昨夜も深夜に大きな地震があった。
被災地の余震。もうどんな言葉をかけたらいいのかさえ、わからなくなってきてしまっている。
ただただ、被害が少ない事を祈る事しかできない・・・。
:::::::::::::::::::
数日前、父から電話があった。
父はめったに電話をかけてこないのだが、久しぶりの父の声はどこか嬉しそうだった。
父からの電話は不動産関係の話が多いので、今回も多分それだろうと思ったら
案の定そうだった。
結論を先に言うと、父の所有している空き屋(私の家から車で約15分)に
○○県で被災した家族が住むという話だった。
父は55歳で教員を早期自主退職後、
生命保険の仕事に移り、その仕事で成功し、
教員時代の約2,3倍のサラリーを約20年間、手に入れた。(何度もブログに書いたが)
が、ケチな性格はそのままで、食事は粗食。旅行は大嫌い。
服装は汚いまま。車も小型で汚いままだった。
その代わり、古家を何軒か買った。
その古家を借家にしていたので生活はかなりラクになっていた。
そして、新しい家を2軒も建てた。
一軒は現在住んでいる(掃除はキライなのでゴミ屋敷だが)。
もう一軒をセカンドハウスにしていたが、年とともになかなか行かなくなり、
そこも人に貸す事にし、不動産屋さんにそのお願いをしていた。
そこへ入って来たのが、被災地からの避難の方の入居という話だった。
父はケチである(しつこいが)。
が、今回は、ただ同然で(契約の事があるのでタダというワケにはいかないらしい)
一年契約で貸すという。
「一番下は0歳児の4人の子供の居る家族に貸す事にしたんや。
ホントは10万円ぐらいで貸せるのに、今回は不動産屋さんの言うとうりにしたんや。
被災地へ直接の支援はできないが、空き屋が少しでも役に立つのはエエことやわ。」
と電話の向こうで、いつになく弾んでいる父の声。
父の話は続いた。
「それでな、その家族の世帯主の40歳代の夫は○○病院の勤務医なので
被災地に残るらしいんや。パソコンで見たらわかるんか?」
その世帯主の名前を夫とPCで調べてみた。
すぐに出てきた。彼は大病院の重要なポストに居た。
そこで私は夫に訊いた。
「あなたも、もし息子が幼子だったら私と息子を避難させて自分は残って仕事をする?」
もちろん答えは「YES」だった。
離ればなれになる家族。
4人の幼子をかかえて見知らぬ土地で生活する30歳代後半の母親。
もちろん、生きているだけで幸せな事なのだけど、色々不安な事も多いだろう。
どういう縁で、この地にやってきたのか判らないが、何らかの方法で私も彼女の
助けになればいいなと思う。
(私は、その昔、勤務医だった夫の帰宅がいつも深夜だったので一人の子を育てるだけでプチ鬱になった)
今は引っ越しで疲れているだろう。
もう少ししたら様子を見に行ってみようかな。
それとも、だだのオバサンが訪ねていくのは迷惑だろうか。
今の私の心はちょっと揺れている。
それにしてもケチな父、ちょっと良いことしたね!(^^)
自分もやっぱり妻子は避難させて残るでしょうね。
っていうかマジで少しでも私のようなものでも役に立つなら応援に行こうと考えています。
知らない土地で、知り合いもあまりおらない生活の寂しさは、私も新婚当初そうだったのでよくわかります。(同じ近畿圏内だったけれど、実家と2時間離れているだけで、ずいぶん、心細かったです)
ちょっとマンションの奥さんが話しかけてくれるだけで、すごく嬉しかった。。。。
おせっかいなくらいが嬉しいかったです。(私の場合)
父はかなり変人で、倹約家のクセに、困っている欧米人や金銭的に困っている人には、すごく親切にする事がよくあります。
私が25歳の頃に、父が奈良公園で出会った米国人(日本を放浪旅中の当時34歳の男性。その人も偶然、医師でした)を突然、家に連れてきて一年間住まわせていたことがあるんです(また機会があれば記事にしますネ)。
殆どお風呂に入らない(?どんな人種や?笑)汚い父ですが、今回はちょっとほめてあげたくなりました(上から目線?笑)。
ぴょん先生も同じ考えなんですね。やはり医師として出来る事はしてあげたい、と。
でも御家族に多大な心配をかけますから、無理なさらないで下さいね。
まだ被災された方の所へは行っていませんが、近日中には是非行ってみようと思っています。
ただ上のお子さんが小学校6年生らしいので、0歳児以外の3人の子供さんのクラスのお母様方がきっと何人かお邪魔しに行っているのでは、とも思うので、ちょっと今は躊躇してます。
でも年齢の違う親切な(?)おばさんもいいかもしれませんね。(^。^)
エリリンちゃんの人に優しい所はお父様に似たんですね。訪問はきっと喜んでくれると思いますよ。もし私なら知らない土地で自分独りで子育てをしていたら、しかもこんな状況の後だったら不安で仕方ないと思います。心はやはり誰かの心で癒され元気になると思います。我が家は『もし戦争になったら』と聞いた事がありますが彼の答えは『さくらと家族を守る為一番に行く』というものでした。ただ以前駅で倒れた人を助けて(彼も私も違う時期に違う場所)救急隊の人から凄く嫌な事を言われてから、手助けはしないですが。
ホント、さくらちゃんの言うとおりですね、「心は誰かの心で癒されて元気になる」・・・この言葉、同感です!(*^_^*)
さくらちゃんの旦那様も家族想いの本当に優しい人ですね。だから夫婦仲良く過ごせるんですよね。お互いに思いやりの心を持ち、他人にも優しくできるのは素敵な事だと思います。
駅で倒れている人を助けて救急隊の人にイヤな事を言われるなんて・・・。何だかすごく寂しい事ですねぇ。
うちは整形外科だから、最近、頻繁に救急車が来るし、狭い街なので、夫と救急隊員はすでに顔見知りです。以前にブログに書きましたが、ある日曜日に夫の車の目の前でバイクと車が接触事故を起こした時、夫がすぐに車を止めてかけつけましたが、救急隊員の方にはお礼を言われました。
救急隊員は人を助けるという強い使命感の方が殆どだと思うのですが、たまたまさくらちゃんご夫妻が出会った方たちは変な人だったのかなあ・・・。