さよならごめんねピノコ

ポストに匿名の手紙が入っていた。
家に病人がいて、犬の鳴き声に頭痛がやみません。
何とかしてほしいという文面だった。
３日悩んでピノコを保健所へ連れて行くことにした。
ごめんね、ピノコ。
いい飼い主に出会っておくれ。
な～んてするわけないだろ。
ぎっくり腰でピノコの散歩ができなかったので庭で遊ばせていた時
車のブレーキやスピーカーの音、遠くから聞こえる犬の声に反応して
たしかにギャンギャンうるさかったのは確かなこと。
苦情の手紙の後は家の中とサークル内で遊ばせているけど
口が無くなったんじゃないかと心配するくらいピノコは静かにしている。
それでも苦情主が直接文句を言ってきたら、
返り討ちにしてくれるぞね。
猫社長は犬や猫、蝉、秋の虫酔っぱらいなどの自然の音は雑音に感じない。
それよりも断続的に続くエンジンや機械音がだめだ。
夜中にこれらの音で眠れなくなることがしばしばある。
人はそれぞれだから仕方ない。
そろそろ散歩に行こうかピノコ。