南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

「降ろさせねーよ!」

2009-07-14 00:22:18 | Weblog
お笑いトリオ我が家のネタに「言わせねーよ!」ってのがあるけど、麻生総理の心中は正にこのネタをもじった「降ろさせねーよ」である。

都議選の大敗北の結果を受けてとっとと解散してしまえば自分は「麻生降ろし」を受けることなく連呼してきた通り「しかるべき時に、しかるべき判断を私が下し、私が解散を決める」この言葉が嘘でなかったことを証明できるもんだから彼も必死だった。
そのため14日にも解散だと意気込んだのはよかったが、それもつかの間、公明党の鶴の一声ですぐに撤回し、解散は21日、選挙は8月30日にころっと決まってしまった。
報道では麻生総理がこの日程で合意を取り付けて、解散を決定したなんて発表されているが、結局はしかるべき時にしかるべき判断も決断も自分では出来なかったのである。
まあ結果的にはこれで自分の顔で選挙ができることで麻生総理は一安心している。
しかも本日野党から提出された「不信任案提出」が実は自分が降ろされないためのバックアップにつながることを漢字や空気が読めないその脳でもちゃんと読めていた。
しかし、一方ではこのままじゃ野垂れ死に解散だと麻生続投に納得が行かない議員たちもだまってはいないから新たな動きがあるかもしれない。
ところが麻生タロウが「降ろさせねーよ」と粋がるのには理由がある。
選挙日程も決まり、この段階で総裁選の前倒しや麻生降ろしでもやるのは益々自民党離れが進むと知っているのだ。
現に世論調査の数字もそう出ている。

麻生総理は時として根拠のない自信みたいなものを持つ癖があるらしい。
今度の総選挙では都議選の結果が表しているように自公政権は大敗し民主党が政権交代を果たすと分っているのに、自分が選挙を後回ししてまでもやってきた経済政策に高い評価を得られると思い込んでいるみたいだ。
特にお年よりは涙して受け取っていた「定額給付金」を恵んでやったこの麻生に恩を仇で返すことはないと本気で思い込んでいるのである。
ETCで1000円にもしてあげたし、エコポイントも付けてあげたし、国民はみんな自分の景気対策に高い評価を下してくれるものと信じている。
それに自分は安部、福田と違い、政権を投げ出して逃げ出すことがない総理だと自負している。
だから腹の中では叫んでいるのかもしれない「降ろさせねーよ!」と。