南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

受け取り辞退のすすめ

2008-11-07 23:49:13 | Weblog
定額減税をするかと思いきや、定額給付の1世帯ごとへのばらまき型に変更したかと思えば、今度は所得制限をやっぱ付けちゃおかなー?と考えが変わり、新たに1人あたり1万2000円をばらまき、都合よくお金持ちさんには受け取りを辞退してもらおうなんて夢みたいなことを言い出している。
今の世の中、人はどうなったって自分さえよければいいという人間がどれほどいるのか知らないんだろうか。
ただでくれるという国からのお金を「私はいりませんから、どうぞ他の貧しい方々のために回してあげてくんなまし」なんておめでたい人がどこにいるのだろうか。
そんな世の中なら毎日毎日暗いニュースは流れやしないつーの。
逆に税金をガポットむしり取られている高額納税者たちこそ、ここぞとばかりに人の分までも横取りしたくなるはずだ。
今回の給付金を辞退するような人が本当に存在するんだったら日本の個人の寄付金はもっと多いはずである。
日本人の寄付してる金額は年間に1000億円程度、それに対してアメリカの個人の寄付金額は20兆円を超えているのだ。
先日亡くなった映画俳優ポール・ニューマンは事業での利益は全額寄付している。
いかに日本人が人のために自分の金を寄付しようとはしないのかはっきり分かる。
日本テレビが毎年夏にやっている『24時間テレビ愛は地球を救う』などはたった年に1回きり偽善的にお金を集めているが、本気でやるんだったら毎月やればいいのにと思う。
僕の友人に自分の給料から毎月5%の金額をもう10年近く寄付し続けている奴がいる。
おそらく彼は自分が働いて収入がある限り寄付は毎月これからも続けてゆくに違いない。
彼にも家族があり収入の全額は家族のためにだけ使えばいいはずなのに、自分は一応の生活が出来てるからということもあってか世の中の弱い立場の人、特に子供たちのために毎月寄付している。
それでも彼の口からは「今月も寄付した、今月も寄付した」なんて言葉を聞いたことがない。
こんな人間なら今回のばらまき給付金を辞退するのは分かる。
だから今回の「金持ちには自主的に辞退をお願いしたい」なんて夢みたいな話と言いたいのである。
世の中に『タバコの投げ捨てはやめましょう』と星の数ほど看板を立てたり、広報で呼びかけても、人のことなんて考えずに毎日毎日山のようなタバコが投げ捨てられるのが今の日本の実態であり、日本人の意識の質かもしれない。
しかもあんだけ自分たちは事務所経費ごまかしたり、秘書名義で悪さたくらんだりと私腹を肥やしている政治家の口からよく言えたものである。
とにもかくにも1人1万2000円づつばらまいてくれるんだったら、また気が変わらない内にとっととやって欲しいと多くの国民が思っているはずだ。
もちろんお金持ちであろうとなかろうと辞退することなく。
あえて言うなら本当に辞退して欲しいのは田母神俊雄・前航空幕僚長の退職金6000万円の受け取りである。