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行動する右翼の諸君へ  3:反韓運動はユダヤの陰謀であることに気づきなさい

2014-10-18 08:14:13 | ぜひ!こそ!教師

行動する右翼諸君。結論に入ろう。

君たちのホームページを眺めさせてもらったが、思想の貧困、理論の欠如にあきれ果てた。この点では私も元教師として、このような歴史に無知な若者を育てた自分の教育を反省しなければならない。

戦前の右翼思想家の著作をもっと勉強しなさい。右翼を自認するのであれば、若干30歳で刑死を遂げた吉田松陰先生の生涯と思想は諸君の必読書であるはずである。

吉田松陰先生はペリーの来航を知って1854年に伊豆の下田港に停泊中のポーハタン号に乗船して密航を訴えるが拒否され、当時密航を禁止していた江戸幕府に逮捕される前に自首して、伝馬町の牢屋敷に幽閉された。(吉田松陰 - Wikipedia) 

この時の松陰先生の勇気ある行動を記念して踏海の朝碑が下田市の弁天島公園に立てられている。

吉田松陰:踏海の朝碑

松陰先生はこの後、長州(山口県)の野山獄に移されて1855年まで幽囚される。野山獄に投獄された松陰は、獄中で囚人達を相手に「孟子」の講義を始める。右翼の諸君がよくスローガンに掲げる草莽崛起(そうもうくっき)は、松陰先生が孟子の言葉の中にある草莽(草木の間に潜む隠者)を「在野の人」と解釈して「在野の人よ、立ち上がれ」という檄文に使ったのが最初であるとされる。

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草莽崛起

「草莽(そうもう)」は『孟子』においては草木の間に潜む隠者を指し、転じて一般大衆を指す。「崛起(くっき)」は一斉に立ち上がることを指す。“在野の人よ、立ち上がれ”の意。

安政の大獄で収監される直前(安政8年(1859年)4月7日)、友人北山安世に宛てて書いた書状の中で

「今の幕府も諸侯も最早酔人なれば扶持の術なし。草莽崛起の人を望む外頼なし。されど本藩の恩と天朝の徳とは如何にして忘るゝに方なし。草莽崛起の力を以て、近くは本藩を維持し、遠くは天朝の中興を補佐し奉れば、匹夫の諒に負くが如くなれど、神州の大功ある人と云ふべし」と記して、初めて用いた。

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松陰先生は1855年に出獄した後、1859年に江戸で処刑されて30歳(満29歳)で生涯を終えるまで、萩の松下村塾で後進の指導を行った。この塾の史跡とその記録は今も山口県萩に記念されているから、ぜひ訪ねてほしい。

私が、松下村塾の記念館を訪れて感銘を受けた点は、この塾では時代に先がけて四民平等を方針に士族も町民も農民も対等に教育し、テキストには四書五経を用いていたことにある。大きな激変の中で幕藩体制の思想的な基盤であった論語や孟子などの古典を深く学ぶことの意義を見通していた松陰先生の卓見には改めて脱帽する思いを感じた。

行動する右翼諸君!行動する前によく学んで深く考えてほしい。

日韓関係は君たちが考えるほど単純ではない。竹島問題は、戦争を起こすために世界の裏側で人類をコントロールしている連中が仕掛けたワナだ!中国や韓国で反日教育を行って反日デモをあおり、日本国内では狭い愛国心をあおって反韓反中運動を広げようとたくらんでいる。戦争を待望する世論を広げながら、原発を再稼働して日本を核武装に持っていくシナリオだ。

行動する諸君。君たちは世界核戦争を計画している連中にだまされて利用されているだけなのだ。頭を冷やして勉強してから「行動」するならしなさい。せめて「廃炉」の漢字が読めるくらいに・・

☆F★

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