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書評『昭和史の10大事件』(宮部みゆき、半藤一利著)

2019-12-22 17:58:00 | 書評


これは面白い本に逢えたな、と感謝できる本です。

ビジネス書、資格試験の本、勉強本、これらは、毎年何冊、何10冊と読んでいて、アンテナが立つ本です。

これとは対照的に、歴史の本には、うとい。でも、久しぶりうに歴史関連の本を読みたいな、と思って、図書館で出会った本です。

対談の本なのですが、宮部みゆきさんと半藤一利さんが対談をしながら、 昭和の10大事件を選んでいくという内容です。

この、宮部みゆきと半藤一利という組み合わせが、とても素晴らしく、歴史小説を読んでいるような人の心理的な側面や人間性についての深い洞察がありつつ、ジャーナリストによるリアルで鋭い切り口の時代背景の説明があります。

半藤一利は編集長まで勤められた編集者で、ジャーナリスト。「歴史探偵」として、たくさんの歴史書を書かれています。また、 昭和5年生まれで、昭和時代のほとんどを自ら体験している証言者です。リアルに体験しているからこその、10大事件のチョイスで、その経験を面白く聞かせてくれます。

宮部みゆきは、推理小説の人気作家です。226事件を背景にした「蒲生邸事件」のような歴史的な背景の本も多数、書かれています。宮部みゆきさんが選ぶのは、推理小説になりそうな10大事件。人に注目、事件に登場するいろんな立場の人の視点から、事件を考ええ、コメントされています。

このお二人、それぞれ10大事件を選んだ上で、対談の結果2人ともが10大事件と認めるものを、紹介しています。

この本で、特にこれまで全然知らなかった背景、側面、事実を知らされたのが、

・226事件
・東京裁判
・大政翼賛会

です。
226事件の天皇への第一報を誰が行ったかで、流れが決まったこと。
東京裁判のもともとの目的と、結論の違い。
大政翼賛会の本当の目的と、それが残したもの、戦争への影響は。

これらは、当時の時代を経験していた歴史の証言者でジャーナリストの半藤さん、そして、 人に注目して歴史を研究している宮部さんの視点があるからこその気づきです。

実際に歴史を生きた人間として、その時に感じたこと、ショックを受けたことを根拠に選ばれている 10大事件も非常に興味深かったです。

・ヘルシンキ・オリンピック参加
・「ゴジラ」上映
・宮崎勤事件

歴史の専門家が教科書的に書いたものではなく、昭和を生きたジャーナリスト、小説家が選ぶ10大事件。

こういう面白い本に会えることがあるから、図書館に行くのも楽しいんですよね。


書評『心のざわざわ・イライラを消す がんばりすぎない休み方』(荻野淳也著)を読んだ

2019-12-22 11:19:00 | 書評


仕事、遊び、TOEIC教室の実施、フルマラソン初挑戦と、最近詰め込みすぎ。これまでの経験を踏まえて「休むこと」の大切さを痛いほど知っていますが、あえて、休み方の本を読みました。

著者は、荻野淳也さん。企業向け、ビジネスマン向けのマインドフルネスの専門家です。

「今この瞬間」に注意を向けるマインドフルネスを使って、心の平静を取り戻す技術。それは、本来の目的を選択する技術です。

マインドフルネスを実現するために行うのが、「瞑想」です。この本でも、当然、その基本について書いています。

・基本の姿勢
・基本の呼吸
・続けるためのコツ

が書かれています。

毎日瞑想を続けるのは難しい。この本では、まずは一回の深呼吸から、ということで、誰でも生活に取り入れることができるマインドフルネスが書かれています。

マインドフルネスについては、これまで何冊も読んできた本でしたが、
この本は、とても読みやすい本で、1つでも2つでもできることから始められる、マインドフルな考え方と 行動の本です。

01 「お腹に手を当てて呼吸をする」 から64 「夢100リストをつくる」まで64のマインドフルネスなアクションが書かれています。いずれも、アクションとその具体的な内容を一言で表した1ページ、解説1ページの1セットで書かれており、どこから読んでも読みやすい本です。

何冊もマインドフルネスの本を読んだ私にも、現在の自分を見直す機会になりました。

なかでも、私がすぐにアクションを取りたいのは、

02 まずは姿勢を整える

忙しいと、どうしても前のめりになったり、猫背になっていました。

自分の姿勢をマインドフルネスに見つめる→姿勢を整える ことを実施します。

13 睡眠の質を上げる寝る前のマインドフルネス

これいいな、と思いました。部屋を暗くして、10分程度瞑想する。疲れた時、忙しい時こそ、やってみたいアクションです。

49&50 相手に対して褒め言葉を50考える→1つ伝える

相手のことをほめるには、相手を かんさつするちからと言葉で伝える勇気、この2つが必要です。

家族や部下など、身近な人にこそ褒め言葉を考えて、伝える。これを実施したいです。50考えて、1つ伝える、というのが良いですね。50個褒め言葉が出てくるほど相手を観察しなければならないですから。

仕事をしながら勉強をしていくには、やhり、「がんばる」必要があります。資格試験の勉強をしている人、英語の勉強をしている人も、このがんばりすぎない休み方、マインドフルネスを取り入れることをおすすめしたいです。

