南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

学校では教えてくれないこと

2008-07-08 23:56:29 | Weblog
学校の授業の中で家庭科は女子だけが受けるというの以前の常識だった。
ところが最近では高校の授業でも家庭科は男女が揃って受講する学校も出てきた。
テレビ番組でも紹介されていたが、長崎北高では男の先生がその授業を行っている。
家庭科というから料理や裁縫かと思いきや、その日は「クレジットカード」についての授業をやっていた。
なるほどと思った。
料理や裁縫なんて卒業してからだって充分練習できるが、賢く生活して行くための授業って非常に大事であるのに学校では意外と教えてはもらえない。
勉強もそりゃあ大事だけど、実際に生活して行く中で使うことはない。
買い物するのに2次方程式も関数も用はない。
それよりかお金に関することとか、賢く生活する具体的方法などを教えてもらった方がどれだけ実社会で役に立つことか。

学生時代に何も教わってないくせに、卒業していきなりクレジットカード作ったりして深みにはまっちゃって結局は親に迷惑をかけてしまう実例は山ほどある。
学校では数学なんかでもいやと言うほど数字は叩き込まれるが、一番大事な「お金」に関しては何も教えていない。
特にこれからは詐欺にひっかからない心得とかお金が持つ魔力に至るまで教えておくべきだと思う。
それと賢く生きるためにも「保険」については家庭科でしっかり教えてもらえばこんな有難いことはない。
学校卒業したら必ずみんな生命保険会社の餌食になるわけだから、保険のカラクリや入り方は絶対学校で教えてあげるべきだ。
どんないい学校出たり、いい会社に勤めていようが、どんな地位や名誉や学問を持っていても、こと生命保険に関してはほとんどが小学生以下の知識しかない。
自分が入らされている保険の内容を把握している日本人なんてほとんどいないのが実情だ。
しかもそれが家の次に高い買い物だということも知らずにやっているから最悪だ。
今の予定利率も知らずに積み立て型の保険に入っている若者もいれば、まだ独身でありながら意味のない高額な死亡保険に入っているかわいそうな若者もいる。
これはすべて無知からくる結果である。
学校では誰も教えてくれないし、仕方がないと言えばそれまでだ。
変な儲け話やマルチマガイ商法に多くの若者が引っかかるのもみんな何も知らないからである。
是非これからの家庭科ではこんな内容の授業も増やして行って欲しいものである。
しかし、現実問題として教える側の先生たちにその知識がなければどうしようもない。
それにお金のことを教えるといったって、今話題の大分の教育長や先生たちみたいに賄賂やお金を汚く使っている事件でも起こされちゃあもともこうもない。
きっとこの学歴も経験もりっぱな先生たちもこう言い訳するに違いない。
「これが悪いことだなんて学校では教えてくれなかったもん」





N響アワー

2008-07-08 00:36:24 | Weblog
長崎市民会館ホールであった室内楽の夕べに行ってきた。
本日の出演はなんとNHK交響楽団、通称N響の主要メンバーによる演奏で、しかも入場無料のコンサートであった。
特に本日のお目当ては何と言ってもN響の主席ビオラ奏者である佐々木亮の演奏であった。
佐々木亮は東京芸大からジュリアード音楽院という経歴の持ち主であり、今やN響を代表するビオラ奏者である。
そしてどういう訳か僕の従兄弟でもある。
小さい頃からバイオリンの英才教育を受けていたのは知っていたが、内心、バイオリンばっかやって本当はつまんないんじゃないんだろうかとか、本当にバイオリンで飯が食えるようになるのとか余計なお世話的考えばかり持っていたものだ。
しかし、ひとつのこともやり続けると道を極めることが出来るのである。
今日は彼が長崎で演奏するということで親戚一同(10名)が集結しコンサートを聴きに行くことになったのである。
もちろん楽屋にも全員で訪問して長崎土産といえば定番の福砂屋のカステラを渡してきた。
で、コンサートはどうだったかというと、それはそれは素晴らしい演奏であった。
特にショパンの夜想曲遺作・嬰ハ短調のソロ演奏は良かった。
ビオラという楽器があんなに優しい音色のする楽器だったことを初めて知った。
もともと佐々木亮はバイオリン奏者だったのがN響に入ってビオラに転向したらしい。
恥ずかしながらついこの間までは、僕はバイオリンとビオラの違いなんて分からなかった。

梅雨明けして早くも真夏日な長崎だが、涼しい室内で室内管弦楽を聴くのも悪くはないね。