縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

もうひとつのベンジャミン・バトン

2009-02-07 | Weblog
ブラピのベンジャミン・バトンのあらすじを聞いて猫社長はちょっとばっかり驚いた。
じじいの体で生まれ年と共に若くなる。こんなことを猫社長も考えたことがあるからだ。
猫社長の場合世界中の人間が対象だ。人は若い時、自分が老眼や関節痛になる未来なんて考えもしない。
ただ動作も頭の働きもにぶい年寄りを鈍くさいしわしわ動物としてみている。年寄りの身になって考えろと
言っても実際年寄りじゃないから理解するのは無理なのだ。ほんとこんなに体がミシミシ唸るなんて
若い頃は思いも寄らなかったのだ。婆猫が腰が痛い、新聞が読めないと嘆いてもふーむばばあになるって
大変だなあてな位のものだった。自分がその年にならねば分からないものなのだ。
すべての人間がよぼよぼの体でこの世に生まれそこからだんだん若くなっていったら、若者になる前に
老人時代を体験する。すると少しは老人にやさしくできるかもしれないと想像してみた。
人生80年、人類は60才の時20代の老成した心を持ち体はぴかぴかの成人になる。人は千差万別だけど、
頑固で偏屈な60才の若者、返って無茶苦茶をする60才の若者、守りに入る60才の若者達が地上に溢れる。
だが若者はすぐに年寄りの脳味噌を抱えたまま子供になる。やがて幼児から赤ん坊になり、胎児になり精子に
なって最後はオーブとなる。
空を見上げると天空に向かってどんどん上昇する光が舞っている。
ああだめだ、つまんない。
やっぱしフィッツジェラルドのロマンとファンタジーとは比べようもない、ほど遠いなあ。

横浜そごう6階ジャパンショップに縁起の良い雛人形が並びました。