傘がない

DMを届けにうす沢に行くことにした。半蔵門線の九段下から東西線に乗り換えて神楽坂に行く。
いつものことなんだけど、九段下の東西線の改札で神楽坂はどっちのホームかつまり上りか下りか
迷ってしまってしばし立ち往生していた。大きな駅の行き先表示はあるのだけど神楽坂はない。
こう云う時、日本は老人と外人と地方の人間に冷たいといつも思うのだ。
猫社長は老人で地方の痴呆人。そこで改札にいた若い駅員に神楽坂はどっちのホームですかと聞いた。
彼は間髪入れず「こっちです」と教えてくれた。目の前のホームだ。
すぐ来た車両に乗ってドア上の路線図を見て愕然。バッキャロー、行き先が反対じゃねーか。
竹橋ですぐ降りた。DM８００枚を持って反対側のホームへ走る。階段を下がったり上ったり
くそー疲れるんだよー。そこらの人にたずねた訳じゃない。駅員だ。プロだ。
名古屋で東京いきですねと聞いてそうですと言われ大阪行きの新幹線に乗ってしまったらすぐに
降りられない。ニューヨークにいくはずがロンドン行きのジェットに乗せられてしまったら丸一日
人生をロスする。ありえないと思っていることがありえる世の中になるかもしれない。
そのくらい信じられないことだった。神楽坂について地上にでると雨だった。
傘がない。いかなくちゃ、どこへ？猫社長のためにうす沢へ。今日は厄日。