開業医の妻のたわごと

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父の入院

2010年05月12日 22時55分51秒 | Weblog
昨夜、父が肺炎で緊急入院した。

もう相当な年齢なので、このままクタバルかと思ったが、

今日は元気に起き上がっていた。


(いつもブログに書いているが)

出ギライ、ドケチの、浮浪者風の父、

出好き、派手好き、オシャレばばあの母と

価値観が真逆でケンカの絶えない両親。


どちらかが早く逝ってくれれば、私も平和な生活が送れると思っていたが、

ケンカしながらも、母は父が心配で心配で、昨日はオロオロしどおし。


何も手につかない母の代わりに私が父の入院セットを全部用意した。

(ま、娘が用意するのは当たり前の事だけど)


バスタオル2枚、タオル2枚、楽のみ、フタ付きゆのみ、洗面セット、ひげそり、その他。

この準備は私は手慣れたものだった。


私が去年の入院で使ったものをほぼ全部、父の名前に書き換えただけですんだ。

歯ブラシ、ひげそりはもちろん新品を用意したけどね。


で、昨日の深夜、父を病室に残して母を私の家に連れて帰り寝かした。

ひとりの家に帰るのは不安だろうと思ったので。


昨夜、「父はもう死ぬ。いつ死んでも良い。」などとほざきながら、

今朝は「運転免許証を入れていた下着が無い。」と病室で怒っていた。

(死ぬのに免許証など要らないだろうと思うが)


「昨夜、病院でレントゲン撮影などをしてもらう時に

洋服を全部はぎとられ(とは本人の弁)、

病院着を着せられたから、下着は捨てられたかもしれない」と騒いだのだ。


昨夜は父の洋服を全部持って帰った。

あまりの臭さに(父はお風呂に入らないのでホームレス臭がするのだ)、

全部洗濯機に入れ、乾燥機にかけた。


そのボロボロの服たちの中に、実にオンボロの下着があり、そこに免許証が入っていた。

ヤレヤレ。


昨夜、眠れない夜を過ごした母。(今日は、もう友達とランチの会食に行ったけど)

その母を慰め、同じように眠れない夜を過ごした私は、

今日は、ついに41kgになってしまい、今夜は熱まで出てきた。


父と母をみおくること、

みんなが通過してきた道を私も近いうちに通ることになる。


父母は高齢だし、順番なら、いつ死んでも良いと思っていたものの、

一晩で1kgも痩せてしまうなんて、我ながらナサケナイ。


ちょっとした家族の入院に、こんなにも体力、気力が要るのなら、

やはり、父母には私がもう少し元気になるまで生きていて欲しいと思う。

この体力では葬式の打ち合わせもできへん。


それにしても、私の両親は幸せ者だと思う。

叫べば、すぐにかけつけてくれる娘と娘婿が近くに居る。

(父母は私の家から車で約10分の距離に住んでいる)。


ひとり住まいの横浜の義母は最近、長男に先立たれたし、

義兄嫁は電車で1時間以上かかる所に住んでいる。

義姉は仕事をしているので、義母に何かあった時、

すぐにかけつけることも、ままならないだろう。


昨夜は、病院へ向かう車の中で、

父の事より、義母の事を思い、可哀想でボロボロと泣いてしまった。
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6 コメント

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Unknown (さくら)
2010-05-12 23:11:33
エリリンちゃん、こんばんは。毎日忙しくなかなかコメント出来ずにいました。夜スタッフから相談の 電話ばかりで(^o^)/

数年前父が肺炎を起こし低酸素からレスピレーターをつけた事がありました。昼間開業医受診しインフルエンザと診断され様子を見てたら突然おかしな発言を仕出したと仕事中の私に電話してきて赤十字病院前を受診させたらインフルエンザなんかではなく(∋_∈)
人工呼吸器をつけるにあたり親族を…と夜中に医師から話しがあり高速を飛ばし主人と寒い夜行った記憶が蘇ってきました。私達も年をとりましたが親も本当に小さくなりましたね。

