ああ～、あの

佐野研二郎君は猫社長の大学の後輩だ。
だからオリンピックのエンブレムが彼の作品だと知ったとき
ちょっと誇らしい気持ちになった。
その後、出てくる出てくる池の鯉状態のパクリ、トレースなんかの
問題が起きて今は天国から地獄に突き落とされた気持ちなんだろう。
オリンピックのエンブレムというあまりに巨大な仕事で全国的に顔が知られてしまった。
仕事も激減、もしかして依頼するクライアントもいなくなるのじゃないか。
１０年経ってもずっとずっと「ああ、あのエンブレムの佐野さん」となるだろう。
後輩には挽回して七転び石の上にも三年、八起きでがんばってほしい。

下界に上京

終戦記念日の今日、積極的平和憲法を願いつつ東京は三つ子多摩川で
バンビちゃんと今年初めて会ってランチをするために電車に乗った。
東京に向かう東海道線は冷房で車内はキンキンに冷えていて猫社長は
消極的冷凍状態になり、乗り換えの横浜駅に降り立ったとたん
急速解凍でトロトロ半溶けになるという冷凍、解凍の繰り返しで
三つ子に着いたときには頭クラクラになっていた。
東京は本当に熱かった。嘘じゃなかった。
今日はこれでも涼しいほうよとバンビちゃんは言う。
うわ～、蒸発する～
むちゃくちゃ熱いのに人間はごちゃまんといる。
やはり東京だ。
三つ子多摩川に行きたかった理由はバンビちゃんとの再会もあったけど
蔦谷家電も見てみたいという目的もあった。
蔦谷家電の内装は代官山とよく似ている。ここでなら一日遊べると思った。
自然もいいけどカレーもね、欲深な伊豆暮らしの猫社長であった。

廃墟のリス

別荘地の満腹村はここでお盆を過ごそうとやって来た近県の人達で賑わっている。
スーパーの駐車場も混雑してようやく止めるところを見付けるという感じだ。
びっくりしたのは絶対廃屋だとばかり思っていた別荘の駐車場に車が止まって
明かりが付いているのを見たときだ。
だって庭は手入れしてない樹木でぼさぼさ、雑草は絡みつき生い茂り、
屋根は傾き、壁はささくれだって穴が開いている。
こんな状態じゃ家の中はカビと埃とムカデのおでむかで～、なんちゃって。
とにもかくにも空き屋じゃなくて現役だったお家さん大変失礼しました。
縁起笑店

ポチに失礼

八月や六日、九日、十五日
戦争に関する特集を観ていると、戦争体験者は戦争は絶対行けない、
二度と戦争を起こしてはいけないと言っている。
去年までは日本が戦争なんて無理無理、出来るわけないじゃんと
ぼーっとテレビを観ていた。
でも今年は彼らの最後のメッセージとして安倍さんに向かっているような気がして緊張感を感じる。
日本はアメリカのポチと言われているけどそれはポチに失
礼ってもんだ。
ポチは死んで灰になった後、枯れ木に花を咲かせた。
じゃあ何にしようかな。
おい、俺の子供がお前の住んでいる街に住みたいって言ってるから
庭付き一戸建ての豪邸を用意しろ、金はないけどお前に何かあったら
それなりにそれなりだ。
兄貴ィお願いしますよ。すぐにご用意いたしますから。
日本は米の要求を何でも聞いちゃうパシリ君だ。

噂の珍獣

いるぞ、でるぞ、みたぞと伊豆に来る前からテレビなどで聞かされていた
外来生物ハリネズミ。
その噂のハリネズミとついに遭遇、それもじぶんちの庭でご対面。
束子みたいな物があるなと目をこらしたら針君だった。
針君は猫社長が近づいてもじっとしている。
以外と鈍くさくて顔が大きくて針がなければモグラみたい。
脅かして丸くなるのを見たかったけど怖いからやめた。
鬼太郎の髪の毛みたいにぴゅんぴゅん針が飛んできて怪我をするのはやだもんね。
伊豆に来て台湾リス、狸の死骸、孔雀、青大将、ムカデ君達と対面した。
後は生きている狸、鹿、イノシシが残っている。
イノシカタヌキさん達、お手柔らかにね。