということが、とても大変なことで、それなりのステータスになるということが分かりました。
また同様に、とんでもない階級社会であるということも分かります。
なんか、嫌な社会です。
スカーレット・ヨハンソンはとてもセクシーなのに、それを押さえて、ヒロインを上手く演じていたと思います。

「しあわせのかおり」は、金沢の小さな中華料理を舞台に、病に倒れ閉店を決意した老主人と母子家庭の若い母親の心の触れ合いを描いた、ヒューマン・ドラマです。

ストーリーも良く、出演者もベテランの演技派で良かったのですが、若い母親が中華料理店に弟子入りするまでが、何となく物足りない感じで、ちょっと唐突に話が展開したような感じがしました。
前段でもう少し二人の人生に触れないまでも、匂わすような演出があったら良かったかなとも思いました。
短い時間なので仕方ないかもしれませんね。
これが長くなると、また、間延びした感じになるかもしれませんから。
中谷美紀さんの演技が、ちょっと浮いた感じもしましたが、藤竜也さんはじめベテランの演技というのは本当に良いですね。
また、劇中の中華料理がもうたまらなく美味しそうで、奥さんが一緒だったら、間違いなく中華料理を食べに行っていたところでした。

本日も素晴らしい映画を鑑賞できて、本当に良い一日となりました。

が、劇場で大きな声で話すおばさん達。
いつまでも、ビニール袋をガサゴソいわせて何かを食べ続けてるおじさん、おばさん。
公共の場では、せめて声を殺して話すくらいの常識を持って欲しいし、1時間や2時間くらい話を止めたり、食べるのを我慢できないものですかね。
映画が始まってから、ビニール袋をガサゴソいわせて食べ始めます。
上映前に済ませられないのでしょうか。
咳をするにしても、ハンカチを口に当てるとか、せめて手を添えるとかあるでしょう。
決まって、お年を召された方達ばかりです。
若い方で、このように常識の欠落した人を見たことはありません。

そんなわけで、ちょっと気分の悪い思いもありました。

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本日、「トウキョウソナタ」を鑑賞してきました。
現代日本の社会問題、家族問題を凝縮したような作品でした。
父親のリストラにより、家族関係が崩壊していきます。
崩壊していくというより、すでにその状態にあったものが顕在化していくといった方が正しいかも知れません。
それぞれに秘密を持った家族が奏でるのは、不協和音でしかありません。
それでも、家族生活という演奏は続けていかなくてはなりません、何事もなかったように。

父親と息子達の関係、いや、家族関係全体が、昔の自分を見ているようで何か辛いものを感じました。
懸命に家族のことを考えているつもりでも、ただの独りよがりで、すべてが空回りしているような、何ひとつ最愛の家族に自分の思いが伝わらないようなもどかしさ。
家族のことは何でも知っているつもりでも、何ひとつ知らなかったとに気づいた時の悔しさ。
そんな思いをしたことが何度もありました。

そんな訳で、一見ハチャメチャなストーリー展開ですが、私は妙にリアリティーを感じました。
コメディータッチの作品ですが、手放しの笑いではなく、時に共感したり笑えなかったり、シニカルな笑いだったり。
私のような年代、生き方をしてきた人間にとっては、面白いというより、ちょっと身につまされるような作品でした。

良い作品で、鑑賞して良かったです。

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