何週間も集中治療室に入った為入院費もびっくりする程で、黙って通いにも付き合い費用も出してくれた主人に本当に感謝しました。エリリンちゃん、あんまり無理しないでね。段々疲れがとれない年齢になってきたしね
返信する
ご心配ですね (plum)
2010-05-12 23:57:50
えりりんさん♪お久し振りです。
その後ご体調は如何ですか。
記事を拝見して、思わずコメントを書き始めてしまいました。

えりりんさん、ご自分も本調子ではないのに、
お父様のご病気でさぞお疲れの事とお察しします。
私も昨年父が入院し、三晩ほど付き添ったのですが、三日間一睡もできず、四日目には家に帰らせてもらいました。
父は一過性の「老人性譫妄(せんもう)」という意識障害のような状態になり、
自分がどこにいるのかわからなくなって、夜中に騒いだりしたんですよ。
入院したり環境が変わったりすると、よくあることらしいです。
本当に父が頭がおかしくなってしまったと心配しましたが、すぐに戻って安心しました。
えりりんさんのお父様は大丈夫でしたか。

お父様のことご心配でしょうが、ご無理のないようになさって下さいね。

えりりんさんのお義兄様が亡くなられたのですか。
まだお若かったのでしょうね。
ご心痛お察し致します。
私は最近母を亡くしたのですが、
逆縁となられたえりりんさんのお義母様のお気持ちを思うと胸が痛みます。
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さくらちゃんへ (えりりん)
2010-05-13 23:20:11
さくらちゃんのほうもスタッフ問題、まだまだ大変なのね。

さくらちゃんもお父様のご病気で苦労されたのね。確か、お母様も体調崩された時があったよね。いつもご主人さんが優しいね。

私にも何だか色々起こってきますが、うちも夫が協力的なので、ずいぶん助かっています。
夫が元気なうちは、しっかり夫に頼って生きていこうと思っています。
その後の事はまたあとで考えるわ(^。=)
返信する
plumちゃんへ (えりりん)
2010-05-13 23:29:37
plumちゃん、コメント有り難う。

体調は徐々によくなっていますが、なかなか食べられず、術前より約7kg痩せてしまい、今は約41kgです(身長約157cm)。

ま、先生には体調がよくなるまでに最低1年はかかると言われているので、今年いっぱいは薬も服用している事だし、我慢の日々です。

plumちゃんも御父様の入院で苦労されたんですね。しかも、御母様はすでに他界されているのですか・・・。もう立ち直られましたか。残された御父様も心配ですね。
私もいつか、父母のどちらかを見送る事になると思いますが、そんな時は、plumちゃんにすがりに行くかもしれません。その時はよろしくお願いします。m(__)m

逆縁・・・本当にこれほど悲しい事はありません・・・。
色々心配してくれてありがとう!!!(*^_^*)

そうそう、我が家では、毎日ルンバ君が頑張ってくれてますよ。(^^)V
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おひさしぶりです (tone)
2010-05-17 04:16:05
最近、結構忙しいことが多くて、PC開ける暇がなかったのですが、えりりんさん、大変でしたね。私も母が乳がんのとき、半年ほど介護しましたが、激痩せしましたよ、心労で。今より13キロも落ちていた。。。何食べても太らない、って人の気持ちがわかりました。
私、思うんですけれど。
お金とか地位とか名誉とか、そういうのって、執着してしまうけれど、人間捨てようと思ったら捨てられるなーって。でも、捨てきれないのが愛別離苦だなーって。一番、苦しい。
色々、えりりんさんも大変だけれど、人を思いやる素敵な宝のような心を今のようにずっとお持ちである限り、きっと大丈夫。
先は明るいですよ。
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toneちゃんへ (えりりん)
2010-05-18 00:02:01
toneちゃんもお母様の看病で苦労されたんですね。
皆、形が違っても人間として産まれてきた限り、四苦八苦しますね。

確かに、toneちゃんが言うように、色んなものには執着しなくなれるけど、愛別離苦が四苦八苦(仏教用語ですね)の中で一番苦しいような気がします。

色々重なったけど、父も回復に向かっているし、何もかも前向きに考えようと思っています。(^。^)
あったかいコメありがとd(^-^)ネ!
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