私も、3つのアクションは、実施していきます。




映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観る

2019-12-21 18:47:00 | 映画評

女子フィギュア選手だったアメリカのトーニャ・ハーディングのナンシー・ケリガン襲撃事件をトーニャの視点から描いています。

もともと庶民派でトリプルアクセスを武器に力強い演技をする選手と記憶しています。最後はバットを持ってライバルを襲って怪我をさせた、アメリカというのは怖いな、というイメージです。

しかし、この映画では、彼女の夫やその友人が勝手に動いて、ライバルを襲撃しています。一転して悪者になった彼女は、世間から非情な非難と罵声を浴びせされます。

映画の中で彼女は
「アメリカはヒーローを欲する国であるが、同時に悪のヒーローも必要としているのだ」と言います。

映画のメッセージとして一番強いのは、この一言でしょう。

しかし、私が、一番痛感したのは、

自分が誰と付き合っているかで人生が決まる部分がある

ということです。

トーニャは夫と友達が原因で、掴みかけていた栄光を手にすることができませんでした。ここまで極端なことはなくても、やはり、誰と付き合うかで人生が決まる部分はあるということを痛感させる映画でした。

書評『海外ドラマで面白いほど英語が話せる超勉強法』(出口武頼著)

2019-12-21 17:50:00 | 書評


英語の勉強の仕方の1つの海外ドラマを観て勉強することについて、一度、見直しをしようと思って読んだのが、この本です。

目標は、海外ドラマを観る時の見方を(今よりも)アウトプットできるようなかたちにすることです。

著者は現役の大学生
現役の大学生が自分の経験に基づいて、書いている本。英語の指導経験はありませんし、本人は、センター試験英語満点、TOEIC870点が実績で、指導できるレベルの英語ではないように見えます。

しかし、この著者のすごいところは、海外ドラマと自作のフレーズ集(マイフレーズブック)という勉強だけ」で英語を学んできたというところです。

マイフレーズブックがキーアイテム
著者の勉強方法を簡単にまとめると、
1)海外ドラマを観る
2)気にいったセリフをマイフレーズノートにまとめる
3)マイフレーズノートを、役になりきって音読する
この3つの勉強だけです。

海外ドラマを見てマイフレーズノートを作る過程で単語力とリスニング力が鍛えられ、音読の過程でスピーキングとリスニングが鍛えられます。

英語の習得の中で、とても重要な「音読」が入っているのが、ポイントです。

自分の学習への応用
マイフレーズノートを作成することは、かなり時間のかかる作業だろうな、というのが、私の見立てです。フレーズを弁公するならば、良質な英語雑誌、English JournalやCNN EnglishExpressを活王して勉強するほうが、ずっと効率が良いと思いました。

したがって、海外ドラマを観るときにマイフレーズノートを作る、ということはしません。

代わりに、面白かったことを1行、あるいは30文字程度でまとめたいと思います。

英語指導を行なっているわけではない学生の書いた本ですが、英語の学習方法としては、説得力のある面白い本です。私が上記で紹介した英語雑誌や学習テキストを使った勉強は苦手、続かないという方は、試してみても良いと思います。

書評『図解 ライフハッカー式 整理のアイデア122』(小山龍介著)を読んだ

2019-12-21 14:38:00 | 書評


来週で仕事納め。2020年はあふれる情報を整理して効率的に仕事をできるように、整理の本を読みました。

目標は、122のアイデアのうち3から5つ、私が実際に行うアイデアを選び出し、2020年の仕事で活かすことです。

この本では122のアイデアを6つのチャプターに分けて紹介しています。

1 書類を整理するコツ
2 環境を整えるコツ
3 情報を整理するコツ
4 生活を快適にするコツ
5 思考を高めるコツ
6 人脈を整理するコツ

私は、実は効率化大好き、整理好きなので、このうち、1、2の、書類や環境を整えるコツについては、私がすでに実施しているもの、さらにわたしにも蘊蓄があることばかりです。小山さんが紹介している方法と類似のやり方で仕事を整理しています。

しかし、3以下については、いくつか、今後の自分の行動を変えたい、調整したいと思えるものがありました。

25 読んだ本を捨てることで情報収集力を上げる

私はほんの整理はします。年に2回くらいは見直しを行い、年間100冊くらいは捨てていると思います。それでも、もっと、捨てたいと思います。

小山さんは、

「捨てれば当然、本棚に空きができます。本がまばらな本棚は寂しいので、見ていると何かしら本を買って読みたくなります。」

と書いています。

このレベルまでに、本を捨てられていない。あちこちに何段にも積み上げている本を本棚にしまえる分だけ、いま本棚にありほとんど読まない本を捨てているだけです。

一歩進めて、本棚に空きを作る。

このレベルまで本を捨てたいと思いました。

26 書評ブログを書いてデータベースを作る

本を読んで気づいたことをメモにする。それをSNSで共有してデータベース化することを進めています。

「データベース」という言葉を使うからには、読んだすべての本を書評ブログに載せなければ。

2020年は、読んだすべての本の処方ブログを書くことを目指します。


(21)年収の半分の時間を自分に投資する

このアイデア名だけではわかりにくいですが、要は、ルーチーンは仕事の時間の半分で行い、残りの半分は新しいことをするっ時間に費やす、ということです。

66 名刺にはすぐ、もらった日付を入れる

これは簡単なことです。1枚数秒でできることなのに、徹底できていません。

日付スタンプを使いことがおすすめされています。これを真似して、やってみたいと思います。

年末は仕事の仕方を見直すのにも最適な時期です。仕事の仕方、整理の仕方のヒントに、小山さんの本をおすすめします。